石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて答えた。
 発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。
 石原知事は最近、日本人の「我欲」が横行しているとの批判を繰り返している。
 
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この石原氏の発言が不謹慎とバッシングを受けている。言葉尻だけで批判することは簡単ではあるが、それはポピュリズム化されたシステムでの安易な批判であり、冷静に氏の意図する意味の読解力も必要である。
確かに氏の発言での比喩の用い方には文学者なしくない不用意な発言だったかもしれない、という点は一万歩譲って認めてもよい。しかし、氏の言わんとしている論点はそこではないことは良く考えれば判ること。
 
この未曾有の大災害で多数の国民が犠牲になり、また大勢の人々が路頭に迷っている。また原発の問題も地震後五日もたっているのに状況は悪化していると言わざるを得ない。
世界的にも裕福で先進国といわれている日本でなぜこれほどまでにも救済が進まず、オタオタしているのか?
 
それを氏は日本人のアイデンティーは「我欲」であるから・・と警鐘を鳴らしていると拙者は理解している。
「我欲」とは? お調べ下さい。
 
その意味を理解できたら、今の自分の行動や自分の周りの行動が良く判ると思います。
そのパワーを被災地にむけることができれば現在路頭に迷っている被災者の皆様ももっと楽になっている筈。
 
会津でも食料や燃料を我先にと確保に走っている方がほとんどです。10Lのガソリンを求め、二時間以上ガソリンを燃やし続け手に入れる。蛇口をひねればいつでも綺麗な水が出るのにペットボトルの水を買い求める方々、
必要以上にトレぺやレトルト品を誇らしげに買いまくる方々、本当にこれだけ食べるの?という量の菓子パンを買う方々・・・どこのスーパーでも目に付く光景になりました。
 
反面、ガソリン購入の列で渋滞になり救急車が通れない状況や、あなたが不必要に買った一品のせいで、切実に必要な方に渡らない結果に繋がることや、あなたが購入した不必要な燃料が入手できないばかりに、あなたの為に食品を生産しようとしているメーカーさんの障害になっていることなどご理解なされているのでしようか?
その中でなぜ豆腐がない! 納豆がない! とどなり散らしても状況を悪化させているのは誰?
 
昔、闇物資禁止時代にかたくなにこの法を守り餓死した役人がおりました。他の役人は口では禁止!といいつつのうのうと闇物資を手に入れ生き延びました。
 
職務を全うして死んだ役人は馬鹿でうまく生き延びた役人は利口なのでしょうか?
 
この大変な時には人間や社会の本質が見えます。口だけで救済だの支援だのと言っても、上手く闇物資に手を染め、日頃のうのうと生き延びている役人や政治家、大手某東京電力幹部の言葉など信用できません。
しかしこのような社会を作ったのは石原氏のいう政治のポピュリズムと高度成長とともに進化した「我欲」の国民性であることは否定できません。
 
この大惨事を教訓にもっと我々の進む道を考え直す時期かもしれません。
 
自民党を批判して政権をとった民主党などはまさにポピュリズムでの勝利でした。そしてマキャべりズム化している現状。今自民党は無駄な子供手当や高速無料化の財源を復興支援資金としてすぐに活用すべきと提案してます。知恵のない民主党はすぐに受け入れるべき! いまだにメンツにこだわっているのか? もうメンツなんてありませんからっ!  自民党も「政党助成金」もなぜ言わないっ! と拙者は一喝したいです。
 
滅私奉公などとは申しませんが、日本人としてのナショナリズムはみんな感じていること。
 
早期の対策と早い復興を新しい日本人の感覚として成し遂げたいものです。うんうん。