前記事の続きです。

 

舅の妹の身元確認をしに行くためと遺体の引き取りで葬儀屋と待ち合わせをしているこの日は、長い1日になると分かっていたので、主人と朝食をしっかりと食べてから出かけました。

 

朝早い時間にも関わらず高速道路はすぐに混んできて、警察との待ち合わせ時間に遅れると思った主人が焦っていましたが、何とか待ち合わせ時間の5分前に着きました。

 

舅の妹宅に入った警察が来て、警察署のロビーの端にあるテーブルに移動し「今回は事件性がないと判断しました。そして昨夜遅くに死体の検案をしたんですが、医師によると虚血性心不全=心臓発作だそうです。これから身元確認をお願いしますが、亡くなると生前の時のお顔とは少し違っていることをご承知ください」というお断りがあり、私にはなるべく見せないようにして主人に舅の妹の写真を見せていました。

 

チラッと見えたんですが…顔のアップ写真でした。

警察が言う「生前の時のお顔とは少し違っている」とは違って、顔写真は背筋がゾッとするほどの怖い形相でした。元々、舅の妹は意地悪そうな顔をしていましたが…それ以上でした。すごく怖く感じたので主人の背中越しに回って目に入れないようにしました。

 

主人:(冷静に写真を見て)

あ、本人です。間違いありません。

 

警察:

事件性もないのでこのまま引き渡しとなりますが、その前に書類作成や手続き等がありますので、しばらくお待ちください。それと葬儀屋の手配はどうなっていますか?

 

主人:(現在の時間を確認しながら)

あ、1時間30分後にここで待ち合わせをしていますが、電話をすればすぐに来てくれるとのことでした。

 

警察:

わかりました。では書類作成をしてきます。

 

ここから長いこと待たされた…

待っている間に主人の携帯電話に知らない電話番号からの留守電が入っていて、主人が確認をすると舅の妹の地域の民生委員からでした。

地域包括支援センターから主人の携帯電話の番号を聞いたんだと思います。「また後ほどお電話します」とあったので、後回しにしました。

 

1時間以上経ってから警察がやってきて、舅の妹宅からみつけて預かっていたという貴重品類を主人と一緒に確認しました。

▪財布

▪財布の中に入っていた現金

▪    〃     診察券

▪    〃     クレジットカード

▪国民健康保険高齢受給者証

▪後期高齢者医療被保険証

▪介護保険被保険者証→使用していないから裏は印字なし

▪家の鍵

確認後、警察の書類に主人が住所と連絡先を記入して、サインもしました。

「続柄」のところで主人が私にコソッと「おいっていう漢字、どうやって書くんだっけ?(苦笑)」と恥ずかしそうに聞いてきたので、私が「生まれる男だよ」と言ってるのに主人はわからなくて…警察が「ひらがなでいいですよ」と笑ってました。

 

警察:(「御遺族・御遺体の引取者様へ」という用紙を渡しながら)

それと、これは昨夜に死体検案をした医師の名前と医療機関になります。戸籍の抹消と火葬及び埋葬許可を受ける時に必要な死体検案書の作成をこちらに依頼してください。直接取りに行ってもできていないことがあるから、必ず電話をしてから取りに行ってください。

あと今回は事件性がないと判断しましたが、その調査結果に不服などがある場合はこちらに連絡をしてください。(検視責任者の名前(鑑識係と書いてある)と電話番号の記載)

 

 

そうこうしているうちに葬儀屋との待ち合わせ時間になり、葬儀屋が来て丁寧なご挨拶をしてきて「私共の方で承りますので、お支度ができるまでこのままこちらのロビーでお待ちください」と言って、警察と一緒に移動していきました。

 

主人:

昨日警察が言ってたんだけど、警察に保管されてるっていうことは衣服を着ていない状態らしい。だから葬儀屋に来てもらった方がいいんだってさ。

 

ミー:

へぇ、そうなんだ…。だから葬儀屋も遺体の損傷具合を聞いてきたんだね。

でもさ、身元の確認って遺体を直接見るんじゃなくて、写真でするんだね。確か…舅の姉の時は舅が霊安室に行ったような…そんな記憶があるんだけど。

 

 

20~30分後ぐらいかな…葬儀屋が来て「お支度が整いましたので、場所を移したいと思います。お車でお越しでしょうか?これから向かう場所の地図をお渡ししておきます。はぐれた場合はこちらを参考にしてください。すぐ着きますので」と言って、葬儀屋の車の後を追って葬祭場まで行きました。

 

ここから葬儀の打ち合わせです。

 

 

 

【続きます】