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混濁

あまり役に立たない感じの映画の感想

SOUND OF NOISE
2010, スイス/フランス / 監督 オーラ・シモンソン 、ヨハンネス・ファーネ・ニルソン
音楽一家に生まれながら幼いころからオンチで、音楽を毛嫌いする警察官アマデウスは、職場でかかっている音楽であっても我慢できない。ある日、事件現場に残されたメトロノームをヒントに捜査に乗り出す。一方その頃、日用品をはじめ、街中のあらゆる場所でいろいろなものを楽器代わりに音楽を作り出す謎の6人組が、何と音楽テロを起こすと予告し……。(yahoo!映画)


設定は本当に面白そうだったんですが…なんだかいまいちノることが出来ず、途中で飽きてきてしまいました。好きになれる要素はありそうだっただけに、残念。


多分世界観に入り込めれば最高に楽しめると思うんですが、なんだか途中でさめちゃったんですよね。最初のDoctor Doctor Give Me Gas (In My Ass) とかは最高にワクワクしたし音楽としても楽しめたんだけれど、刑事さんのとある"設定"で若干冷めてしまって。あの状況、私からしたらすっごい気持ち悪いんですよね…。


まあだからノれなかったのかというと別にそれだけが理由ではないと思うんですが。うーんなんでだろう。とにかく飽きてしまったんだよなー。
というか犯人たちの目的もイマイチわからなくて、「で?」ってなってしまった。


どんなものでも楽器になり得るし、どんな美しい演奏でも雑音になり得る、
ってのは面白かったんですけど、それだけかなあ。

あと恋愛要素は完全に蛇足だと思う。

THE CONJURING

2013, アメリカ / 監督 ジェームズ・ワン
1971年アメリカ・ロードアイランド州、両親と5人の娘たちが古びた一軒家に引っ越してくる。しかし、毎朝母親の体にあざができ、一定の時間に止まる時計など不気味な怪現象が次々と発生し、娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)に解決してほしいと依頼する。夫妻が現地を調査すると恐るべき歴史が明らかになり、夫妻は館に巣食う邪悪な存在に立ち向かうが……。(yahoo!映画)


海外での評判も良いみたいだったし、予告編観る限りなかなか怖そうだったので楽しみにしていたんですが、予想外に劇場数が少なくて見逃してしまった作品。やっと観られました!いやー怖かったけど、映画館で観た方が楽しめたんだろうなあと思わずにはいられなかったです…。


基本ビビりなので夜中に観るという暴挙には出られず普通に太陽燦々と輝く日中に鑑賞してしまった&横になってたために中盤ウトウトしてきちゃいまして…これ映画がつまんないとかじゃなくて完全に私の問題w なので緊迫感が持続しなくてね!いやーもったいない観方しちゃった!


基本的に画面も暗いので、部屋が明るいせいか暗いシーンで何が起こってるのかちょっと見づらかったりもして。音でびっくりさせるシーンも、映画館の大音量なら存分にびっくりできたんだろうなあと思うと…ああなんで無理して時間作ってでも劇場行かなかったんだ自分!


というわけで観る際はなるべく明るすぎない感じ&音大きめで観るとより楽しめるかもしれないです。


一応実話ベースってことですが、私自身は悪魔とか幽霊的なものは信じてない(けど映像として出てくれば怖い)ので、家出の怪奇現象はまだしも体が宙に浮いて…みたいな展開には少しだけ冷めちゃったかな。あそこまで行くと作り物感を感じてしまって、リアルに怖がれない…。
それでも血がぶわって出るところとかは予測してても怖かったし、悪魔が憑いてしまった演技も素晴らしかったと思います。
(まあしかし…悪魔祓いに関してはお前がやっちゃうんかい!そんでやれちゃうんかい!と思ってしまってちょっと面白くなっちゃってた自分が居る…w)


アナベス人形のエピソードは、昔同じような怖い話を聞いたことがあるので結構どこにでもあるようなお話なのね~と思いました。映画の中のアナベスは怖めな感じですが実際の人形は普通の女の子のぬいぐるみな感じなんですね。それはそれで怖かったりしますが笑


正直言ってしまうと予告編が一番怖かったですw
あとエンドロールも音楽が不穏で写真たちも不気味だしで怖かったかな。

RUSH

2013, アメリカ / 監督 ロン・ハワード
性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、ニキ・ラウダとジェームス・ハントが激しい首位争いを繰り広げていた1976年。ランキング1位だったラウダはドイツ大会で大事故に遭遇し、深いけがを負う。復活は無理だと思われたがわずか6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでのシリーズ最後のレースに臨む。(yahoo!映画)


観たのは去年12/27なんですけど感想書いてるのが普通に今1/31なので1か月後に感想書いてるっていうね…これ感想としてどうなのって感じしますが記憶を辿りまして書こうと思います。



とりあえず私はF1は全然興味もなければ見たこともない、って感じでして。そんな女性でも楽しめるの?ってところが気になる部分だと思うんですが、そこは全然大丈夫です。まあ散々言われてますがF1の物語というよりは主人公2人のドラマが中心ですので安心して楽しめると思いますよ。


前半がやや駆け足というか、二人の状況をとりあえず説明している感じでうーんちょっとこれはどうなんだろう、と思ったんですが、ニキが事故にあってからの部分を丁寧に描きたいが故にだったんですね。納得。


特別F1に興味なかったわけですがレースのシーンも面白くて、オンライン試写会だったのでたぶんこれ映画館の大画面で観てたら迫力あったんだろうなーとちょっと残念でした笑


クリス・ヘムズワースのジェームス・ハントも似てるんだけど、ダニエル・ブリュールのニキ・ラウダ本当に似てますね!事故後の顔も完全に再現されていて、本当に大変な怪我だったんだなあと…。


とにかく楽しんで観れたはみれたんですが、まあ私のPC鑑賞での限界もあってか、そこまではハマらなかったなあというのが正直なところです。良い話だとは思うけど…っていうか。
いや、普通にいい作品だとは思うんですよ!!皆見ればいいと思うよ!!笑

Only God Forgives
2013, アメリカ / 監督 ニコラス・ウィンディング・レフン
ビリーとジュリアン兄弟は故郷アメリカから逃げ、タイのバンコクでボクシングジムを経営しながら、その裏でドラッグビジネスに手を染めていた。ある日、兄ビリーが若い娼婦をなぶり殺しにした末、彼女の父親に殺害される。犯罪組織を仕切る兄弟の母親がアメリカから急行し……。(yahoo!映画)

わけのわからない映画だ、とは聞いていたけれど、本当になかなかワケが分からなかったです。
ただもう色々とわけがわからなくなると笑うしかなくなるわけで、最後はもう笑いっぱなしでした。声には出さなかったけれど。なんだこれー!っていう。

※以下、ネタバレ

前半は縛られるごずりん、犬と戯れるごずりんに、ああやっぱりかっこいいわぁ…(´∇`*)とか思っていたんですが、段々と彼のシーンは減り、あっこれごずりん主人公じゃなくてチャンさんの映画なんか…と気づいてからはチャンさんに夢中ですよもう。

一仕事終えるとカラオケで締めるのが面白いし、歌がほんとに上手いので、2回目だったかな、声聞けなくてえええ歌声流さないの!?とか思ったら最後にちゃんと流れて、一回おあずけ食らわせてから聞かせる手法かっ…!レフン、恐ろしい子…!とか勝手に思ってました。

あと刀抜いたりするたびにシャキーン!て効果音入るのが面白くて笑ってしまいましたよ。
チャンさんは圧倒的カリスマ性を持っているので周りの同僚たちも一目置いていて、カラオケのシーンでは「チャンさんの歌はいつ聞いても心にしみわたるわあ…」って感じの表情で聞いているのでそこも面白かったですね。

お嬢さん方は目を瞑ってろ、ってシーンでいたぶられていた人、腕刺されただけでアッサリ口割ってたのもなんか面白かったよ…どんだけ口軽いん…

基本的にチャンさんはすごい強いのでね、ごずりんも"wanna fight?"とか自分から聞いといてボコボコにされちゃうのでね、もうギャグかと。
顔に油かけられたうえにチクったひとが殺されるシーンで子供の顔をいちいちうつすのとかもね、ギャグかと!!

私が一番好きなシーンは、ごずりんと母親と娼婦のマイちゃんが食事するシーンなんですけど、
母親が人のメニュ―勝手に決めた挙句に、
長男の方が大っきくてね、いや次男も決して小さくはないけど長男のは素晴らしかったのよぉ…」とか語りだしたのに対して



って感じで見つめるシーンですね。
彼女のフンッて感じの態度とか良かったですよ。
(その息子(ふたつの意味で)の話してるシーンは普通に変なババァだなあとしか思わなかったんですがあとで他の人の感想読んだら近親相姦してるから知ってる的なことを言っていてなるほどなぁと思いました。ぼけっと観てるから気づかなかった。)

母親役のクリスティン・スコット・トーマスさんは、ほんとドナテラ・ヴェルサーチみたいで、サラの鍵の人と同じ人だなんて気づかなくてめちゃくちゃびっくりしました…。

しかしごずりんほんとセリフ少なかったなあ…数えてたんですけど22,3回しかしゃべってなかったよ。
でもほんとにセリフ少ないって聞いてたから、22,3回でもあっ結構しゃべるじゃんて思っちゃったんだけど笑

仲間のドクロマスクがかっこよかったです。あのマスクほしい。

ドライブに引き続き音楽は凄くかっこよかったー
青と赤の光も素敵でした。




音楽はこの2曲が好きです。いいね!
でもこの映画自体は別に好きでも嫌いでもないです!
相変わらず変に余韻の残る映画だなーって感じ。

GINGER & ROSA

2012,イギリス・デンマーク・カナダ / 監督 サリー・ポッター
冷戦下の1960年代ロンドン、ジンジャーとローザは何をするのも一緒の幼なじみ。思春期を迎えた二人は学校をさぼって宗教や政治、ファッションについて議論し、反核運動に興味を示すなど青春を過ごしていた。しかし、反核運動への意見の相違などから、二人の友情に溝が広がっていく。(yahoo!映画)


ネタバレ避けるために一部あらすじを省略しました。


見終わってから胸にガツンと響くと同時に、私だったらジンジャーと同じように思うことが出来るだろうか?と思った。彼女と同じ年だったら、きっと出来ないだろう。彼女より年上の今でも、きっと彼女と同じように受け入れることが出来る、と断言することは出来ないだろうなと思った。大人になりきれない大人(親)と、不安定な世界に囲まれ大人に成らざるを得なかった少女。


思春期の頃なんてただでさえ心が不安定なのに、自分が明日生きられるかどうかさえ分からない、そんな中で生まれた思いを、色んな気持ちを打ち明けたいはずなのに、それを一番聴いてほしい人は、聴いてくれそうにない。そんな彼女の心を思うと辛くて。


見終わったら気軽にエルちゃん、なんて呼べなくなるよ、って友人が言っていたけれど、本当に演技が素晴らしかったです。他の子がジンジャーを演じていて、ここまで心を揺さぶられただろうか…!と思ってしまうほど。


正直気軽に観られるタイプの映画じゃないけれど、ぜひ観てほしい一本です。

余り情報を入れないほうが良いと思うので、感想はこれぐらいで。

ただ色々思うことがあって、でもそれはネタバレなしでは話せそうにないので以下ネタバレ有で感想を残したいと思います。



※以下、ネタバレ












車でローザを送り届ける場面で、怪しげな視線の向け合いがあって、でもまさか(娘と同じ年齢の子に手は出さないだろう)な、と思っていて。私の考えすぎだろう、というかそうであって欲しい。そう思いながら観ていたのに、案の定二人が恋人同士になってしまって。


舟のシーンとか、ジンジャーにとって地獄だろうな、というかそれ以上に辛い状況だろうなと。っていうか普通自分の子供がすぐ近くにいるのにあんなことするかな…。そして友人の父親を男性とみてしまうローザもどうかな…。いくらあのぐらいの年頃とは言えそれはしちゃいけないことだってわかりそうなものだけど。


上の画像は食事の場でローザと親しくする父親を観て静かに涙を流す場面ですが、こことかもう本当に彼女の気持ちを思うと居た堪れなくて。本当にあの父親は何を考えているんだ…!

というか理論武装して大人になった気でいるただのガキだなと。ジンジャーのほうがよっぽど大人ですよ。


ジンジャーがとうとうこらえきれなくなって秘密を漏らしてしまうシーンが素晴らしすぎて、鑑賞して何日もたった今でもありありと思いだせるほどです。伝えたいことが喉まで出かかっているのに、うまく言葉にすることが出来ない。そんなもどかしさが伝わってきて、思わず涙してしまいました…。


そしてそれと同時に彼女が感情を溢れさせなければいけない状況を作った父親に対して一層怒りが強まりました。

正直彼女が背負うには重すぎるし、背負う必要もない秘密を、よく抱えさせたままにしておくな、と。彼女は母親に真実を伝えられないことで、「母親を裏切ってしまっている」という感じる必要のない罪悪感を持つことになるわけで。自分の娘に共犯者、みたいなことをさせるなんて本当に最低な父親だと思う。


正直、ローザのことをジンジャーが許すよ、って言って終わるわけですが、やっぱり私は許せそうにないなあ。というか彼女の立場だったら許せないんだろうなあ。父親のことも、出来れば許したくないなあ。

でもたぶんそれじゃあ先に進めないんですよね。だからこそジンジャーは「許すよ」と言ったのでしょう。


ジンジャーは誰にも伝えられない思いを日記に綴っていたわけだけれど、それこそが彼女が「許す」と思うことができた大きな理由の一つだと思いました。自分と、世界と精一杯向き合って、そしてそれをどうすれば良くできるのかということと戦ってきたからこそ、彼女は自分の幸せのために前に進むことが出来るのでしょう。