廃団寸前の地方のオーケストラが舞台になっている作品というと「リバーサルオーケストラ」が思い浮かんで

視点や、再生していくポイントは異なっていても、少しイメージが重なって感じていました。


日曜劇場
「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」

ある出来事をきっかけに溝が生まれてしまった、
西島秀俊さん演じる俊平と芦田愛菜さん演じる響の親子の再生を描く今作ですが、

先日、初回の放送を迎えましたね。


指揮者を引退していた俊平は、石田ゆり子さん演じる志帆から響と大西利空さん演じる海の世話をしばらく頼まれたことでウィーンから戻り、気まずい共同生活を送ることになったのも束の間、

玉山鉄二さん演じる古谷から突然、オケの指揮者を頼まれたところから物語は始まりましたが、

志帆から俊平のことを聞いたと言っていた古谷に、ラストでは「なぜ?」の展開が待っていて、一瞬、戸惑いました。

志帆にも、俊平や響らに詳しいことは言わないところがあるのが気になりますし、

仕事の都合で入れ違いでフランスに行くと言っていたのに、日本にいたということに驚きましたね。

どんな意味が、理由があるのでしょう?🤔


それに、響が音楽をやめたきっかけがきっと俊平にあるのだろうけれど、
ヴァイオリンのコンサートを抜けて、事故に遭った原因が気になるところでしたし、
ステージから戸惑いのような、どこか悲しそうな表情を見せていたのが印象的で、その視線の先に何があったのか、気になりました。

ウィーンで家族で暮らしていた5年前、何が起きたのか、詳しいことはまだ分からないけれど

展開を見守っていたいなと思います。😌


さて、劇中では、演奏シーンに引き込まれるところもありますが、
ふっと笑えるところも散りばめられていて

俊平が、晴見フィルに招かれた時、

有名なマエストロというだけあって
みんなが緊張して、音がめちゃくちゃになって
それぞれから漏れ聞こえる心の声が滑稽でしたし、

俊平が独特なアドバイスの仕方をするのが
何だか面白かったです。☺️

それに、音楽以外ポンコツだということでしたが、洗濯物を干す様子や料理奮闘する姿が何というか、可愛らしくて可笑しくて、
キャラクターの個性が輝いて見えて良いなと思いました。


個人的には、パンケーキの失敗作を
海が「パンケーキになりたかった残骸」と表現していたのが面白くて好きでしたし、

以前、ドッキリの番組で、
鍋をしてカニを食べるシーンの本番で、海に激辛つみれを食べさせる場面があって、

それがそのままな感じに思えたので
少しびっくりというか凄いなと思いましたね。


うたカフェの、西田敏行さん演じる小村さんの愉快さも言葉も素敵だなと思いました。


廃団まで3ヶ月となったなかでも、これから新しくメンバーを迎えて、音楽に情熱的に向き合っていくことで、オケの再生もあると思いますが、

団員たちそれぞれが抱えるものも含めて
どう変化し、成長していくか、楽しみですし、


今回は登場がなかったですが、
満島真之介さん演じる鏑木が謎の男とされているのを知らなかったので、
彼が晴見フィルに近づく目的や、どう物語の鍵を握っているのか、気になりましたね。