選手紹介ラストの選手です。他にも紹介したい選手は大勢いたのですが、今回で区切らせていただきます。今回紹介しなかったからといって、その選手が嫌いというわけではないのでご了承ください。

鈴木 創士(早稲田大学2年)

 トラック型が今期は多い印象の早稲田ですが、鈴木選手はロードで力を発揮するのですよね。高校時代の5千mは14分6秒インターハイは3年時に1500mに出場しています。それ以上にロードは高校時代から成績が良く、2年時に高校駅伝で3区11位と都道府県駅伝で1区16位、3年時に都道府県駅伝で5区9位という成績を残しています。そして何より、既に1万m29分35秒というタイムを持っていました。

 1年目の4月にいきなり1万m29分26秒とベストを更新、距離適性を見せます。その勢いのまま関東インカレ1万mに出場、ここは24位と壁に跳ね返されますが、その後の全日本予選では2組1位と結果を残しています。

 そして、秋シーズンも順調でしたね。箱根予選はチームが苦しむ中、チーム3番手となる個人60位で走ると、連戦となった全日本は6区6位と何とか粘ります。そして、その後の1万mの記録会で28分48秒と大幅にベストを更新し、箱根出走にこぎつけます。

 その箱根7区を担当。直前で順位を落とし、12位と苦しいスタートになりますが、どんどん交わしていき、区間2位の3人抜きの快走。チームのシード落ちの危機を救いました。

 やはり、ロードの安定感は抜群ですね。来年は往路で見てみたい選手です。これからもスタミナ型の選手として、存分に持ち味を発揮していきたい。