【最強の挑戦者⑥】完結 | 超無名だが…やたらチャンピオンになる子達と縁あるトレーナーのブログ

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これからボクシングを始めたい!
既にやっているけどもっと上手く強くなりたい!
そんな人達に今までの経験をもとに皆様に何かの気づきがあればとブログを立ち上げました。
よろしくお願い致します。

皆さんこんにちはニコニコ

 

 

今日から10月ですねもみじ

まだ残暑が厳しいですがあせる

 

暑さに体が耐えられなくなってきましたネガティブ

 

 

 

てことでブログいってみましょ~

 

 

【最強の挑戦者⑤】の続き…です。

 

 

 

空虚感が立ち込める控室…

 

 

「岡ちゃん…」

 

 

 

「ベルト返してきてもらって!」

「あれ俺のだから…」

 

 

「お、おお…そうだな…びっくり

 

 

さっきまで項垂れていたのに、さすがだ!

 

私はロマゴンの控室に向かった…

 

 

「コンコン!」

「しぃ~ませぇ~んあせる

「ベルト返してちょてへぺろ

 

 

するとロマゴンの関係者が、何で返さなきゃいけないんだムカムカ

的な態度をとってきたので…

 

「いやいや、これは新井田のベルトだから!」

「後日、おたくにはWBAから新しいベルトが送られてくるから~」的な事を日本語で言ってやったさ!

 

 

たぶん通じてなかったと思うが新井田のベルトを持ってロマゴンの控室を後にした。

 

負けはしたがベルトも帰ってきた…

 

 

 

さぁ家に帰ろう!

 

 

世界戦が終わったらいつもの事だ、二人で新井田の家まで車を走らせた。(関会長がいた頃は、蒲田の「ロッキー」という元ボクサーのマスターが営んでいるお店で祝勝会をやったものだ…その後は二人で帰るのだが…)

 

 

しばらく沈黙の二人だったが…

二人が考えていた事が同じだったのだろう、

 

 

私が「いや~~…」と口をひらいたあと、

次のセリフが…

 

 

二人同時に、

 

 

「ロマゴン強え~~」

「ロマゴン強え~~」

 

だったw

 

しばらく二人して、「ロマゴン強え~~」を連発しながら爆笑の二人だったw

 

 

強すぎたロマゴンに対して、気持ちとしてはすっきりしていた様子で、正しく「完敗」を認める相手だった。

 

 

新井田が語った…

「ロマゴンはさぁ…」

 

こっちが「バンバンバン!」と打っても、

「ドーン、ドーン、ドーン」と流れを切らさないで攻撃をしてくる。しかも重い!

 

「バンバンバン」と打つとタメ(間が出来る)が必ず出来るけど、そのタメの間にパンチが飛んでくる。

 

それでバランスを崩されて反撃しづらい…

などと語っていたのを、今でもその時の状況が脳裏に浮かぶ。

 

 

※写真は2004年7月3日王座に返り咲いたアランブレット2戦目、今は亡き関会長も一緒に写っている。

 

引退から再起してアランブレットに敗れ(2003年7月12日パシフィコ横浜)王座に返り咲いた(2004年7月3日後楽園ホールから2008年9月15日パシフィコ横浜)までの5年間、彼といる事によって色々な経験をさせてもらいました。

 

後に日本、東洋、世界タイトル戦と後進達が経験して行くうえでも、この経験が生かされたと感じます。

 

 

 

新井田豊というボクサーに出会い、傍にいられたことは私のトレーナー人生の中でも財産の一つです。

 

 

 

感謝

 

 

 

 

【最強の挑戦者①~⑥】を最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

また他の世界戦シリーズもありますのでお楽しみにウインク