【大樹をチャンピオンにする為に…⑳】完結 | 超無名だが…やたらチャンピオンになる子達と縁あるトレーナーのブログ

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これからボクシングを始めたい!
既にやっているけどもっと上手く強くなりたい!
そんな人達に今までの経験をもとに皆様に何かの気づきがあればとブログを立ち上げました。
よろしくお願い致します。

皆さんこんにちはニコニコ

 

 

さて、本日は午前中でジムを閉めさせて頂いてですね…

横浜BUNTAIと大田区産業プラザへ移動します!

 

横浜BUNTAIではRISEのオープニングファイトに出場するラントレで見ている選手の応援に…

 

大田区産業プラザでは亮(赤穂亮)のジムの会員様が、「おやじファイト」に出場するのでセコンドとして行ってきます。

 

ブログが配信される頃には横浜BUNTAIに到着していますねにっこり

 

 

 

てことでブログいってみましょ~

 

【大樹をチャンピオンにする為に…⑲】の続き…でっす!

 

 

大振りになっている大樹のパンチに対して、待ってました!と言わんばかりの王者の狙いすましたパンチが大樹を捉えた!

 

大樹はガクッと腰を落とした!

 

「踏ん張れ~」「踏ん張れ~」喉が潰れそうになるくらいに叫んだ!

会場が地響きのような盛り上がりで、相当な大声を出さないとかき消されてしまうからだ…

 

 

セコンドの声が届ているのかいないのか…

普通であれば、あのパンチで「ダウン~!」といったところだろうが…

大樹は驚異的な打たれ強さで踏ん張った!

なんとか11ラウンドを凌いだ…

 

そして最終ラウンド…

 

 

大樹も攻めるが王者はジャブやステップバックなどで巧く捌き切り8度目の防衛に成功した!

 

終わってみれば110対117と大差の判定で敗れた…

 

 

大樹の顔は腫れ上がり、いわゆる…ボクサー!といった顔をしていたネガティブ

防衛に成功した内山チャンピオンは…きれいな顔をしているおねがい

 

試合が終わった後、内山チャンピオンが両手で大樹と握手をしてくれた…

チャンピオンとチャレンジャー…

試合が終わればお互いを認め健闘を称えあう…

 

 

自分の拳を握れば相手を殴り倒すことが出来る凶器となるが…

自分の拳を握らずに手のひらを見せて相手の手を握れば相手を称える手となる…

 

ボクサーの紳士らしい一面が見られる場面だ!

 

やはりボクサー達は最高だ!

 

 

私がリングで内山チャンピオンの勝利者インタビューを聞いていると…「岡さん、岡さん!」

リング下から声が聞こえた…

 

試合前…フィジカルトレーナー対決…と言われ、チャンピオンの身体を見ているDトレーナーであった!

 

「Dさん!」

 

私はリングから飛び降りた!

「勉強させて貰いました!」とDトレーナーが言った…

 

「いえいえいえいえ、こちらこそあせる

「ありがとう御座いました!」

 

フィジカルトレーナー同士、リング下でお互いの仕事を称えあった…

 

私のとりあえずの仕事は終わった…

 

 

大樹の世界戦が決まった時、先ずはチャンピオンと戦える世界レベルの身体を作ろう…と必死に大樹を鍛え上げた!

 

大樹もそれに応え、よく耐えた!

 

大樹にも「ありがとう」と言いたい。

チャンピオンにしてあげられなかったが、足りないもの…これからやっていく事、必要な事が私の頭の中では出来上がっていた!

 

 

またいつか大樹にチャンスがやって来たときの為に…

 

 

 

終わり

 

 

長い間、【大樹をチャンピオンにする為に…】を読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

9月3日に行われた武居由樹選手と比嘉大吾選手の試合もお互いにトレーニングをして来た仲間、友人でもあるが、試合が終わればお互いを称え合う姿はとても素晴らしく感動する場面でした!