TBS系金曜ドラマ

「笑うマトリョーシカ」


先日、第7話を迎え、

水川あさみさん演じる道上の父の死の真相、そしてBG株事件についても迫る展開になってきましたが、

櫻井翔さん演じる清家のことを初めからずっと操っていた、高岡早紀さん演じる母の浩子の魔力のようなものの恐ろしさを、回を追うごとに強く感じるようにもなってきましたね。


浩子を探し始めた道上が、
前回、浩子本人を目撃して、在留外国人支援機構に多額の寄付していたことが分かった時、

これは余談なのですが、そこのパンフレットの“機構”のルビがずれているのが気になって仕方なかったです。🙁


清家が政治家を志したのは祖母がきっかけであり、祖母が亡くなった時には苦労していたとも言っていたから、

清家や浩子が外国人に対しての支援に力を入れ、ヘイトスピーチの厳罰化を主張しているのは、
祖母が差別を受けてきて苦労していたからなのかなと以前から想像しているのですが、

清家が時折、意味ありげに眺めているマトリョーシカが何を意味しているのか気になっていて、
誰かから貰ったものなのか、祖母のものかなとか考えてみたりもしました。😌


恐らく浩子によって父のことがスクープされた、玉山鉄二さん演じる鈴木が清家に切り捨てられる前回終盤は、

もうこの先はないとでも言うように過去形で話し始める清家の言葉に胸がきゅっと締め付けられるようで
清家に巣食う浩子の影の大きさに、鈴木が不憫でならなくて辛かったですが、

「切りたくて切ったわけじゃない」
清家の本心が見えてくる瞬間があっても
道上に「見ていて」と言った真意は見えないから、やっぱり何を考えているのか分からなくて

でも、今度は道上と鈴木がタッグを組んで動き出したことに、鈴木がハヌッセンだと言われていた頃を思うと、
何だか感慨深く感じました。


さて今回、高校時代の生徒会長選に隠された真実が明かされましたが、

道上が清家や鈴木のことで何度か取材していた、当時の彼らの担任であり現学園長の、東根作寿英さん演じる一色のことは、
何かあると明確に思っていたわけではないけれど、何だか見えないところでざらっとするような感覚があったから、

浩子と繋がっていたことに驚きつつ、

鈴木宛ての郵便物を勝手に開封するだけでもおかしいのに、中身を浩子に渡すという非常識さに呆れのようなものを抱き、

誰にでも取り憑いて良いように操る浩子の魔性さに恐れ戦きましたね。


BG株事件に政治家が関わっていることが明らかになれば、
矢島健一さん演じる諸橋外務大臣や、羽生総理だけでなく、官房長官にまで上り詰めた清家も危うくなるから、
浩子がその証拠を隠滅するのは分かるけれど、

清家の高校時代からそれを気にして手を回す意味がどこにあるのか、あまりよく分からなくて

全て計算で、そこからこれまでの道が作られてきたのかもしれないと考えることができるなら

かつて諸橋の秘書だった人が持っていた証拠が学校に送られたことを知って、浩子が先に手に入れたということは、情報が漏れたら困る諸橋と浩子もずっと繋がっていたのかなと思いましたし、

誰かと電話していた諸橋が清家に道上のことを聞くのを見ると、そう考える方が自然な気がしました。


ラストには、道上に危険が迫る瞬間があった直後の、浩子の登場にぞっとしましたし、

最近は浩子に注目しているけれど

清家の恋人だった亜里沙のことや、彼女が使っていた偽名“三好美和子”の理由、ペンネーム“劉 麗蘭”の謎がまだそのままなので、

ここからどう繋がって、明らかになってくるのか、気になりますね。🤔