
知覧特攻平和会館の入り口近く、広々とした駐車場に物産品店と『特攻おばさんの店 知覧茶屋』が並んでます。
店頭に立ってみたら、特攻隊員と思しき遺影や遺品のようなものが飾られてました。
ちょうど昼前でしたので、入ってみることに。
いくつかの種類の御膳が用意されていて、『とんこつ御膳』を注文。
・・・とんこつ?
出てきたのは、とろっとろに煮込まれた豚の角煮(?)がメインの御膳でした。


うどんか蕎麦がセットになってたので、お蕎麦で。
んでもって、知覧はお茶どころ。
ということで、茶そばがよろしかろうと。(+100円)
さてここで、『特攻おばさん』のことを少々。
昭和4年、陸軍知覧飛行場ちかくに一軒の食堂が開業しました。
のち昭和17年、陸軍の指定食堂になり、飛行隊員たちが訪れるようになります。
昭和20年に入って知覧特攻基地と変更されてからは特攻隊員たちが出入りする場になりました。
その店の名を富屋食堂といいます。
切り盛りしていたのが、鳥濱トメさん。
若い飛行隊員たちを我が子のようにかわいがり、もてなすトメさんは、いつしか隊員たちから『おかあさん』と呼ばれるようになったそうです。
終戦後、特攻で散っていった隊員の遺族たちが訪れ集う場所がないと困るだろうから、と、富屋旅館を始めます。
その富屋旅館は現在も営業されていますが、それとは別に富屋食堂を復活させたのが現在の知覧茶屋だということで、鳥濱トメさんのお孫さんが経営されてます。