再放送や映画の放送などで目にすることはあったので、フジテレビ系では新作の連ドラとして手掛けるのは19年ぶりということに少し驚きましたし、

ついこの間まで、NHKの方で男女逆転で描かれて、放送されていたこともあって、

史実だったり、原作のことだったり
とにかく時代のことに関しては、私は疎くて
言葉もあまりよく分からないことも多いのですが、

何だかブームなのかなとも思っていました。


木曜劇場「大奥」

先日は、第2話の放送を迎えましたね。


亀梨和也さん演じる家治と政略結婚し、大奥に入った
小芝風花さん演じる倫子、そして倫子に仕える、西野七瀬さん演じるお品への嫌がらせはとにかく酷いものだったけれど、

負けないように立ち向かっていく姿というものは応援したくなるもので、

家治と倫子の切なく淡い心の距離がどう描かれていくのか、気になりました。


初回に描かれていた、倫子が子どもの頃に会った、蛇のような冷たい目をした家治が片方の羽が取れたトンボを手に持ってやって来たのを見て、
大奥の残酷さを比喩していると感じつつ、その彼の怖さのようなものを私は感じて

その出来事は、家治にとってどのような記憶となり、思い出となっているのか分からないけれど、

トンボは物語のなかで象徴になっているように感じていたので、


栗山千明さん演じる松島や森川葵さん演じるお知保たちから嫌がらせを受けながら

お品と倫子が作った懐紙入れのなかで、
倫子にとってもきっとお気に入りのトンボ柄の、それも破かれたところを丁寧に手直しした懐紙入れを
家治が自分で選んで、貰ったのが印象に残りましたね。


それに、倫子たちが懐紙入れを懸命に作っている様子を見ていた家治の表情や回想から、倫子の心の美しさを感じ始めたのかなと思いましたし、

倫子宛てに届いた返書を破り捨てた時も、書かれた内容を読んで倫子が傷付かないようにしたのかと思ったから、外側からは分からない優しさを心の奥には秘めているのかなと思ったけれど、

今回、倫子に他に想っている人がいることを気にしているようにも感じたので、

倫子に懐紙入れのお礼を渡した時
ほんの少しの優しさと淡い心を感じながら
どこか寂しく冷たい空気感に切なさを覚えました。


ラストに登場し、お品と出会った、小関裕太さん演じる貞之助が、この先、倫子とお品にどう関わってくるのかも気になりましたね。