タイトルのことはあまり深く考えていなかったから気にしていなかったのですが、

“ギフト”はドイツ語で“毒”を意味する

ある時そう聞いて、

この“ギフト”もそういうことかと
遅いかもしれないけど、そう気付いた時に
何だかぞわっとしました。


テレ朝系木曜ドラマ
「グレイトギフト」

先日、初回を迎えましたね。

黒岩勉さん脚本の作品は重厚感と時にユーモアがあって好きなんですよね。
波瑠さんが出演するということでの期待があったのも本音ですが☺️


物語は、反町隆史さん演じる藤巻が解剖した患者の遺体に残っていた黒ずみから新種の球菌を見つけ出したことから始まりましたが、

球菌が体内に入り死に至るまでの経緯や、球菌が消えてしまう特性を目にした時、
とんでもないものを見てしまったような感覚になりました。


その殺人球菌をめぐり、色々なことが動き出す様子に、ざわざわ、ぞわぞわするような恐ろしさを感じつつ、

権力などの力を欲する者の争いがこれからもっと色濃く見えてくるのかなとも思いますが、

今回のことがあって、
佐々木蔵之介さん演じる白鳥が怖いなと思いましたね。


藤巻から殺人球菌のことを伝えられて、球菌を調べ、培養するよう指示した時に、自分が悪くならないようにしているのを感じて
何だか嫌な予感がその時からしていましたし、

殺人球菌を「神から贈られた偉大なるギフト」と表現するのも、その表情にも、取り憑かれたような恐ろしさを感じました。

それに白鳥は、入院している藤巻の妻の主治医でもあって、妻の命を天秤にかけるような、汚いところが見えてきて、嫌だなと思いましたね。


藤巻が未知の球菌を見つけたことを知った、波瑠さん演じる久留米は、何でも鋭く推察していて

藤巻と殺人球菌にどう関わってくるのか今後の展開が気になるところでもありますが、


小野花梨さん演じる後輩の奈良が、
食事に誘ってくる、盛山晋太郎さん演じる伊集院と二人きりになるのを避けるために久留米も誘って
食事をしている場面が面白かったです。

奈良が、簡単な褒め言葉を使い回して適当に受け流しているのは感じていたけれど、
画面が寄って引いての感じに可笑しみがあって

浮いているように見えて個性的さが馴染んでいる、久留米の冷静さと落ち着いた言動もまた良いなと思いました。


病院内に誰が球菌を持ち込んだのか、
その犯人捜しがこれから始まると思いますが、

これだけの球菌を作り出すことができる人というのは限られているような気もしますし、

作った人と持ち込んだ人は違うかもしれないわけで


人物紹介が少し謎めいているのが気になるから

とにかく願いは、久留米であってほしくないなと、私は思いますね。



「私の球菌を勝手に使いましたね
 代償を払っていただきます」

藤巻に届いた手紙に記されていたこの言葉に、
ラストはぞっとして

ひとつひとつの文言にこんなにも、ぞわっとするのかと、言葉の威力に驚きました。

代償とは、何なのでしょう?🤔