読書の醍醐味、行間読みまくりパート-創世記19章6～9節

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こんにちはマダムサトコです。本日は創世記19章6節から読んでいきましょう

6 ロトは戸口にいる彼らのところに出て、後ろの戸を閉めた。

ここはこの”戸を閉めた”というのが実は伏線と言うかキーポイントになっています。” 神様の使いがいらっしゃる場所”と”この世の悪がはびこる場所”を神を知るものがその堺を隔てている。このシーンはそのようなことを示していると私は思っています。

7節そして言った。「兄弟たちよ。どうか悪いことはしないでください。

これはいくつかの解釈ができると思います。まず1つは文字通り大切なお客さんにその当時ソドムにはびこっていた悪いことをしないでくださいという意味。またもう一つは毅然として彼らを断りドアを閉めなかった、世の中と妥協しようとしている、世の中を説得しようとしている。このような姿に見えます。

8節お願いですから。私にはまだ男を知らない2人の娘があります。娘たちを皆の前に連れてきますから、あなた方の好きなようにしてください。ただ、あの人たちには何もしないでください。あの人たちは私の屋根の下に身を寄せたのですから。」

この箇所は現在の価値観で言うとまあとんでもないことを言ってますね。そしてソドムが悪に満ちた悪い町だと言われるのはこの言葉から、そのようなことが起こった場合には娘たちを差し出して自分の身を守るという風習があったようにも思えます。

一方、自分のところに来た客を大切にする人を思いやるセリフがここで出ていますので、ロトはよしとされた態度の中にいる人物だということがここからまた分かります。

9 しかし彼らは言った。「引っ込んでいろ。」そしてまた言った。「こいつはよそ者としてきたくせに、さばきつかさのように振る舞っている。さあ、お前を、あいつらよりもひどい目に遭わせてやろう。」彼らはロトの体を激しく押し付け、戸を破ろうと近づいてきた。

このシーンはまず ”世にはびこる悪”が人のお願いであったり、神様がいる神聖な場所であっても土足で上がり込んでくる、乱暴な態度というのを見せています。

そして ”よそ者の癖に威張っている”というような言い方をしています。

面白いことにロトのことをよそ者と言いながら町の大切な管理往来人の管理ですとか徴税という仕事をロトに任せている。この町の人々の怠惰な態度、つまり「そんな仕事はよそ者に押し付けてしまえ」というような態度であり、

また ”その仕事がいかに重要であるか”も理解していない、知性の欠如とでも言うんですかね、そういったものがここから見えてきます。

そして ”戸を破ろうと近づいてきた”、これはまさに”人間として良いとされたこと”、つまり神様を守る神様の境界線を守るということを、悪の力また悪の数で破ろうとしている。そんな光景のようにも思えます。

本日のキーワードは ”境界線” と言ったところでしょうか。人間として守るべきギリギリのラインというものはどんなものか、ということをここで見せてくれているような気がします。

悪とは妥協せずに生きていくこと、これは実はなかなか難しいことだなと私も思っています。「くだらない動画を眺めているよりも勉強した方がいいのに」と頭の中では分かっていても、”それができないのが人間”だということは、今ちょっとした勉強をしている私としては本当に耳が痛いことです。

また悪とは”妥協をしたり譲歩したりしてはいけない”ということもここからわかります。妥協や譲歩をすればするほど悪はこちらに向かってくる。圧倒的な力と数で破ろうとしてくる。こういった情景もここから読み取れると思います。

このシーンはまたアブラハムという神に守られた人から離れていった者、つまり神から離れていった者がその先でどのように生きているのかということも表しています。

間は神から離れて生きていけない、神から離れてしまえばあとは悪に飲まれる一方である。悪に毅然とした態度で立ち向かってゆくことができない。なぜならそれはその人が神と共にいないから。このような神から離れた人間の試合をここで見ることもできるかと思います。

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それでは今日はここまでです。ご視聴誠にありがとうございました。

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