人は淋しいから恋をするのか、
恋をするから淋しくなるのか。

そんな問いが描かれた今回でもありましたが、

時に淋しさを感じるのは
人として生きていれば自然に抱く感情であって
何ら難しいことではないんですよね。


日テレ系水曜ドラマ
「こっち向いてよ向井くん」

先日、第6話が放送されましたね。


赤楚衛二さん演じる向井くんは、
生田絵梨花さん演じる美和子に3ヶ月前まで5年付き合っていた相手がいたことを知ってしまい、
自分は淋しさ紛らわす要員ではないのかと、もやもやを抱えていましたが、

いつものように向井くんが頼ってきても、
波瑠さん演じる洸稀は、向井くんが自分で考え成長できるように、かつ、向井くんの恋を邪魔しないように、気を遣っている様子に、何だか切なさを感じました。



ふわっとしていて着地しきっていない、
宙に何ミリか浮かんで歩いている感じ

と、洸稀が向井くんをそう表現していたのが
まさに、という感じで面白かったけれど、


岡山天音さん演じる元気のお店に行った時も、
向井くんが来ていないか確認して、なるべく会わないようにしているのが、逆に意識しているようにも見えてしまうんですよね。

そんな洸稀を見て
元気がにやにやしながら「ふふふーん」が面白くて☺️


そういう人のことは察知しやすいというか、心の奥底にありそうなものを何となく感じ取るのに、
どうして自分のことになるとこうも鈍感さを発揮するんでしょうね。

穂志もえかさん演じる芽衣の好意に気付かず、
藤原さくらさん演じる麻美を怒らせて。

芽衣の作ったアイシングクッキーを普通に麻美に渡しちゃうし、隙があって鈍感な元気のはっきりしない態度も何だかなと思うけれど、

宣戦布告を受けた麻美が話をつけに行った時の芽衣の態度も、危ない女感が漂っていて、
なかなかの手強さで、こりゃ大変だと思いました。


「人は“その人”であることを何よりも尊重されるべき」「何かに与えられた役で自分らしさを見失うなんておかしい」
という麻美の言葉が深いなと思ったし、

役としての特権を乱用して、
元気に直球で言う麻美がかっこよかったです。


でも後々、自爆してしまった元気には
掛ける言葉も見つからないですが、、。

麻美と元気に早く平穏が訪れてほしいですね。



それから、

散らばった事象を繋げるのが上手い人なら、何となく想像できていたかもしれないことだと思うけれど、

私の、今回一番の衝撃は、

ちょくちょく登場していた向井くんの憧れの先輩の存在、向井くんが憧れて買ったあの腕時計の先輩が
市原隼人さん演じる環田だったことで、

こんなところで繋がるとは思っていなかったから、分かった時の、私の中での謎が解けた感が凄くて。
謎ではないけど、驚きが過ぎたら、
何か、凄い!ってなってしまって
本当にびっくりしました。😳


環田が、洸稀が向井くんといるところに遭遇した時に、
洸稀から「例の」って合図をされた向井くんの視線の動きと一瞬で眼が変わるのが印象的で

自分の憧れである先輩と洸稀から聞いた良くない男がイコールで結び付いてしまうのが、向井くんにとってはちょっとした衝撃だったかもしれないなと思うけれど、


環田の腕時計も今やスマートウォッチ

あんなに憧れて、留め具をパチンとする癖まで真似していた向井くんって、何だか物悲しいですね。



「淋しさを完璧に埋められたら向井くんの勝ち」という洸稀のアドバイスを受け取って、

自分なりに美和子の中にある淋しさを埋めようと、同じ時間を共有して、楽しい時間を過ごすなかで

一度は自然消滅したけれど、再会して
自然復縁のような雰囲気に、完全に付き合っていると思っていた向井くんが、

美和子の「元カレ」発言にグサッと刺されて、

よく考えたら、付き合うことを認識し合ったわけではないし、それでもあんなに恋人っぽい付き合いをしていたのに
結局、向井くんが躍らされていただけだったのかと思うと、何だか可哀想でしたね。



なぜ、あの時、別れることになったのか、
「守るって何?」に対して、向井くんは本当はどんな答えを返していたのか、気になります。