前記事の続きです。

 

葬儀屋に着きました。

 

葬儀屋スタッフ:

これから叔母様のお支度をさせていただきます。その後にお顔を拝見していただいて、お線香をあげていただきたいと思いますので、いましばらくお待ちくださいませ。よろしくお願いいたします。

 

 

主人も私も舅の妹とはぜんぜん付き合いがないし、変わり者だったから話も通じないし、暴言も言われた(苦笑)から、親族としての感情もなければ思い入れも一切ない。

 

葬儀屋は丁寧に扱ってくださるし(一応仕事ですしね)有難いのですが、何の感情もない=悲しんでいない私達への多大なる配慮が申し訳なく思っていました。

 

お支度ができて、打ち合わせの所に棺を運んでくる

 

葬儀屋スタッフ:

では叔母様のお支度が整いましたので、お顔を拝見されてください。お線香のご用意もありますのでどうぞ。

 

主人と私:

(無言でお線香をあげて、棺の窓から顔をみる)

 

葬儀屋スタッフ:

では葬儀の内容をお伺いさせてください。お写真の作成はいかがいたしましょうか?

 

主人:

あの…いろいろとやっていただいているのに申し訳ないのですが…。ちょっと言いにくいんですが…ハハッ(苦笑)

参列は私と妻(ミー)の2人だけなので、直葬っていうんですかね?火葬だけでいいんです。だから昨日も棺の種類を聞かれた時に「一番安い物で」とお願いしましたし、写真も作らないし、白木の位牌もいりませんし、お経もいりません。こちらの勝手ばかり言ってすみません…。

 

葬儀屋スタッフ:

そうですか、ではお寺さんを呼ぶとかお経をあげるということもされないということで…承知致しました。

では先に火葬の予約をお取りしましょう。

(スマホの画面をいじりながら)

この時期は火葬場がとても混み合っておりまして…お取りできる最短のお日にちが…あ!5日後が空いてございます。ただこのお日にちですとお時間が一番早いか、最後のお時間となっております。その他のお日にちですと1週間後になりますが…いかがいたしましょう?

 

主人:

では、最短日の一番早い時間でお願いします。それと、待っている間の個室も必要ありませんので。

 

葬儀屋スタッフ:

火葬の予約を5日後の朝一番でお取り致しました。セレモニー等をされないということなので、火葬場で待ち合わせとなります。火葬中の個室の利用も必要ないということなので、ロビーでお待ちすることになりますがそれでよろしいですか?

 

主人:

わかりました。火葬ってどれぐらい時間がかかりますか?

 

葬儀屋スタッフ:

そうですね…だいたい1時間ぐらいでしょうか…

ではお骨上げの際に入れるものをお選びください。

(主人が一番安いものを選ぶ)

棺に入れるお花はいかがいたしましょうか?

 

主人:

いりません。

 

葬儀屋スタッフ:

そうですか…でも何もないというのもちょっとお寂しいので、花束を棺の上に置くのはいかがでしょう?

 

主人:

では、それでお願いします。

 

葬儀屋スタッフ:

それと、火葬日までに死体検体書を取りに行かなくてはいけません。遠方で再度こちらまで足を運ぶのも大変でしょうから、もし印鑑を預かることができるのであれば私共の方で検案した医療機関に連絡をして取りに行きますけれど…いかがいたしますか?

 

主人:

あ、お願いします。渡せる印鑑を持ってきたので渡しておきます。

 

葬儀屋スタッフ:

では必要事項の記入をお願いします。

 

▪舅の妹の名前

舅の妹の誕生日

▪死亡日

▪舅の妹宅の住所

舅の妹の本籍

本籍の筆頭者

▪舅の妹の夫がいるかいないか

▪死亡した時の世帯のおもな仕事

▪届け人→主人の名前、住所、本籍、生年月日、連絡先

この時は、医師の死体検案書がないから死亡日がわかりませんでした。

 

それと「舅の妹の誕生日」と「舅の妹の本籍&筆頭者」がわからない…。

そうだ!私、舅の戸籍謄本など舅の相続の時に使ったものを司法書士からもらって、主人と舅の妹の関係性を聞かれた時に証明できると思って今日持ってきていたー!!

 

舅の戸籍謄本など一式を出して、舅の妹の戸籍を探すと…ありました!生年月日も、本籍地も筆頭者も記載がありました!助かったー。

ほんと、他の人のだと(ましてや舅の妹と関わりがないから)わかりませんよね~。

 

 

そして葬祭スタッフが葬儀の見積を出してくれました。死体検案書の代金も立て替えをしてくれるとのことで、それも含まれた金額で算出してもらいました。

死体の安置代(霊安室代と保冷代)がね…1日1万円以上もしてお高いんです。自宅での安置ができないから仕方がないんですが…。

でも火葬場の予約が先になればなるほど、これが日数分加算されてくるので高額になってくるんですね。

 

あとは警察~葬儀場と葬儀場~火葬場までの寝台車代、花束代、棺と収骨容器代、シーツやお支度代、火葬料ぐらいで済みました。火葬場も個室は借りず、主人と2人だからロビーでいいと思ったので無料です。

お寺を通すこともないから、戒名もつけないしね。

 

それでも…こんなに質素にしても、諸経費を含めれば数十万円もかかるわけですから…亡くなってもお金が必要ですね。

 

舅の妹が生前に「私は誰にも迷惑をかけていない!あんた達の世話になんかならない!」と私達に向かって怒っていましたが「かなり迷惑をかけてるじゃん…(ため息)」と思いました。仕事を休んで、遠方まで駆けつけている私達の労力だって…ね。

 

葬儀代をどうしたらいいのか?を司法書士に確認をしたら、一旦主人が支払って(立て替える)領収証をとっておき、舅の妹の遺産から差し引くとのこと。

んが…これって「遺産があれば差し引ける」話です。なければ主人の負担になるだけ…。

 

それに、舅の妹の遺産の相続人は主人の他に、義姉、従姉妹(舅の兄の子供2人)と他にもいます。

司法書士に「舅の妹の債務」として遺産分割協議書に計上をしてもらいますが、その他の相続人が異議の申し立てをすることもあるので…どうなることやら。

だって舅の時は義姉が「葬儀代や施設代の残金、介護サービス代、住民税等は遺産から引くな!」と税理士に大騒ぎをして(ため息)税理士が「とても大変で困ってます」と言ったので、早く終わらせたかったから主人の負担にしました。

 

主人が「最悪、俺の負担になったとしてもしょうがないと思ってる。だから一番安いのにした。ミーには負担をかけて申し訳ないんだけど…よろしくな」と珍しく丁寧に言ってきたからビックリしました。

まぁ、生前の舅はずっと舅の妹のことを気にしていたし、舅が生きていれば舅がやっていることだから、舅に代わって私達でやるしかないと思っているので仕方がありませんね。舅に孝行します。

 

 

 

【続きます】