日曜劇場
「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」

西島秀俊さん演じる俊平が新しい風となり、廃団寸前のオケに新しいメンバーも加わって賑わいを見せながら、何だかんだあったりしましたが、

先日、第5話を迎えましたね。


俊平や、大西利空さん演じる海、芦田愛菜さん演じる響にも、日本にいることがあっさりばれてしまった、
石田ゆり子さん演じる志帆が俊平と響の関係を修復させたいと思っていたことを知った時、どこか安心した気もしたのですが、

離婚話が出て傷心している俊平が、志帆にプロポーズした人が楽団の中にいると知って、
演奏中に様子を伺っているのが面白かったし、

玉山鉄二さん演じる古谷の動揺ぶりも可笑しかったです。


新木優子さん演じる瑠李の好意に鈍感で、誰にでも優しすぎる俊平も、らしいといえばらしいし、憎めないのだけど、

瑠李のあざとさというか、距離の詰め方が
ちょっと引くくらい凄くて、

それに勘違いした古谷が色々とパニックになって、隠してきたはずなのに自分が志帆に好意を寄せていることを吐き捨てていった、あの状況が何とも酷いなと思いましたし、俊平が何だか可哀想でした。


前回から、謎の男とされていた、満島真之介さん演じる鏑木が満を持して登場して、俊平の元マネージャーだったということが判明しましたが、

それを知る前に、
何か目的があるとのことだったので、意味深な雰囲気で登場した時に、その点が気になっていて
志帆にも、俊平にも凄く親しい接し方だったのに驚いたんですよね。

目的というものが何か分からないけれど、
あの陽気さに裏があるのか気になりますし、


ラストには、俊平に憧れて指揮者志望で晴見フィルに入ってきて、ヴァイオリンを練習している、
當真あみさん演じる天音が、楽団を潰そうとしている市長の娘だったことに驚きました。


そして今回、5年前に何があったのか真実が明らかになると銘打たれていましたが、

響がヴァイオリンをやめたのは何となく理解はできたけど、それだけでは5年前の出来事に関してはまだ足りないところもありそうでしたよね。


なぜ俊平を嫌うのか、はっきりとは解らなかったから、考えを巡らせて、

あの頃、俊平と演奏することを夢見てヴァイオリンを頑張っていた響が心を壊して、音楽から距離を取ることしか出来なかったのに、
響の心身の異変に気付かなかった俊平が、そんな自分を取り残して、大好きな音楽に夢中できていることに苛立っていたのかなと、
私は解釈してみたのですが、

家出をして、俊平からの連絡を無視しながら
「心配すればいい」と言ったり、
海や、宮沢氷魚さん演じる大輝に、思春期だと言われたりしていたので

本当は、俊平に自分のことを気にしてほしかったのかなと思いました。


歩み寄っても冷たい響に俊平が作ったアプフェルシュトゥルーデルを食べた時も

俊平がもらってきた、響が大ファンの落語家のサインが入った手ぬぐいを、嬉しさを隠しながら大事に持っていく姿も

嫌いだと言いながら
不器用に本心が見える瞬間があったし、


海まで家出してしまった時はどうなるのかと思ったけれど、

志帆がトマト鍋を用意して待っていたことや
久しぶりの4人揃っての食事にほっこりしましたね。☺️

静かに喜びを爆発させる俊平も良かったので
このまま少しずつ親子のわだかまりが解けていくと良いけれど、廃団が近づく晴見フィルの行方も気になりますね。