前記事の続きです。

 

主人が舅の妹の地域の民生委員に電話をかけました。

(この日の午前中、警察署にいる時に民生委員から留守電が入っていたため)

 

いま舅の妹宅にいると伝えると「お渡ししたい物がありますので、あとで伺ってもよろしいでしょうか?」と言われて、主人が「もう帰るところなんですが…どれ位で来られますかね?」と尋ねると15分ぐらいで来てくれると言うので待っていました。

 

民生委員:

今回は突然のことで…お悔やみ申し上げます。

 

主人:

いえ…。私達は舅の妹とはぜんぜん付き合いがないんですよ。親父(舅)が2年前に亡くなったので、遺影を持ってここに来たんですが門前払いでしたし、以前から話が通じないというか…全く会話になりませんでしたから。まぁ、そんな関係性です…

 

民生委員:

そうでしたか…

いやね、昨日は新聞配達員さんから事情を聞きまして、確認のためにこちらに駆け付けたんですよ。そしたら新聞がたくさん溜まっていたものですからビックリしちゃって。

 

主人:

いろいろとお世話になりました。ありがとうございます。

 

民生委員:

昨年の舅の妹さんのお誕生日の日にもこちらに伺いまして、緊急連絡先の確認をしたんですよ。そしたら今までと変わりなく「お兄様(舅)」でいいとおっしゃって…でも少し考えさせてくれって言ったからお返事をお待ちしていたんですけど、今年の始めに私の所に来て「考えたけれど、やっぱりそのままでいいわ」っておっしゃったの。

だから昨日もお兄様(舅)の連絡先にお電話をかけたんですが繋がらなかったものですから、地域包括支援センターに念のため確認をしたところ、お嫁さん(ミー)の連絡先がありましたので、こちらもすぐにご親族の方にお伝えすることができたので良かったと思っています。

 

主人:

緊急連絡先が兄(舅)っていっても…ハハッ(鼻で苦笑)

親父(舅)はもう亡くなっているから電話も解約しています…ボケてたんですかね?(苦笑)

 

民生委員:

いいえ、頭も足腰もしっかりとされていましたよ。

 

主人:

そうですか…。まぁ、もうどうでもいいんですが(苦笑)

この後の処理を司法書士にお願いしているので、しばらくここは空家となります。今日は傷むであろう食品の処分をしに来て、ライフラインも全て停止しました。何も起きないと思うんですが、何かありましたら私の方までご連絡ください。

 

民生委員:

承知しました。甥っ子さんも何かありましたら気兼ねなくご連絡くださいね。今日はいろいろと大変でしたね。お疲れ様でした。

それと、こちらなんですが…(御霊前の袋を差し出して)舅の妹さんが自治会の方に入会されていましたので、お気持ち程度ではございますが、お受け取りください。

 

主人:(受け取って)

お気遣いをありがとうございます。

 

 

 

…寡黙で不器用な主人ではありますが、ちゃんとした対応=愛想よくできるんじゃん!と思いました(笑)私は主人より下がってお辞儀とお礼を言うだけでした。

 

民生委員が帰宅してから、主人が車を家の前に持って来て(舅の妹宅に駐車場スペースがないため、コインパーキングに停めていた)、後部座席を畳んで新聞紙を何枚か重ねて敷き、ゴミ袋を車の中に運び入れました。30コ位…いや~すごい数でした。

 

近所に住んでいる人達が私達がやっている様子を気にして「何をしているんだろう?」というような感じで見に出てきました。

声をかけてくるわけでもなく、集まってコソコソ話している姿に私は嫌な感じがしたし、恥ずかしいっていうか恐縮していましたが、主人はというと堂々としているんですよ~。

 

私が「ねー、目線気にならないの?」と聞くと主人が「え?何で?ぜーんぜん気にならないけど。だって俺達は悪い事はしてねェーんだし、意見があるなら言ってくればいいんだし!」と、見に来ている人達に聞こえるんじゃないか?と思うぐらいに大きな声で言うから、私は更に恐縮しちゃいました。

 

舅の妹宅の玄関の扉をしめるのが大変でしたが、何とかしまって鍵もかけることができました。

車に乗り込んで、ウエットティッシュで何度も何度も手を拭きました。つけていたマスクも処分して、新しいマスクをつけました。主人も私も「早く帰ろう!」モードが全開でしたが、疲れていて無言…。

 

朝食後から飲まず食わずでしたが、お店に入ってなにか食べようという気力もなく、コンビニに寄って何か買おうかな?と思ったんですが…大量のゴミが積んである車の中で何かを口にするのは嫌だと思ったし、道路が混む前に帰りたかったのですぐ高速道路に乗って2時間近くかけて帰宅しました。

 

お腹がペコペコでしたが、まずは車に乗っているゴミ袋を舅宅の玄関内に運び入れないと!と思い、無言で頑張りました。

手を洗ってからご飯を食べに行きました。

主人と無言でご飯を食べて、お腹が満たされたらホッとしました。

 

長い1日がこれでようやく終わりました。

 

 

…んが!

運んできたゴミは後日、私達が住んでいる地域のゴミの日に全部出しました。

なんせ、捨てるゴミ袋の数が多いから~ゴミの集積場に持って行くところを近所の人達に見られたくなかったので、主人と朝4時に起きて捨てました。寒い朝だったし、出勤する前から一苦労でした。

この苦労もプライスレスなんですよね~トホホ

 

 

 

【続きます】