こないだ、ライブに行った。
なかなか面白く、工夫を凝らしたものだった。
でも、なんでだろ、全然伝わってこなかった。
舞台の上の人たちはとても熱心に、自分の人生をぶつけている感じだった。
それはよく分かった。でも、伝わってこなかった。ほんとうに悲しいくらいに心が動かなかった。
なんでだろう、と考えた。
そのライブは、演じている人たちによると、新たな取り組みだったようだ。
そして、その人たちは伝えたい!という一心でそのライブをやっている。
でも、私が思うに、見ている人がどう感じるか、という視点が欠けているように思った。
なんというか、その人たちの自己満足にしか見えなかった。
見に来ている人は感動だったり、笑いだったり、そういうものを求めている。
そして、それがどういう時に感じるか、というと、「そうそう、そういうことある!」という
「共通点」を感じたときではないか?
その人たちの生き方や考え方を一方的にぶつけられても、共感しない。
でも、これは伝える側になると難しい。
伝えたいという気持ちが強いほど、ぶつけてみたくなってしまう。
でも、伝えたいことは、必ずしも、多くの人が体験していないことであることも多い。
だから、かえって分かってほしい、伝えたい、となるような気もする。
じゃあどうするか。きっと、伝えたいときは、少しブレイクダウンして、みんなが分かるように、ありふれた感じに変換しなくてはいけないのではないか?
そこできっとプロとアマの差が出るのだと思う。
プロは、ありふれた感じ、よくある感じにうまく伝えたいことをまぶすことができる。
そのバランスというか、まぶしかたが絶妙なのだ。
今まで、全身全霊をかければ伝わる、と思っていた。
でも、その言葉を発することで、その表現をすることで、相手が何を感じるか、を考えて、演出・構成する「技術」も必要なのだと思う。
こんなことを書きながら、このブログは酷いと思うが…。