去年の初夏に移り変わろうとする頃から、ふと 忘れさった記憶、深ーい記憶の底から思い出すというか、浮き上がってくる感覚が時々。
娘が物心ついた辺りから 自分の生育歴の追体験は、親になると誰しもがあるのかもしれない。
でも、夕べも 子ども(まだ4.5歳)の頃、あれは何だったんだろ...っていう映像として浮かび上がった。
看護師だった母の職場、病院の待合所に すぐ上の姉と母を待ってたんだと思う。
だから、時間的には夕方。受け付け時間外の病院は 人もまばらで証明も薄暗い記憶。
母と落ち合ったのだろう、私は母と手を繋いで歩いてるつもりだった…。
ふと繋いでる手の上を見上げると まったく見知らぬ人...男の人...反対側もには 小さな女の子?...
「えっ...知らない人、」その男の人と目も合ったけど、男の人は無機質な表情で 私を見下ろした?いや 私を見てない?でも 手を繋いでた。男の人は無言。
私は慌てて 手を話し 母と姉がいるだろう方向へ。振り向くと 誰もいない。方向を変えて何処かへ行ったのか、誰もいない長い廊下が続いてた。
私は その事を誰にも話さなかったし、話そうとも思わなかった。
夢の記憶ではないと思う。
でも、ありありと その時の光景を思い出した。
存在したのしなかったのか…わからない。
でも、当時の私には 存在した。
他にも、これまた母の職場。母の上司にあたる人だろう。母もほかの看護師さん その人とは親しそうに話していた。
私も当時は 病院にいるおじさん。私のことも 可愛がってくれてた。
でも、何故か そのおじさんに抱っこされるのは嫌で嫌で。腕から逃げ出したくって泣きわめいてた。なのに、周りの大人は「あら、まあまぁ」って微笑むばかり。
おじさんも 笑いながら 腕の力は強く 私を抱っこしてた。
なんで、あんなに嫌だったんだろう。説明が つかない。
今でも残る写真に そのおじさんは満面の笑み。くしゃくしゃに泣いてる私。
とにかく 抱っこされる時の違和感、逃げ出したい考えは今でも ありありと。
言葉にならない、説明のつかない 記憶のが蘇った…...の巻。
でした。