「君が心をくれたから」
先日、第5話を迎えましたね。
前回は、永野芽郁さん演じる雨と、山田裕貴さん演じる太陽と、白洲迅さん演じる司の切ない時間が描かれて、
司は、雨の想いを知ったうえで、雨の苦しい選択を受け入れたけれど、きっと思いは複雑で、
太陽に冷たくする雨も、心がチクッとしている太陽も、そんな雨と太陽に挟まれている司も、それぞれが傷付いているのを見ていて苦しかったですし、
特に観覧車では、
司の好きなところを訊かれた雨が、太陽の好きなところを司の好きなところとして答えていて
それだけでも切なく感じたのに、
雨が太陽に好きなところを間接的に伝えていると思った時に、小さな小さな声で言った「大好き」に太陽への本当の気持ちがぎゅっと詰まっているように感じると
本当は想い合っているのに傷付け、傷付き合っている状況にどうしようもなく切なく苦しくなりました。
第2ボタンを内緒で引きちぎっていたのは少しびっくりしましたけど、
雨の嗅覚がとうとう失われた時、
きっと最後の想い出の香りになった太陽の上着の花火の匂いは雨の記憶に刻まれたとしても
ふたりの想い出で青春だったマーガレットの香りがこんなにも切ないものになるとは、と心がつんとしました。
でも今回、
遠藤憲一さん演じる陽平が太陽に渡した言葉だったり、
出口夏希さん演じる春陽は、太陽が投げ捨てた指輪を捜しに行ってまで、そこに太陽が込めた想いを雨に届けていたり、
余貴美子さん演じる雪乃は、雨が手紙に封印した想いを司に託して太陽に届けたり、
司が太陽に雨の五感のことを伝えるとは思っていなかったので少し驚いたけれど、
雨のこと、太陽のこと、
ふたりを想う温かい人たちによって、
太陽にその言葉が自分に宛てられたものだと伝わった時には、きゅうっと胸が締め付けられました。
雨の指輪の精になって雨を幸せにしたいという太陽の優しい願いが温かく光っていて素敵だったなと感じたし、
雨も素直な気持ちを伝えられて
待ち受けている苦しいことに
この先の幸せも、それが何なのかも
分からないけれど、
本当に良かったなと思いましたね。☺️
そして印象的だったのは、
斎藤工さん演じる日下の過去らしきものが初めて映し出されましたよね。
諦めることなく追いかける太陽に背を向けて、会うことも想いを伝えることも頑なに拒んでいた雨の心を動かしたのは、これまで冷たい印象だった日下の言葉にあったと思うのですが、
雨に助言するのも、ほんの気紛れだと言っていたこともあったけれど、何だか少しずつ雨に感情移入しているように感じてきましたし、
ばあちゃんを助けて欲しいとお願いする雨に
松本若菜さん演じる千秋が言っていたように、
奇跡は誰にでも起きるものではなく、それを与える権限も千秋たちにないのだとすると
それまで日下が雨に与えたのかと思っていたけれど、
なぜ雨が選ばれたのか不思議に思いました。
次に触覚を失くす未来が待ち受けているなかで
雨はどうなるのか、
雨と太陽が、この先をどう生きていくのか
後半も見届けたいですね。