私が “倒叙”という言葉を知ったのは、1年半ほど前のドラマからだったのですが、

犯人とトリックを解いていく定番も良いけれど、
犯人が誰か分かっている状態で推理されていく展開というのは、犯人側と推理側の両方の視点に立って見る楽しみ方ができるので面白くて、結構好きです。😌


フジテレビ系にて
毎週金曜よる9時から放送のドラマ

「イップス」

先日、ついに放送がスタートしましたね。

今作は、倒叙ミステリーでもあって、描かれる事件の犯人が事前に分かる告知がされていますが、

イップスを抱えている、篠原涼子さん演じるミステリー小説家のミコと、バカリズムさん演じる刑事の森野による会話劇と、事件への関わり方がコミカルに描かれていて、

今回、サウナで初めて対面したにも関わらず、ミコと森野の会話のテンポ感が良くて、面白かったです。


小説の参考になると思って事件に首を突っ込もうとするミコの大胆さにも何だかわくわくするし、それに振り回されつつある森野の脱力した感じも面白くて、


森野がミコの発言にいちいちツッコミを入れたり、それにミコが言い返して、揚げ足の取り合いというか終わらない言い合いみたいな掛け合いが繰り広げられたり、

バディとしての相性の良さを感じましたし、
これからの掛け合いも楽しみになりましたね。☺️


劇中でのメッセージのやり取りでは、トーク画面の吹き出しを表示する手法はよくあるけれど、
仮想空間みたいなところでトークの吹き出しが出たり、会話したりするのは新鮮で、面白いなと思いました。


事件は1話完結ですっきりしますが、

小説を書けなくなったミコと、犯人を追い詰められなくなった森野の、それぞれの物語、そしてそのイップスを克服しリスタートできるのかという点も注目したいところで、

ラストでは、実はミコの小説のファンである森野が、ミコのサイン入りで保管していた小説「歪な十字架」に記されたメモ書きを見返していたのが気になりましたね。

作品の内容や、“湯上幸”という登場人物に何か意味があるのか、森野の過去に関わってくるのか、
考えるにはまだまだピースが少ないけれど、


とりあえず始まったばかりなので、今はじっくりコメディを楽しみたいなと思います。🤗