ハイヒールで踏み殺される者たちへのレクイエム:アルトカルシフィリア 価格972円
第一章 原稿のなかの原稿
小説を書くとき、そのころはもうモンブランの万年筆を使っていた。原稿用紙を走る筆の音が部屋をみたしている。入ります、と書斎の扉がひらき、ハイヒールの音が近づいてくる。書斎机にむかっていた私は手を休め、イスを回転させると、うしろをふり返る。視線はすぐに腰もとからストッキングを滑り、最後はハイヒールに落ち着く。視線をあげると女性は目を伏せて下半身を意識している。新婚旅行の初夜のようだと思った。いや、じっさい、この屋敷にきて彼女との最初の夜だ。その体験に近い。「着替えてきました。それにハイヒールも・・・」と女性。
白っぽいワンピースに白っぽいハイヒール。あこがれ続けた、あのときと同じ姿に、私の性欲はざわめき、「踏んでくれますか?」と女性にたずねる。女性は初々しく、それに黙ってうなずく。私はイスから腰をあげる。私は裸足。女性はハイヒール。ヒールの高さを割り引いても、女性のほうが背が高い。私はその場に腰を沈める。女性のハイヒールに土下座の恰好で鼻を近づける。その匂いに満足する。
腹(はら)這(ば)いになり、右のハイヒールのつま先に舌をおよがせる。ハイヒールの表皮から伝わる舌の動きに女性も感じている。左のハイヒールのつま先に舌が飛び移る。女性は書斎机に左手をあて、体のバランスを保ちながら、右のハイヒールをあげると頭をかるく踏みつける。ヒールが頭頂部をななめに突き刺している。女性の遠慮がすこしほどけ、踏圧がかかる。ヒールが食い込む。思わず、弱音のような苦(く)悶(もん)をもらしてしまう。
女性が踏むのをやめる。机から左手をはなし、右のハイヒールを床に戻す。左のハイヒールも私の舌から離れている。私の目はまだハイヒールを見ている。あこがれの女性のハイヒール。目をはなすわけがない。「お靴の裏を・・・」と私。
女性は右のハイヒールのつま先をあげる。靴底の表情を見せてくれる。私は優しく、その足首を両手でつかまえる。そして鼻先を近づけ、ワインの香りでも楽しむように靴底の匂いを嗅ぐ。味をたしかめる。にがいが、舌と唾液で靴底全体をきれいにして、足首から手をはなす。女性は右膝をかるく曲げて、体をひねると、舐めたばかりの靴底に視線を落とし、すこし悲しそうな目を私にむける。
私はそれに、愛の証、と目でこたえる。女性は唾液でぬれた右のハイヒールを床に戻して、今度は左のハイヒールの靴底を見せる。また同じように足首を両手でつかまえる。靴底に身を沈めると舌が勝手におよぎはじめる。私の舌がきれいにしたハイヒールの靴底。私の唾液でぬれている。そのぬれた両方のハイヒールの靴底が床を踏む。「今度は素足を・・・」と言ってみる。
無謀だと思ったが、女性はそれに目でうなずいた。ハイヒールを脱ぎ、右の素足をのばした。それをうやう
やしく私は両手で受けとめる。ストッキング越しに足の甲から指や爪をていねいにながめる。鼻を近づけて匂いを嗅ぐ。ストッキングの匂い、ハイヒールの革や中敷きの匂い、足の脂汗の匂い、それらがまざり合ったものに鼻を近づけたり、遠ざけたり、まるで調香師が匂いを吟味するように嗅いでみる。最後に足の指を私が口に入れようとすると、たえられなくなったのか、女性は、「やっぱり、ダメ」と素足を乱暴に戻してハイヒールをはく。
おあずけを食った犬の気分になり、それならと服を脱ぎ捨てる。パンツ一枚で女性の前にうつ伏せになる。そして、「おもいきり、ふ、踏んでください・・・」と頼む。 女性はすこしためらっていたが、まだ踏むほうがマシと判断したのか、背中に右のハイヒールをかざした。今度はさっきのように片足で頭をかるく踏む程度ではなく、両足で本格的に踏まれたいと女性に希望を伝える。女性は踏むことで私の体を傷つけ、怪我をさせるのではないか、という表面的なことと、私の世界にのめり込み、それまで知らなかった自分を発見してしまうことに恐れをいだいているようだった。
そこで私は、あなたのように親からずっと抑圧され続けたお嬢様の場合、それまでの性格とは違う、まったく反対の役柄をあたえると、かなりの確率で変貌します。あなたは暴君になれると思います。どうか、これからは私の暴君となってください。気のむくままに私を踏みつけて、新しい自分に生まれ変わってください」と言った。
すると女性の右のハイヒールが背中をぐいっと踏んだ。思わず、うめき声がもれそうになるのを両手のこぶしでにぎり潰す。右のハイヒールが背中を押さえるように踏んだまま、もう片方の左のハイヒールが床を蹴る。そして両方のハイヒールが背中を踏む。全身の筋肉が締まり、かたくなる。これが大人の女性の重みと知る。
ふたつの踵が針のように肩(けん)甲(こう)骨(こつ)あたりを刺し、それが徐々に皮膚に食い込むと、そこからの痛みの毒が全身をまわりはじめる。同じ箇所で踏み続けられる苦痛から体がだんだんエビ反りになる。それを戻すように女性は机を手すりにして背中全体を歩きはじめる。各臓器を背中から踵で刺されるように踏まれる。最後に臀(でん)部(ぶ)を踏み、そこで両足をそろえ、「靴のあとが残っていますけど、痛くないのですか?」とすこし怯えた声で女性がたずねる。
その苦痛にたえながら首を横にふる。痛くないわけがない。痛いに決まっているのに、「シアワセです・・・もっと踏んでください・・・」とこたえる。痛みがシアワセ? と自分で言っておきながら、その矛盾に気づく。ひたいから汗がこぼれている。全身は熱を帯びている。両方のハイヒールは臀部を踏んだまま動かない。背中の皮膚が汗でぬるぬるして、滑りやすくなっているようだ。そのせいで両方のハイヒールは踏み出せずにいる。パンツの下の床もぬれている。失禁したらしい。
臀部の反対にある私のモノを、両方のハイヒールの踏圧が強く床へ押しつけた痛みのせいか、それとも快楽によるものなのか。いずれにせよ、踏まれたことで床はぬれている。しかし、その醜態はバレてはいない。臀部を踏んだまま、女性が、「これでいいのでしょうか?」とたずねる。
私は息があがり、こたえられない。うんうん、とだけ頭でうなずいてみせる。女性が体からおりる。私の頭のほうへまわり、かがんで、「大丈夫ですか? 私、重くありませんでした?」と声をかける。
「全然・・・重くありませんでした。信じられないくらいに・・・かるかったです」と私は強がる。
しかし、じっさいは痛みの余韻で、まだ両手のこぶしはにぎりしめたままだった。かたくとじていた目をうすくひらくと、口もとの床が汗や鼻水やよだれでぬれている。ハイヒールが虫や小動物を踏めば、かんたんに潰れて死んでしまう。だいの男でもハイヒールでまともに踏まれたら無様な姿になる。それを女性は、「踏んだだけで、こんなになるなんて・・」とつぶやく。
私の背中に彼女の手がのびる。自分が靴で踏んだ箇所に女性は手でふれている。汚いはずの自分の靴あとを女性はなでている。
たぶん背中のそれは内出血で赤黒くくぼみ、皮膚はめくれ、血も出ている、と想う。その踵の穴を女性は指先で癒している。痛みを埋めるように指先でなでながら、「ハイヒールで踏んでいたとき、私は何を考えていたのかしら。何も考えてはいなかった。あなたは背中に穴があくほどの痛みにたえていたというのに・・・私は何も・・・」「そんな汚いモノにさわってはいけません」と私はたしなめる。
今度は最初に踏んだ私の頭を手でなではじめる。そして、痛かったでしょ、痛かったでしょ、と女性は何度もそう言ってハイヒールで踏んだ頭をだきしめる。全身の筋肉がゆるみ、かわりに満足感が充(み)ちていくのを感じながら、もしこのまま私が死んだら、この屋敷の庭に埋めて欲しい、できれば、あの桜の下の土に・・・、と目をとじる。
第二章 書生のバイト
ミコが書生のバイトを見つけたのは、大学のキャンパスのベンチでひとり腰をおろしていたときだった。その日、ミコは単位の確認のために大学にきていた。卒業式も終わり、春休みで閑散としているだろうと思っていたが、キャンパスにはけっこう人がいることに驚いた。ほとんどが四年生たちで、リクルート姿の彼らを他人事のようにながめていた。
ミコは働きたくなかった。学部も文学部。そんな世間受けしない学部を出たところで、ちゃんとした会社へは就職できないだろう。ブラック企業で、男も女もなく、馬車馬のように働かされるに決まっている。かといって大学に残る熱意があるかといえば、それもない。
そういえば高校時代、進路相談のとき、担任の日本史の先生が大学に残りたかったにもかかわらず、高校教諭になった理由を話してくれたことがある。言い訳めいた理由をいくつかならべて、最後に、江戸時代の便所にいた虫のことを研究したいか? とそんなふうなことを言っていたのをおぼえている。要するに研究したいテーマにかんしては、すでに順番待ちの満員で空きがない、便所の虫程度しか残っていない、というたとえ話だった。
今のミコにもそれは言える。ミコはぼんやりと小説家になりたいと考えている。でもプロとして小説を書くという道も、日本史の先生が大学に残るのをあきらめたのと同様、ミコが書きたいと考えるジャンルやテーマはすでに満員で、多くの作家から書き尽くされている手(て)垢(あか)のついたものだ。では便所の虫を扱うような、ニッチな小説を書きたいかといえば、そんなものは書きたくもない。
それなら手垢がついていようが好きなことだけを書けるネットの小説サイトにでも発表するアマチュアのほうがマシだ。でもそれでは生活できない。アルバイトをしなければならなくなる。なら、いっそ就職したほうが、と迷いは連鎖する。灰色を帯びかける校舎が目の前にひろがり、ため息がもれる。
携帯電話のメールの音が鳴った。登録しているアルバイトの派遣会社からだった。メールをひらくと求人情報の一文に目がとまった。作家志望の書生求む。書生とか、求むとか、古い言葉ね、と思った。書生は、たしか作家などの身の回りや家事を手伝いながら、その道の勉強をする人のことだ。そんな言葉、古い本でしか見たことがない。
ミコはその求人のことで派遣会社に電話をかけた。詳しいことについては、オフィスにきて欲しいとのことだった。これから、うかがいます、とミコはそうこたえて大学を出た。気持ちはすっかり、書生に動いている。そのことがミコには意外だった。こんなにも積極的な気持ちになったのは、たぶん生まれてはじめてだ。
ちいさいころから自分に自信がない子だった、とミコはふり返る。子供のころの自身をイメージすると、まわりから、つまはじきにされ、膝小僧をかかえて泣いている暗い姿が浮かぶ。それはたぶん、今の私もそうだとミコは思う。でも性格や容姿は悪くない。とくに容姿は美人のほうだともミコは思っている。じっさい、かわいいとか、きれいとか、今もまわりの人はミコの容姿をほめてくれる。しかし肝心の母親が、それをまったく認めてこなかった。お前はブスだ、ブスだ、とミコを徹底的に否定し続けた。
母親は若いころに芸能界にあこがれて女優を目指したこともある人で、派手好きで見栄っ張りな人だった。自分よりもミコが評価されることを好まない人だった。だから容姿だけでなく、ミコはすべてにおいて母親からの承認を得ずに育った。そのことはミコの人格形成に大きな影を落とした。それまでの人生にことごとく暗い影響をあたえた。親がそうであれば、ふつうは友達との付き合いで、それを回復するのだが、一人っ子で姉妹もなく、遊ぶ友達まで母親に選別された。そんな母親がすすめる子たちは、たいていが、大人の前でだけいい子で陰では意地悪だった。
だんだんと、ひとりでいるほうがマシになり、家にとじこもると本ばかり読んでいた。でも本を買ってもらった記憶はほとんどない。読んでいたのは大人の本ばかりで、(読みもしないのに父が学生時代に見栄だけで買った)日本文学全集や世界文学全集、それに母親がはまっていた、うさんくさい人類愛を説く新興宗教の機関誌とかだった。
高校を卒業するとミコは親もとから離れた。大学は実家からできるだけ遠くを選んだ。ひとり暮らしをはじめ、やっと息ができるようになった。それに念願の携帯電話も持つこともできた。ミコは高校を卒業するまで携帯電話は持たせてもらえなかった。今どき、である。今どきミコは大学に入るまで携帯電話も持っていなかったのだ。
それからアルバイトをしてパソコンを買った。高校でパソコンにふれる機会はあったが、親がインターネットの害を恐れて家にパソコンはなかった。だからミコにははじめてのパソコンだった。それも自分だけのパソコンだった。ネットで見るもの聞くものはすべて新鮮だった。ネットはミコには広大な世界だった。世の中は知らないことだらけだった。そうやってミコは同年代の子たちがふつうに知っていることをネットで拾い集めた。
そんなミコが一番はまったのが小説をパソコンや携帯電話で読むことだった。部屋でも大学の教室でも電車のなかでも携帯電話は手放さなかった。だから友達がいなくても平気だった。大学のサークルにも入らなかった。言い寄ってくる男の子もいたが、みんな子供に見えた。バカに見えた。相手にしなかった。それよりもミコが異性として見ていた相手は大学の先生たちだった。それも退職間近の老齢の教授たちだった。性欲がしぼんだ男性にこそ色気を感じた。だからそんな老齢教授の講義ばかりを好んで受けていた。
大学とアパートを往復するだけの毎日。バイトはしたが一日だけの単発のものばかりだった。誰とも付き合いたくはなかった。ネットの小説だけがミコが生きている世界だった。逃避だとはわかっている。しかし、その逃避先に完全に引きこもるほどの勇気はなく、将来に不安を感じる狡(ずる)さは残していた。景気に関係なく、ちゃんと就活しないと派遣の仕事しかないこともわかっていた。
派遣社員の立場は新卒の女子にとっても敗残者を意味した。それは「ふつう」になれないことだった。「ふつう」とは「ふつう」に会社に入って、「ふつう」に結婚し、「ふつう」に子供ができて、「ふつう」にささやかなマイホームや車を買い、「ふつう」に老後を迎えることだ。しかしながら子供のころから親に否定され続けたミコには、とてもその「ふつう」になる自信はなかった。想像できたのは、このままだと就職もできず、一生派遣社員のままだとか、一生独身のままで終わるとか、そんな暗いことだけだった。両親は実家へ帰ってこいとも、今いる場所で就職しろとも言わなかった。ありがたいことではあったが、それはそれで、かえってミコを傷つけた。
派遣会社のドアをあけると業務用の机がならび、五人ほどのスタッフが、それぞれのパソコンのモニターをにらんでいた。オフィスを見まわしていると女性スタッフのひとりがミコをちらっと見て腰をあげた。何かご用ですか? と受付カウンターで立っているミコに声をかける。無愛想だが、物言いはていねいだった。
ミコが名前と要件を伝えると、こちらへどうぞ、とカウンター横のブースに通され、会議机をはさみ、女性スタッフと向きあうようにして腰をおろした。女性スタッフが机の上のノートパソコンをひらいた。そしてキーボードをたたき、ああ、これですね、とミコのほうにパソコンをくるりと回転させた。モニターをのぞき、そこに出た求人票に、ミコがうなずくのを確認すると、女性スタッフはふたたびパソコンを回転させ、またキーボードをたたきはじめた。
途中、女性スタッフは席を外すと紙を一枚持って戻ってきた。その紙を机に置くとミコにむけた。勤務場所に目がとまった。住んでいるところからかなり遠い。それに期間も三ヶ月とある。大学の単位を何度も頭のなかで計算した。大丈夫。四年で受ける講義をすべて落としても卒業できる。そうミコは判断した。
「勤務場所はかなり交通の便の悪い場所です。別荘地です。そのようなわけで住み込みとなりますが大丈夫ですか?」と女性スタッフ。ミコは紙から視線をあげた。「別荘地? そこに私とその作家の先生のふたりだけですか?」とたずねた。「女性のお手伝いさんがひとりいるそうです」「その方も住み込みですか?」「そこまでは・・・わかりません・・・」ミコがすこし考える顔をする。「どうしますか?」と女性スタッフ。
ミコはふたたび紙に視線を落とした。作家の名前は「枕崎珍平」とある。本屋で平積みされる作家ではないが、名前はなんとなく聞いたことがある。昔からの古い作家だ。かなりの歳だと思う。それよりも、さっきから気になっていたことをミコはたずねる。「この作家先生、女性でも大丈夫なんでしょうか? 男性のほうを希望しているのでは?」「そいうことはとくに希望していません」 女性スタッフはきっぱりとこたえた。
「どうしますか?」女性スタッフがまっすぐミコを見つめる。彼女の瞳の内の動きに自分が映っている。「申し込みます」とミコ。しかし反動はすぐにきた。帰りの電車のなかだった。不安になった。もともとコミュ障(コミュニケーション障害)のミコだ。私なんかに書生が務まるだろうか、と思う。新しいことには腰が引ける。これも親からずっと否定され続けて自分の行為を肯定できないせいだ。
電車の窓から空を見る。陽は大きくかたむき、街並みのむこうをおよぐ雲の群れが薄紫色を帯びはじめている。その雲からこぼれるいくつかの薄い光の束が地上を照らしている。それはミコが住むアパートのあたりだった。
電車をおりた。ミコは旅行カバンを持ってホームに立っていた。駅には、たいてい、その土地の表情がある。その駅はすっかり自然に飲まれている。風が吹いている。その匂いを胸いっぱいに吸った。緑がどこまでもひろがり、遠くに白んだ尾根が見える。自然にかこまれた単線の無人駅。時間もずっととまっているようだった。
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