『サービス接遇検定を受けてみませんか

と連絡があった。
内容については触れずに試験日時だけを言うので、一先ず引き受けてみた。
今回は10人で受検申し込みするらしいが、そのなかに受検において我が師と言える方の御名も。

さて、内容をざっと調べてみましたら・・・
接客というものの基本をわざわざ試験に取り上げてある感じ。
接客業に就く人の適性にまで触れ及んでいて、善くも悪くも日本的おもてなしを地でいく内容。
共感するところ多し。
その一方で、お客様第一を過大(=卑屈)に推し進めたあげくの果て、尊大すぎる『御客様』が増えているのも確かです。
売るほうも、買うほうも、巡り巡ってお互い様ということがわかっていれば、たいていのことは機嫌良く済むんですけどね。
江戸のならいに、こういうのがあったようです。
思いがけず他人の足を踏みつけたとき、踏んだほうは当然詫びます。
それに対して踏まれた側も、『こちらこそ、不注意で。』と返すんだそうで。
『気を付けろい! てめえ、どこに目ん玉つけてやがるんでいーー!』なんていうのは無粋な者のすることだったんでしょうが、現代ではこっちのほうが多い気がします。
踏んだほうもダンマリ決め込んだり。
これはもう、訴えるしかないですわな。

そうそう、大体にして、訴えてやる~みたいな番組が人気するほうが、実はどうかしてると思います。
・・・話が逸れました。
売らせていただく、買わせていただく。
物がない時代には、現代よりも心が通ったのかもしれません。
資格検定なんぞで模範を示すようなことでもないはず。
今昔、人はさほど変わってはいないと思います。
ワタクシは復古主義ではありませんが、効率を追いすぎていると感じている今の時世。
何事も、もう少しゆるりとしてもよいのではないかと思っています。
サービスとは人の心そのものではないかと思いますゆえ。
