「悪」の性質、 | 天空の鷹 (URIEL)

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天と地の和合を祈り、陰と陽の調和を願う・・・。
 
天地に、きゆらかすは、さゆらかす
  神我がも、神こそは、きねきこゆ、きゆらかす
神の御息吹、天のみあらし、地のまくしき、
  きゆらかす・・・

人間には、「善」 と 「悪」 の二つの性質が備わっている。

 

一般的には、「悪」 というものを遠避けようとしたり、「悪」 を正そうとしたりするのだが、

 

では、何故、「悪」 が 「善」 と共に人間に備わっているのだろうか。

 

これから述べる事は、とても重要な話しである。

 

         

 

「悪」 の部分が存在しているのは、必要だからである事に他ならない。

 

人間の善悪を真っ二つに分断して考えてみて貰いたい。

 

「善」 とは何か?  「悪」 とは何か? という視点から考えてみれば解かりやすいだろう。

 

つまり、これは、それぞれの性質を考察する事であり、敢えて分析を試みるものである。

 

                 

 

先ず、「善」 には、

 

1,優しさ  2,勇気  3,知性  4,倫理  5,理解   などがある。   

 

これに対して、「悪」 には何があるか?

 

1,怒り、  2,恐怖  3,判断  4,実行  5,独断   という ’性質‘ があるのだ。

 

 

つまり、どういうことかと言えば、人間に備わっている善悪の性質には、それぞれの役目があり、

 

そのどちらも、人間の性質を構成する為には、必要になっているという事なのだ。

 

         

 

「善」 には、上記にある様に、優しさ はあるが、怒り などは欠落している。

 

その逆も然りであり、「悪」 には、勇気 が無く、未知のものに対しては、恐怖 を抱く。

 

人間の性質を分ければ、’判断力‘ や、’実行力‘ は、「悪」 の性質に存在しているのだ。

 

「善」 の性質には、争いの無い平和を求める一面があり、その性質は大人しいものである為、

 

警戒して行動する面は、「悪」 の性質より劣っており、それに伴って判断も欠落してしまう。

 

この欠落を補う為に、倫理を以って知性で対応する。

 

         

 

我々は、こういった性質の面からも、「悪」 を一概に否定する事は出来ない事になる。

 

従って、「悪」 だから駄目だという考え方は、人間の性質を知る上で、言えない事である。

 

むしろ、必要だと考えた方が論理的に正しいと言える。

 

              

 

「善」 には無い性質と、「悪」 には無い性質があって、それをお互いに共有する事で、

 

バランスを保ち、調和させているという事である。