前記事の続きです。
精神障害&軽度知的障害の妹(アラフィフ)が母の10歳下の甥=従兄弟の◇◇兄に昨年末に連絡をしたようで、私に事情を聞こうと電話をかけてきました。
ミー:
私の事情…ね…
そうね…妹が入院して、妹の面倒をみることからようやく解放されたっていう感じかな。小さい頃から今までずーっと、妹の面倒をみてきたから…
初めてだよ、こうやって妹から離れられたのは。
妹からの面倒なメールも着信もないから気持ちが落ち着いているし、妹のことを考えずにいられるし、自分のことを優先にできて好きなこともできるっていう…これが私の、本来ある自由時間なんだっていうことが初めてわかったんだよね。
◇◇兄:
…そうだよなぁ。(深く感心しながら)
ミーはいつでも妹の世話をしてたもんな。それにミーだって、ミーの人生があるし家庭もあるからな。
そうだ、そうだ。それは良かったな。
ミー:
妹が◇◇兄に、私と連絡をとっていないって言ったようだけど、私は毎月絵葉書を出しているよ。
それに私は妹の知的障害の手続きや障害基礎年金の手続きもやったし、妹に支援者もつけたから姉としてやれることはもうやったの。あとは妹自身でやっていくことだからと思っているし、妹と私の人生は同じ道のりじゃないからね。
主治医からも「距離をとってください」って言われてるし、それでも妹からのアクションが強いから、主治医が妹をセーブしてくれている。
だから私は絵葉書を送るだけで充分だし、あとは妹が支援者や医療従事者とやっていくことだから。
◇◇兄:
そっか…ミーがいろいろとそこまでやってくれたのか。それは大変だったな。ありがとう。主治医がミーにそう言ってくれてて良かったよ。
退院するにはグループホームが決まらないとダメなんだってな。妹がそう話してくれたよ。
ミー:
うん、でも妹は病気を持っているから、今まで体験宿泊をした所からは断られてばっかりなんだよね。
◇◇兄:
あ、でも夏に新しいグループホームができるって聞いたぞ。
ミー:
それだって妹を受け入れるかを審査されるわけで…どうなることやら。
◇◇兄:
まぁな…確かに、病院に行って妹と会ったけど背中が丸くなっちゃっててよぉ…年齢よりもだいぶ老けた感じだったな。
ミー:(背中が丸くなっていたと聞いて、昔から背筋が悪いことを思い出した)
入院してから痩せたようだけど、以前から膝も腰も悪いからペンギンみたいな歩き方をするんだよね…体を横に揺らさないと歩けないのか?なんなのかはわからないんだけど。だから歩くのもすっごく遅くてさ~。
◇◇兄:
…そうだったな。ペンギンみたいな歩き方だった(苦笑)
妹の病気はその後、どうなっているんだ?
ミー:
精神病院に入院中は通院ができないんだよね。でも主治医が近いうちに紹介状を取り寄せて、精神病院の近くの大きな病院に転院させて通院をさせたいって言ってた。もうお任せしてある。
◇◇兄:
おォッ!ミーはやっぱり俺が知っているミーだなッ!(笑)なんやかんや言いながらでも、妹の状況をちゃんと把握している!ミーはさすがだよ。
妹には「なんて冷たいお姉ちゃんなんだー!ミーのヤローは!」って言っちゃったけど(笑)その時は事情を知らなかったからさ~ごめんなぁ。
ミー:(◇◇兄が私のことをそう言った時の妹の喜ぶ姿が簡単に想像できた)
いいよ、別に。
当たっていることだから。
だって私、絵葉書しか送らない「冷たい姉」だしね。
◇◇兄:
いや~だからさぁー!(苦笑)勘弁してくれよ!
だって妹から「ミーから絵葉書が届く」なんて一切聞いてないし、主治医に距離を取るように言われてることも知らないからさ~。
そうだよ、絵葉書で充分だよ!ミーは今までよくやってくれたし、ミーはミーの時間を有効に使わないとな!
妹の前では妹が喜ぶことを言う◇◇兄。
そして私には、私が喜ぶと思ったことを言ったんだろうね。私達きょうだいのことを想っての言葉を発してくれる◇◇兄の気持ちはわかる…
でも私は妹とは違うし、◇◇兄と寝食を共にしていた頃よりもずっと成長しているから、小さい頃とは違って◇◇兄の言葉にはもう騙されないんだよねぇ…。だから◇◇兄の言葉はぜんぜん嬉しくなかった。
【続きます】