雨も降った第100回大会往路、天候とともに展開も荒れ狂いました。


1位 青山学院大学 5:18:13

1区9位 荒巻 朋熙(2年)1:01:37[9]

2区1位 黒田 朝日(2年)1:06:07[2]

3区1位 太田 蒼生(3年)59:47[1]

4区1位 佐藤 一世(4年)1:01:10[1]

5区2位 若林 宏樹(3年)1:09:32[1]


 駒澤1強、そう言われた今年の駅伝でしたがやはりこの大学が待ったをかけてきましたよ。1区は逃しますが、2区黒田選手が区間賞で流れを作ると太田選手がドンピシャ!世界レベルの選手相手に大金星を上げると不運が重なっていた佐藤選手で1分半の差をつけます。若林選手も危なげなく走り切り2年ぶりの往路優勝、このまま突っ走っていけるか。



2位 駒澤大学 5:20:51

1区1位 篠原 倖太朗(3年)1:01:02[1]

2区2位 鈴木 芽吹(4年)1:06:20[1]

3区2位 佐藤 圭汰(2年)1:00:13[2]

4区6位 山川 拓馬(2年)1:02:32[2]

5区3位 金子 伊吹(4年)1:10:44[2]


 今年度初めて他校の背中を見た駅伝は苦しかった…。2区までは青写真通りで篠原鈴木選手が高タイムで役割を果たします。ただ佐藤選手がまさかの力負けを喫すると予定が狂ったか4区以降はやや足取りが重い走り、気づけば2分半の差がついてしまいました。逆転可能な秒数ですが一番前に出してはいけない相手、どう攻略する?



3位 城西大学 5:21:30

1区3位 野村 颯斗(4年)1:01:26[3]

2区8位 斎藤 将也(2年)1:07:15[5]

3区3位 ヴィクター・キムタイ(2年)1:01:29[3]

4区5位 山中 秀真(4年)1:02:06[3]

5区1位 山本 唯翔(4年)1:09:14[3]


 まさに100点満点の往路ではないでしょうか。野村選手が3位と好位置、激戦区の華の2区でも斎藤選手が区間8位で粘ります。そして3,4区で上手く単独3位で抜け出すことに成功、真骨頂だった山本唯選手がレジェンドのタイムに肉薄する力走で前も見える3位!今年は大学最高順位を軒並み更新していますが総合順位も更新なるか。



4位 東洋大学 5:25:19

1区15位 九嶋 恵舜(4年)1:02:08[15]

2区6位 梅崎 蓮(3年)1:06:45[7]

3区6位 小林 亮太(3年)1:02:03[5]

4区2位 松山 和希(4年)1:01:37[4]

5区10位 緒方 澪那斗(2年)1:12:46[4]


 おっとこれは下馬評を覆す凄まじい快進撃ですよ。1区が遅れますが、機転を利かせた梅崎選手の2区登板がドンピシャ、66分台で8人を抜きます。これで流れに乗ったか、エース格の小林松山選手で4位の位置を確立、一気に上位に帰ってきましたね。



5位 早稲田大学 5:26:05

1区12位 間瀬田 純平(2年)1:01:53[12]

2区4位 山口 智規(2年)1:06:31[4]

3区7位 辻 文哉(4年)1:02:39[7]

4区13位 石塚 陽士(3年)1:02:50[6]

5区6位 工藤 慎作(1年)1:12:12[5]


 全日本シード落ちの早稲田も大健闘、エース山口選手が66分台と流石の走り、そして絶好調だったという選手が区間7位とビッグサプライズ!さらに「山の名探偵」という工藤選手も前哨戦の苦戦が嘘のような快走を見せて2年連続の往路5位!今年こそ総合5位以内なるか。



6位 國學院大學 5:27:07

1区17位 伊地知 賢造(4年)1:02:35[17]

2区3位 平林 清澄(3年)1:06:26[9]

3区4位 青木 瑠郁(2年)1:01:56[6]

4区4位 辻原 輝(1年)1:01:59[5]

5区17位 上原 琉翔(2年)1:14:11[6]


 ちょっと凸凹な駅伝でしたかね。急遽の1区だっただろう伊地知選手に区間新ペースで行けという方が酷か。ただその借金は平林選手が完済、その後も辻原選手の快走など流れに乗る走りがありましたが最後に上原選手が力尽きる形でゴール、ちょっと思ったようなオーダーとはならなかったでしょうか。



7位  5:28:08

1区2位 桑田 大輔(4年)1:01:25[2]

2区5位 スティーブン・ムチーニ(1年)1:06:43[3]

3区19位 山森 龍暁(4年)1:04:19[8]

4区15位 野沢 悠真(2年)1:03:03[8]

5区9位 吉田 響(3年)1:12:35[7]


 2区までは完璧、選手が2位で渡すと、選手が前を追う展開を作ります。ただ課題の3区で急落、そこから流れが途切れたか雨の影響かやや伸びきらない走りが続きました。選手も固そうでちょっと不本意だったかもしれません。ちなみにここまでが復路時差スタートです。



8位 大東文化大学 5:28:54

1区13位 西川 千青(3年)1:01:57[13]

2区12位 久保田 徹(4年)1:07:35 [11]

3区16位 入濵 輝大(2年)1:04:02[11]

4区18位 西代 雄豪(3年)1:03:39[14]

5区4位 菊地 駿介(4年)1:11:41[8]


 ここからが復路一斉スタート、1番手は大東大ということに。転倒のあった西川選手は軽傷だったようで何より、その後も久保田選手ら粘って10位付近に粘り強くい続けます。そして勝負の山で菊地選手が区間4位の快走!復路でシード権内に入る目論見が見事前倒しです!



9位 法政大学 5:29:03

1区14位 宮岡 幸大(3年)1:02:03[14]

2区11位 松永 伶(4年)1:07:33[13]

3区17位 野田 晶斗(1年)1:04:07[12]

4区12位 小泉 樹(3年)1:02:48[10]

5区8位 細迫 海気(4年)1:12:32[9]


 こちらも安定していたか。松永選手はかなり突っ込んだ中で67分台、その他の選手も粘ると4区小泉選手でシード権内に突入します。そして3度目の5区細迫選手が初の区間一桁で見事に9位ゴール、3年連続シードが見えてきました。



10位 順天堂大学 5:30:17

1区10位 三浦 龍司(4年)1:01:38[10]

2区19位 浅井 皓貴(3年)1:09:03[15]

3区14位 海老澤 憲伸(3年)1:03:57[13]

4区8位 吉岡 大翔(1年)1:02:33[11]

5区13位 石井 一希(4年)1:13:06[10]


 二本柱はやや不発、15位という順位以上に差が開いた印象でした。ただそこから海老澤選手が順位を上げるとスーパールーキー吉岡選手が区間8位と駅伝で初めて好走し流れを作ります。そして5区抜擢の石井選手も粘って10位以内を死守、予断は許しませんがシード校の意地をみせました。



ここまでがシード権内


11位 国士舘大学 5:30:20

1区22位 山本 龍神(4年)1:03:10[22]

2区17位 ピーター・カマウ(3年)1:08:22[18]

3区12位 生駒 直幸(2年)1:03:45[15]

4区10位 西田 大智(3年)1:02:45[15]

5区7位 山本 雷我(4年)1:12:18[11]


 2区までがやや出遅れましたが3区から追い上げが始まりましたね。成長株の生駒選手が3人を抜くと、西田選手が区間10位と大健闘、そして切り札の山本雷選手が集大成の走りでシード次点へ。6区の滑り出し次第ではシード絡んでいけるかも?



12位 帝京大学 5:30:23

1区7位 西脇 翔太(4年)1:01:36[7]

2区16位 山中 博生(3年)1:08:10[14]

3区9位 柴戸 遼太(2年)1:02:57[9]

4区9位 末次 海斗(4年)1:02:35[7]

5区20位 尾崎 仁哉(3年)1:15:05[12]


 こちらもやや凸凹か。西脇選手が復活の好走も2区で失速、柴戸末次選手がともに区間9位でシード権内に突入するも、準備が遅れた5区で苦戦、ちょっと噛み合わない往路でした。



13位 中央大学 5:30:35

1区19位 溜池 一太(2年)1:02:51[19]

2区15位 吉居 大和(4年)1:08:04[17]

3区20位 中野 翔太(4年)1:04:33[19]

4区3位 湯浅 仁(4年)1:01:44[13]

5区14位 山﨑 草太(1年)1:13:23[13]


 優勝候補が大苦戦です。大会1週間前の最終合宿で風邪が大流行、メンバーの殆どが罹患しながらの出走だったそうです。なかなか力を発揮できず3区終了時で何と19位、そこから絶好調の湯浅選手が上げて13位浮上、なんとかシードとは18秒差、元気だという6~8区でしっかり前に行きたい。



14位 駿 5:30:51

1区6位 スティーブン・レマイヤン (1年)1:01:34[6]

2区21位 新山 舜心(4年)1:10:13[19]

3区18位 古橋 希翁(1年)1:04:11[21]

4区14位 東泉 大河(2年)1:02:52[19]

5区5位 倉島 啓人(2年)1:12:01[14]


 これは面白いんじゃないんでしょうか。1区に選手を投入して奇襲をかけた往路でした。その1区は6位とまずまず、そこからは下がりましたが泉選手の粘りとその後の島選手の快走が光った往路でした。



15位 山梨学院大学 5:31:05

1区16位 北村 惇生(4年)1:02:13[16]

2区9位 ブライアン・キピエゴ(1年)1:07:22[12]

3区22位 高木 翔瑛(4年)1:05:24[14]

4区17位 和田 瑛登(1年)1:03:07[16]

5区11位 弓削 征慶(2年)1:12:59[15]


 2区終了時で12位、思ったより上がれなかったですがその後が粘りましたかね。3区はブービーも差がついていたため順位ダウンは2つのみ、4区ルーキー和田選手は粘ります。そして秘密兵器弓削選手も力走、シードがまだ見えます。



16位 東海大学 5:31:33

1区5位 兵藤 ジュダ(2年)1:01:33[5]

2区13位 花岡 寿哉(2年)1:07:37[10]

3区15位 鈴木 天智(2年)1:03:59[10]

4区16位 野島 健太(3年)1:03:04[9]

5区22位 喜早 駿介(4年)1:15:20[16]


 序盤は良く兵藤選手が5位と好スタート、2区挑戦の花岡選手も67分半ばで粘ってシード権内につけます。3,4区は苦しみながらも何とか10位を死守、ただ急遽替わった山上りが失速、ただそれでもシードとは1分差、諦めずに追いたい。



17位 立教大学 5:31:37

1区18位 林 虎大朗(3年)1:02:47[18]

2区20位 國安 広人(2年)1:09:54[21]

3区8位 馬場 賢人(2年)1:02:48[19]

4区10位 中山 凛斗(4年)1:02:45[18]

5区14位 山本 羅生(3年)1:13:23[17]


 序盤は大苦戦し、2区終了時で21位にまで落ちます。ただここからが良かった。今季好調の馬場選手が流れを変えると3年ぶり4区の中山選手も区間10位!そして不安だったという山上りも山本選手がまずまず、昨年健闘した復路は再現なるか。



18位 中央学院大学 5:31:42

1区20位 稲見 峻(1年)1:02:53[20]

2区14位 吉田 礼志(3年)1:07:59[16]

3区21位 伊藤 秀虎(4年)1:04:42[20]

4区6位 黒岩 勇禅(2)1:02:32[17]

5区16位 柴田 大輝(3年)1:13:36[18]


 ちょっと1区の出遅れが響きましたかね。大エース吉田選手も68分切りが精一杯という状況でした。その中で給水で話題を呼んだ黒岩選手が区間6位!復路でもこういった選手が一人でもほしい。



19位 日本大学 5:31:51

1区4位 西村 翔太(4年)1:01:28[4]

2区10位 シャドラック・キップケメイ(1年)1:07:31[8]

3区4位 安藤 風羽(3年)1:01:56[4]

4区23位 久保 昇陽(4年)1:06:16 [12]

5区19位 大橋 優(3年)1:14:40[19]


 序盤は良くて日本人エース西村選手は4位スタート、留学生を挟んで安藤選手も区間4位と上位の流れに乗ってレースが進みます。ただ4区で大幅に失速、そこからは地力が足りないかここまで下がってしまいました。



20位 東京農業大学 5:33:33

1区11位 高槻 芳照(4年)1:01:45[11]

2区7位 並木 寧音(4年)1:07:03[6]

3区23位 長谷部 慎(4年)1:06:40[17]

4区19位 原田 洋輔(2年)1:03:54[20]

5区17位 吉村 颯斗(4年)1:14:11[20]


 スーパールーキーが入らなかった往路は苦戦、2区までは完璧で終了時6位、特に並木選手は66分台間近の走りでした。ただ3区以降は失速、復路は一つでも健闘区間が見られれば。



21位 日本体育大学 5:35:35

1区23位 平島 龍斗(2年)1:03:36[23]

2区22位 山口 廉(3年)1:10:54[23]

3区12位 漆畑 徳輝(4年)1:03:45[23]

4区20位 大森 椋太(4年)1:04:20[23]

5区12位 三好 紘生(4年)1:13:00[21]


 平島選手が大幅に遅れるとそこからは後方で独り旅と良くない展開の中で走ることを余儀なくされることに。平地区間は漆畑選手以外は大苦戦でした。ただ山上りで三好選手が健闘、チームの刺激になればと思います。



22位 神奈川大学 5:35:50

1区21位 巻田 理空(4年)1:02:59[21]

2区18位 小林 篤貴(4年)1:08:58 [20]

3区10位 宇津野 篤(4年)1:03:26[16]

4区21位 宮本 陽叶(2年)1:04:54[21]

5区23位 大泉 真尋(4年)1:15:33[22]


 2年ぶり復帰は苦かったですね。1区で流れを逃すと大車輪の活躍だった小林選手も流れに乗れません。宇津野選手が順位を上げましたがその後の流れが変わったわけでもなく。ブービーでのフィニッシュとなりました。



23位 明治大学 5:37:21

1区8位 大湊 柊翔(1年)1:01:37[8]

2区23位 児玉 真輝(4年)1:11:15[22]

3区11位 杉 彩文海(4年)1:03:30[22]

4区22位 森下 翔太(2年)1:05:46[22]

5区21位 吉川 響(2年)1:15:13[23]


 まさかまさか往路最下位が明治とは…。大湊選手こそ好スタートでしたが2区逆噴射、一気に22位にまで転落します。選手こそ追いすがりましたがその他の選手は悪い流れにどっぷりハマってしまいました。復路は少しでも駅伝をしたい。


シード争い

-2:09

大東大 -1:23

法政大 -1:14

10 順天堂大

シード権内

11 国士舘大 +0:03

12 帝京大 +0:06

13 中央大 +0:18

14 駿大 +0:34

15 山梨学院 +0:48

16 東海大 +1:16

17 立教大 +1:20

18 中央学院 +1:25

19 日本大 +1:34


復路も楽しみです。