コビトハウス | 天使の刻印 - 葉桜夏樹 Blog

コビトハウスのフロア。その床で虫かごから数十匹の奴隷コビトがはなたれる。その奇異なグロテスクな姿にほとんどの客の女性があとずさりする。ところがなかには一歩も引かない強気の女性もいる。 


彼女は自身の右のハイヒールの甲に一匹のコビトがのろうとすると、それを蹴り飛ばした。そして仰向けになった彼をそのまま真上から勢いよく踏みつけた。グチャ! と潰れる音。ところがコビトは踏み潰されながらも、そのハイヒールの靴底を全身で抱きしめている。まだ生きていた。手足をばたつかせている。


踏んでいる女性は、それを踏圧が足りないと思ったらしく、左のハイヒールを床から浮かして、彼を踏む右のハイヒールに体重を集める。他の女性たちの視線は彼女のハイヒールの下に集まっている。踏んでいる女性は満足げな顔をしている。


客の女性たちが見守るなか、コビトの動きがようやくとまる。踏んでいる女性が浮かしていた左のハイヒールを床に戻して、ゆっくりと右のハイヒールを持ちあげる。下から変わり果てたコビトが出てくる。全身に靴底模様を刻み完璧なまでに踏み潰されている。


踏んだ女性は、だらしないわね、女一人支えられないの、と言って一瞥する。そして左のハイヒールでその死骸をふたたび踏みつけると、踏んだまま、右のハイヒールで次のコビトをさがしはじめる。それを見ていた他のコビトたちは腰が抜けて動けないでいる。


「みなさん、はやくやっつけてください」 店長の声で我に返ると、客の女性たちは足もとのコビトたちを踏みはじめた。


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