
出火した倉庫をゴミ置き場として使用し、駅構内は全面禁煙であるにもかかわらず、その中で清掃員が常習喫煙。
これが火元になったとの見方が大きいようです。
火災が起これば当然、原因の究明から発生時の状況、被害状況から避難誘導状況まですべてが検証されます。
そのなかで今回、自動火災報知設備からの非常放送が流れなかったことが明らかになりました。
(業務放送を使っての火災発生と避難指示アナウンスはあった)
・・・これね、本来は、
出火→火災感知機作動→非常ベルが鳴ると同時に感知器が作動したことを知らせる非常放送が流れる→『誤報』または『火災発生』の放送
という図式が自動で行われなければなりません。
実際には、感知器作動後に係員が現場確認し、誤報であればそのことを。
火が出ていれば、火災発生と避難を促す放送がなされます。
報道では、断線していたことで非常放送が流れなかったということでした。
またそのことは、定期点検項目に無かったとも。
非常ベルや非常放送が流れることを嫌って、回線切断していたとは考えたくありませんが・・・。

火災報知器の発報は、そのほとんどが火災に至らない『誤報』です。
だからといって、その初期情報を隠され、いきなり『火災』を告げられては逃げ遅れることも予想されます。
取り返しつかない事態に陥るくらいなら、非常ベルやら放送のやかましさを辛抱するほうがマシですな。
