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今回『エルネア妄想』と題して、中の人が思いついたお話を書かせて頂きました😊
元々の文章力がないので読みづらさはあるかと思います。
中の人はエルネア王国の日々が初めてプレイしたワーネバシリーズであり、公式ガイドブックも読んでいない為細かい設定は中の人が考えたり想像して作成したものです。また初期国民の方も出てきますので、初期国民出演の創作話が苦手な方、イメージが壊されるのが嫌だという方は目を通さず、そっとページを閉じて下さいませ。
…夢を見た。今は亡き、祖父母の夢。
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いつも元気な祖母が、心此処にあらずという雰囲気で佇んでいる。
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その得体のしれない感覚が現実のものになったのは、それから間もなくのこと。
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「ばぁちゃん…」
『…アンバー、お父さんとお母さんの言う事を…よく聞いて、立派な大人になりなさい…いずれお前が、この家を背負っていくのだから…。』
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寒い冬の夜、大好きな祖母がガノスヘ旅立った。
祖母の葬式には、山を下りていたゴドウィン叔父を始めとした家族、祖母と親しかったらしい人達が参列してくれた。
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しめやかに祖母を送り、その日から父が一家の主として、今迄祖母が座っていた席につくようになった。
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夏至が過ぎたある日、両親の誕生日のその日。
優しかった祖父が、祖母のあとを追うようにガノスヘ旅立った。
『…山岳兵長のお役目は大変だろうけどな、アンバー。必ずお前を支えてくれる大事な人が出来るから。辛い時は、大事な人や、ファミリーが…お前のそばにいることを忘れちゃならんよ…』
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この国では祖父は比較的長生きだったからか、祖父と同年代の人達は殆どが既にガノスの住人になっている。葬式は私を始めとした孫たちで祖父を見送った形となった。
『…アンバーちゃん、起きなさい。アンバーちゃん。』
母トリシャの声で、アンバーは目覚めた。
「おはよう、母さん。」
『おはよう。今日は仕事始めよ。成人した早々朝寝坊なんて、カッコ悪すぎよ。』
顔を拭きなさい、とトリシャは蒸しタオルをアンバーに渡した。
「そうだね、父さんにも怒られちゃう。」差し出された蒸しタオルで顔を拭く。
『さぁさ早く支度なさい。コール君もルビー·メイちゃんももう席に着いているわ。それと朝食後はお父さんが貴方用に調整した斧を渡してくれる筈だからね。』
トリシャはそう言いながら、アンバー用に誂えた、黒衣の山岳服を手渡した。そして冷たくなったタオルを持って、階下へ降りていった。
「…何か懐かしい夢見たな…ばあちゃん、じいちゃん…」新しい服の袖を通しながら、アンバーは夕べの夢を思い出していた。
…立派な大人に…この家を背負って…
…大事な人や、ファミリーが…お前のそばにいることを忘れちゃならんよ…
ばあちゃん、じいちゃん、わたしは二人が思い描いたような大人になれるかな?
アンバーが思い出の中の祖父母に問いかけていると、
『ねぇちゃ~ん!まだぁ~!ボクお腹空いたんだけどぉー!』
『おにいちゃんお行儀悪ーい!』
とコールとルビー·メイの大きな声が2階にまで届いてきた。きっとコールは両手にカトラリーを握って空腹アピールしながら叫んでいるだろう。恐らくこのあとトリシャに怒られるに違いない。
きっと大丈夫。わたしは二人の孫だから。
アンバーは寝室を出る時そっと後ろを振り返りながら呟いた。
「うっさいなぁー、今行くー!」
叫ぶように返事をしながら、アンバーは階段を駆け下りた。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました🙇