とあるお店から盗み出された、といえば大げさに聞こえますが、『万引き』という簡単な言葉で軽く響かせてはいけません。
その窃盗犯と思われる(店側では断定してるようですが)人物の画像を、商品を返さなければ公開する、と。
これ、顔写真付きの手配書が出るっちゅうことですな。
この手法に警察が介入、顔の公開は捜査に支障をきたすという理由で控えるよう求めました。
また、『専門家』と称する方々からも、脅迫にあたるとか私刑はダメだとかツッコミ多数で。
結果、設定されたタイムリミットを過ぎても顔が公開されることはなく。
今度はお店のほうがいろいろ叩かれはじめてます。
・・・パチンコ屋なんか、『こいつらゴト師グループですっ!』って、ふつうに張り出してますけどね。
ゴトも万引きも、どちらも窃盗。
不正な手段でお店が被る損害は、廻り回ってその他大勢の善良な客に被ってきます。
大放出イベントや大売り出しが1回なくなるかもしれんのです。
笑い事ではありません。
今回盗まれたのは25万円相当の『ブリキの鉄人28号』。
とはいえ、これはお店がつけた価格。
250万円でも買いたい、という人がいれば、その鉄人は250万円相当となります。
例えば仏像なんかだとわかりやすいかも。
お寺でご住職さんに、『ご本尊っておいくらです?』なんて聞いたら・・・。
たぶん・・・叱られるでしょうねぇ。
値段などつけられるわけがありませんものね。
『3,000万円』とか言われたら、きっとそのご住職は、そのくらいの入り用をお抱えなんでしょうと思ってしまいます。
長年にわたり、人の手の元で大切にされてきたモノには、お金では計りきれない『重み』が乗っかります。
欲しいけど25万円も払えないからパクっちゃえ!では、あきませんな。
キチンと相応の代価を出したうえで手元へ置いて、より大切にしてこそ、です。
そうではなく、闇注文をうけて実行したとかなら、返しようもないか。
とにもかくにも、盗みはいけません。