日テレ系土曜ドラマ
「新空港占拠」

先日、ついに最終回を迎えましたね。

前作の続編として、同様に長い長い1日の物語が完結しましたが、
より壮大で複雑で、残忍なものになっていて、

前作の占拠とは違って、武装集団側のぐらぐらした部分も描かれていたのも印象的でしたし、

占拠を占拠するとか、仕舞いには空港からホテルの占拠に移るとか、繰り広げられる想像のできない展開に、
これからどうなっていくのだろうという予測不能感が今作にはあったように感じました。


1年前の占拠も今回の占拠も、
櫻井翔さん演じる武蔵たち家族が1つのきっかけになっているのが何とも皮肉なものだったなと思いますが、

病院占拠時に警察側にいた、平山浩行さん演じる丹波や、宮本茉由さん演じる紗季が今度は獣側になっていて

新しく加わった情報解析班の、白石聖さん演じる岩槻が捜査本部に潜入した犬で丹波の妻の妹だということが明かされたり、
高橋メアリージュンさん演じる悠月と紗季が武蔵の兄の娘であることが明かされたりと

いろいろなことが繋がって、本当に波乱の展開ばかりだったなとも思いました。


衝撃的な場面も多かったですよね。

武蔵が犬が誰かを探ろうとする頃、交換されたインカムに何となく違和感を覚えていたので、
岩槻が本部を占拠した時に、その理由に腑に落ちたところもあったけれど、
その場の空気が一転する様子にはぞくっとしました。


それに、舞台となった獣たちが占拠する空港とは別に、並行して進む展開があって、

途中まで謎の男だった、ジェシーさん演じる大河の目的が何か分からないまま見ている時も
比嘉愛未さん演じる裕子が危険な目に遭っている状況も、常に緊迫感がありましたが、

獣から抜け、けだものになった鼠の大河が、恨みから残酷な仕打ちをするのはとても恐ろしかったです。

裕子がセキュリティを突破するための道具でもあったことは、なるほどという感じがしましたけど、


武蔵の最後の敵となった大河と闘う時に、
獣だった人たちが大河を止めるために協力したのが何だか良かったなと思いました。


そして、本当の山猫の正体が、奥貫薫さん演じる二葉であることが明かされましたが、

手塚とおるさん演じる北見の秘書をしていた二葉がどうして山猫を引き継ぐことになったのだろうと思って

誓約書の内容の、“北見茂立會の下に於て” が何だか気になったんですよね。

そういうものなのかもしれないけれど、
山猫という存在が、北見茂がいることで成り立っているように見えてしまって、
山猫を引き継ぐのも何か理由があったのではないかと考えてしまいました。


事件が終わりを迎えた後、
菊池風磨さん演じる青鬼こと大和が再び登場して、

どうやら脱獄したようだけれど、
協力者の存在や、また何か事を起こそうとしているのか、謎と期待を残した形でのラストのその先が気になる展開でしたね。

こういう感じ、嫌いじゃないよ。😳