「君が心をくれたから」

先日、ついに最終回を迎えましたね。

ずっと描かれてきた、永野芽郁さん演じる雨が背負った“奇跡”という五感を失う過酷な宿命は重く切なく苦しいものだったけれど、
山田裕貴さん演じる太陽との再会して、本来なら叶えられなかった時間を大切に生きた、
雨と太陽の、愛の物語だったのだなと結末を見届けて、そう感じました。


前回は、いよいよ太陽の花火が見られるかと期待していた桜まつりで、試練というべきか、神様の悪戯というべきか、様々なハプニングが起きて、

今までの人生は太陽の花火を見るためにあったと、花火を見られたら後悔はないと言っていた
松本若菜さん演じる千秋が、

それよりも太陽の、雨の、今この時しかない願いを叶えてあげるために、母であることを明かして月明かりに溶けて消えることを選んだことが悲しくて苦しかったけれど、
子どもの頃の太陽との約束を想いながら呟く「頑張れ」にぐっときて、母としてのその想いの温かさと優しさが沁みましたね。


みんなが、雨の視覚が失われるぎりぎりまで諦めず、太陽の真っ赤な花火がやっと打ち上がったのに、悲しい結果になってしまって、
雨の眼の表情と、太陽の苦しい涙にとても胸が締め付けられる思いでしたし、

最終話で描かれた、聴覚を失うまでの1週間、雨と太陽が過ごす限られた時間は切なくも温かかったけれど、

五感を失くす時間を嘘つくことを選んでまで
「会いに来ないで」「思い出さないで」と
また冷たい言葉で、切ないさよならを伝えて

太陽が言葉を伝える前に聴覚を失った瞬間の雨の表情と、ショックを受けて抜け殻のようになってしまった太陽を見ているのが、すごく胸が苦しくて辛かったです。


でも、ここで放送はまだ半分あったから
この後に何が起きるのだろうと、ほんの少しの期待を抱いていました。


斎藤工さん演じる日下から告げられた奇跡を受けて、
太陽なら、雨から差し出された心を返すことを間違いなく選ぶだろうと思っていたけれど、
雨が目覚めた時に太陽がいないことを知る雨のことを思うと、その悲しさは大きかったです。

同時に、それを選んだことに悔いがないほど、
雨と生きられたこの3ヶ月こそが太陽にとっての奇跡だったのだなと思うと、どこかほんのり温かい気持ちになったし、

太陽が雨に残したものや言葉にも温かい心を詰まっていて、心にじーんときました。


出口夏希さん演じる春陽と雨が約束を交わしたところも、太陽が春陽に母からの伝言を伝えるところも、うるっときましたし、

太陽の花火を上げる姿には逞しさを感じて、

雨がちゃんと太陽の花火を見ることが出来た瞬間は、たまらなく嬉しくて心が震えましたね。


どうしようもなく辛いこと、苦しいこと、
耐えきれないほどの日々を生きて
太陽からたくさんの心をもらって
この3ヶ月で雨は本当に強くなったなと思いましたし、

パティシエになるという太陽との約束も叶えて

パティスリーの名前や、ボタン、ミサンガ
そして、太陽の雨と、赤い傘

最後まで、雨と太陽の揺るがない想い合う心が感じられて、心がいっぱいになりました。☺️