24人目の紹介です。

伊藤 達彦(東京国際大学OB)

 高校時代は無名。そこからの成長曲線が凄まじいかったのが伊藤選手。東国大とともに成長した彼の4年間を見てみましょう。

 1年目から期待されていましたね。全日本予選は3組36位、箱根予選はチーム6番手の個人166位と結果は出ませんでしたが、メンバーに選ばれ続けています。

 2年目に1万m28分台を記録。全日本予選でも3組18位とまずまず、箱根予選ではチーム2番手の個人28位で走っています。そして箱根では2区を任されると区間15位と苦しい状況の中粘りました。

 3年時は春先調子が上がらず、全日本予選2組16位という結果でした。箱根予選もチーム3番手の個人32位とやや順位を下げています。ただ、その後の1万mで28分28秒と快走!その後の箱根でも2区11位と前年よりも順位を上げました。その後の学生ハーフマラソン61分52秒というタイムを残してユニバーシアード代表になります。

 覚醒したのは4年時でしたね。関東インカレは4年間1度も結果を残せませんでしたが、全日本予選では最終組10位と好走!そして夏のユニバーシアードではハーフマラソン3位と表彰台に上ります。そして、駅伝シーズンではさらに絶好調!箱根予選ではチーム2番手、日本人全体トップの個人5位に入ると、全日本2区で13人抜きの区間新記録を達成します。その後に1万mで自己ベストを更新すると、箱根2区では東洋相澤選手と20kmほど並走を続け、区間2位と快走!叩き上げから大エースまで成長した非常に印象深い4年間でした。

 卒業後はHondaに所属。7月のホクレンで1万m27分58秒、5千m13分33秒を記録しています。

 ニューイヤー駅伝で初優勝を狙うHondaとしては頼もしいルーキーです。そしてゆくゆくは世界に挑戦してほしい選手です。