TBS系にて毎週金曜よる10時から放送中の
金曜ドラマ「9ボーダー」
先日、第8話を迎え、
ついに、松下洸平さん演じるコウタロウの正体が判明しましたが、
何というか、終始 切なかったですね。
川口春奈さん演じる七苗とコウタロウが陶芸して、穏やかだった冒頭は、「スカーレット」だ!なんて思ったりしたのですが、
コウタロウは芝田悠斗、不動産会社の副社長で
大政絢さん演じる百合子という婚約者がいたことが分かって、
百合子の話に戸惑うコウタロウの表情も
七苗の表情も切なくて苦しくて、
ビリヤードも、オレンジペコも、百合子との思い出にあったのかと思うと何だか切なく感じましたし、
いつかこんな日が来ることは分かっていたとはいえ、
身元が分かり、良かったと言いながら複雑な表情を浮かべ、本来のコウタロウの姿や百合子の存在を知って、
気持ちを押さえ続ける七苗に胸が押し潰されそうでした。
コウタロウの正体に、再開発が関係しているかもしれないと予想される瞬間があったことを
おおば湯のリニューアルや家族のことがあって、しばらく、コウタロウは何者だ問題から離れていたから、
正直少し忘れていて、あ、そうだった、と思って
同じ人とは思えないくらい、顔つきは悠斗の方がクールで気難しそうに見えるけれど、コウタロウが持っていた優しさはちゃんとそのままだったことには安心しました。
でも、公園で「無責任だろ」と電話で怒っていたのは何のことだったのだろうと思いましたね。🤔
神戸に一度帰ることに決めたコウタロウが、必ず戻ってくると言っても、
北海道のこともあったから、絶対がないことを感じている七苗の気持ちも分かるけれど、
強がって平気なふりをしてコウタロウを忘れようとした七苗に、挿入歌がはまりすぎていて切なさがすごく沁みましたし、
想いを断ちきろうとする七苗を見守る、
木南晴夏さん演じる六月や畑芽育さん演じる八海たちの気持ちを思うと切なくも優しくて、
七苗が苦しい言い訳をするたびに心がきゅっとして
元々は悠斗だから、コウタロウは居なかったと考えてしまうけれど
居なくなったのはコウタロウではなくて悠斗だと、六月が言った時に、確かにそうだと思いました。
自分が誰かだか分かったら、周りはその人が元に戻ることが最善だと思いがちだけれど、
覚えていない悠斗だった元の時間を再び生きようとしたって難しいところもあるだろうし、
七苗たちと出会い、積み重ねた時間は無くならないわけで、
コウタロウの今の気持ちは婚約者の百合子ではなく七苗の方を向いているから、そう簡単には今を手放せないと思うんですよね。
あの夜、コウタロウを階段から突き落とした犯人もあっさり判明して、
そのお陰で、七苗という大事な人に出会えて、コウタロウになれた今を幸せだったと考えられるのは優しすぎるけれど、
自分のことが分かって、不安が無くなくなるどころか寂しいと思ったのは、きっと大事なものと幸せが増えたからだと思うから
今は悠斗ではなく確かにコウタロウなのだなと感じました。
コウタロウが神戸に発つ日、
きっと“コ”は選ばないだろうなと思ってはいたけれど、届いたマグカップの底にお揃いの七苗の“な”を選んだことにコウタロウの想いが詰まっているように感じたし、
齋藤潤さん演じる久吾が七苗に掛けた言葉も
木戸大聖さん演じる陽太が七苗を送り出すのもすごく良くて、
みんなで繋いだのに、空港でぎりぎりで会えなかったのがものすごく悲しかったですね。
過去と今のどちらを選ぶかはコウタロウ次第のはずなのに、予告を見たら、よく分からずあのまま流されてしまうような気がして、
何だか嫌な予感というか切ない予感というか
そういうのしかしなくて、七苗とコウタロウがどうなっていくのか気になります。🥺