☆★前回のあらすじ★☆

ゴルフスイングで膝を外に逃げようとする動きを抑制しようと腰での代償動作と腰で抑制した力の伝達を上肢方向への力のエネルギーを伝えようと頑張ります。そのため、腰への負担は大きくなることで腰痛の引き金になっているという少し難しいお話をお伝えしました。

ゴルフスイングと腰痛のお話〜股関節・体幹の柔軟の必要性〜

 

 先ほど、私が非常勤で働く京都のコンディショニングジムからZOOMを利用したトレーニングのプレ配信に参加してきました

来週からは、ジム利用者を対象に本格的に実施されるそうなので、私も参加しょうと思っています

 

どうも、N CURE Conditioning Roomの代表 西本です。

 

 今回は、カラダだけではなく、心身の《心》“ココロ”のことについてお話していきます。

 

 スポーツは、勝敗が付きものであり、勝っているときの心情・負けているときの心情と様々な局面でココロとカラダの状態は左右される繊細なものではないかと考えます。

 

 アスリートの方々やそうではない方において、スポーツとメンタルというのは非常に密接していることをヒシヒシと感じたことはないでしょうか。

 

 また、どの競技においても“あの選手はメンタルが弱い”や“臆病なプレー”などと心無い文字や言葉が公に飛び交うことがあります。

 

特にオリンピック前ともなると、候補選手がオリンピック出場権の座を狙い、メディアも大々的に取り上げられることが多いでしょう。

 

それでも、アスリートの皆さんは自身のプレーを信じ、ファンや観客の期待に応えようと日々努力を勤しんでいるのです。

 

現在のスポーツチームの組織として監督・コーチ・トレーナーといった専門家がついて“技術”と“カラダ”のトレーニングは非常に多くなっています。しかし“ココロ”に関してはメンタル面の強化は本人任せはまだまだ多いのが実情でありそうです。

ですが、最近では心の強さはトレーニングで鍛えられることが分かってきて、プロ選手たちの多くがメンタルトレーニングに取り組むようになってきています。

 

私自身、プロのコンディショニングトレーナーとしてメンタルというセンテンスはしっかり理解しておきたいし、技術の向上をメンタルの一言でまとめたくないので、今回の記事にしました。

 

 

以下の3つのことについてお伝えしていきます。

  • スポーツ心理学とは

  • メンタルトレーニングの実際

  • 集中力のトレーニング

 

■スポーツ心理学とは

国立スポーツ科学センターより

スポーツ心理学とは「スポーツに関わる課題を心理学的側面から明らかにして、スポーツの実践や指導に科学的知識を提供する学問」

 とされ、その領域の一つに「スポーツメンタルトレーニング」が位置し、《リラクセーションやイメージなどのメンタルトレーニングの心理、身体、パフォーマンスへの影響の検討》と要約されています。

 

 《パフォーマンス》 

 

ここで求められるパフォーマンスの影響とは『選手の心理的スキルを高めることによって最大限のパフォーマンスを引き出すこと』です。

 

そのためには、選手の否定的な思考を低減、適正な感情を保持することでパフォーマンスの向上を図ることが大切になります。

 

■メンタルトレーニングの実際

 

スポーツ場面におけるメンタルトレーニング

 

 

大きく分けて8つのセクションになり、前後との関係性は大きいです。

 

トレーニングはひとつの区切りが終わったらそこから反省して、次のステップに継続していくような循環にカタチをとり、継続的にメンタルを改善していくことが重要です。

 

 

① 心理的競技能力の診断

自分の心理面の長所短所を分析し自分に必要な心理的競技能力を明確にする

 

② 「やる気」を高める

分析の結果を踏まえて、試合やトレーニングなどの目標設定をし、トレーニングに対するやる気を高める

 

③ 「よい緊張感」をつくる

体や心の緊張をコントロールするために、リラクゼーションやサイキングアップのトレーニングをする

 

④ 集中力のトレーニング

集中を持続する、集中を切り替える、集中を乱されないためのトレーニングをする

 

⑤ イメージのトレーニング

試合に対する作戦のリハーサルや、成功イメージなどによる自信の向上のトレーニングをする

 

⑥ メンタルな動きづくり、競技前の心理的準備

トレーニングしてきた各技法やスキルを試合前や試合中に発揮できるように準備する

 

⑦ 本番(試合等)

これまで準備やトレーニングしてきたスキルを試合で実行する

 

⑧ 競技後の反省

設定した目標の達成度や、試合結果、メンタルスキルや競技スキルの発揮度を自己評価し、その後のトレーニングにつなげる

 

 この8つのサイクルの中で、私自身が選手とセッションしたときにすぐさまアプローチが行えるのは、③良い緊張感をつくる もしくは ④集中力のトレーニング

ではないかと思い、集中力のトレーニングについて考えていきます。

 

■「集中力のトレーニング」には

集中の種類は4つ

 

・狭い集中
コンセントレーション:意識を一つのことに集中すること
 

・広い集中
フォーカス:変化している状況でも集中すること
 

・内的な集中
インターナル:自分自身、筋肉の動き、心拍数、フォームの再確認などに集中すること
 

・外的な集中
エクスターナル:目の前の風景や声、音など周囲からの情報に集中すること

 

このように集中といっても4つの集中があり、実は自然に使い分けていることがありますが、意識して行わなければ自然に使えるようになりません。
そのため日ごろのトレーニングから意識して行うことが、効果的に集中が出来るようになります。

 

たとえば、イチロー選手がバッターボックスに入る前のお馴染み動作は、パフォーマンス・ルーティンといって集中力を高める一連の動作手順なのです。

 
自身のベストプレーのイメージしたり、過去の試合のイメージ修正したり、呼吸を意識して集中するなど、深く強いリラックスを伴う集中を高める方法がたくさんありますし、誰かのマネをしてしっくりくるのであればそれを採用することも一つの方法ではないでしょうか。

 

次回は、現在メンタルトレーニング《マインドフルネス》について

お伝えさせていただきたいと思います。

 

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◎N CURE Conditioning Roomでの新たな取組み

新型コロナの影響で活動自粛が強いられるなか、おうちで行えることは限りがあります。しかし、SNSなどを確認しておりますと様々な工夫をされ自宅生活を実りあるものに《ピンチをチャンスに》変えて日々取り組まれているのがよくわかります。

そこで、当サロンでもストレッチング・エクササイズ動画配信することに決まりました。

期間限定ではありますが、当面は無料配信させていただこうと考えておりますので、ブログをご覧になられました皆さまにも動画をみて、おうち時間の1アイテムになるますように‼

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股関節や体幹の柔軟性向上できる動画も掲載しておりますので、是非ご確認下さい。