年齢を強調して、どうこう線を引いたり括ったりするのは、私はあまり好きではないのだけれど、

世の中はきっと線を引くことをやめないし、
そこで判断しようとするところもあって

意識しないつもりでいても、少なからず意識してしまうことはあるから

それでも年齢が足枷にならない世なら
どれだけ生きやすいかと思ってしまいます。😌


金曜ドラマ「9ボーダー」

ついに先日、放送がスタートしましたね。


ある日突然、実家で銭湯を営む父の失踪を聞いた、川口春奈さん演じる七苗や、木南晴夏さん演じる六月、畑芽育さん演じる八海の三姉妹が集まるところから物語は始まり、


冒頭からリズミカルに進む展開も、会話も、どたばたも、
お酒の「少しの間雲隠れ どろん」もユニークで
面白さを感じました。


10歳ずつ離れた姉妹それぞれが抱く、悩みや葛藤が描かれていくようですが、

後半での、もやもやした感情のぶつけ合いは何だか心の奥に重いものが残るような、チクッとする展開でしたね。


恋人がいると嘘をついた七苗がパーティーでの恋人役を友人にお願いしたものの来られなくなった時、

七苗に好意を寄せている、木戸大聖さん演じる陽太がその役を買って出てその場を凌いでくれたけれど、

彼に片思いをしている八海の表情を見ていると何だか複雑な気持ちになりましたし、

気持ちは分かっているはずなのに、アプリで恋人を探してしまう八海の心境というのは、切ないものがあるように感じました。


この初回から注目していたのは、

弾き語りをしていた、松下洸平さん演じるコウタロウと、七苗の出会いで、

予告での、コウタロウの一言を聞いただけで、ああ、これはもう沼を作ろうとしていると感じていたのですが、

何というか、やっぱり凄かったですね。


この出会いから描かれる二人の雰囲気がすごく心地よいというか、擽られるような空気感が漂っているように感じましたし、


現状にそれなりに満足して充実しているはずなのに、何だかもやっとする気持ちが心の奥にあって、

愚痴を聞いてほしくても親しかった友人たちはそれぞれの予定があって誰も聞いてくれない、

その寂しさをきっとどこかに抱えていたなかで「本当は寂しい?」と優しく問い掛けられると


気付かないようにしていた本心をちくりと刺されるような感覚になる気がしました。



姉妹げんかした後に、
コウタロウにふと誘われて、桜を見に行くシーンはとても綺麗でしたね。🌸

2階建てバスに乗っていた時、
コウタロウが七苗の肩にもたれたのも良かったけれど、

本音を漏らした七苗の涙が印象的で、主題歌も相まって何だかぐっときました。


記憶を失い、自分が何者か分からなくても
忘れているから何でも新鮮で楽しそうに無邪気に喜び、幸せそうな表情を見せる姿が微笑ましかったですし、

コウタロウが醸す雰囲気というのは優しくて温かくて、どこか不思議なオーラを纏っていて

告白めいた柔らかい言葉に、
言い慣れているような、あざとさみたいなもの感じて、

何なのだろうと思いながら、

照れくさそうな二人が愛おしくて


七苗が惹かれてしまう気持ちが分かるようでした。

コウタロウの正体にどんな秘密があるのか分からないけれど、七苗とどのように心を通わせていくのか楽しみですね。☺️