青山学院大学


昨年度の成績
出雲駅伝:5位
全日本大学駅伝:2位
箱根駅伝:優勝

 まずは昨年度の振り返りを大雑把としていきます。
 出雲は4区まで優勝争いをしたものの、戦前から監督が指摘していた4年生の奮起が及ばずに終盤区間で後退。
 全日本大学駅伝は一転、序盤こそシード争いだったものの、5,6区の4年生が快走しその後は先頭争いを演じての2位。
 その後の大きな記録会で自己ベストラッシュ!自信を持って臨んだ箱根は圧倒的な強さを見せて総合優勝を勝ち取りました。
 当時4年生だった一部の選手を断捨離するなど苦しい状況もあった中、よく立て直してきたと思います。


三大駅伝経験者(タイムは1万m)

4年
岩見 秀哉    28:49.13
神林 勇太(主将)29:13.62
竹石 尚人    29:22.79
𠮷田 圭太    28:27.40

3年
飯田 貴之    28:49.45
湯原 慶吾    28:44.99

2年
岸本 大紀    28:32.33


その他の主な選手
4年
市川 唯人    29:22.35
新号 健志    29:24.59

3年
髙橋 勇輝    29:11.49
早田 祥也    29:17.87

2年
近藤 幸太郎   29:26.01
中倉 啓敦    29:22.91
中村 唯翔    29:22.99
宮坂 大器    29:10.82


 まず、エースは誰かと言われると4年𠮷田選手と2年岸本選手です。特に岸本選手は箱根のエース区間2区で7つ順位を上げ、チームをトップに押し上げています。さらに2区の日本人ルーキー記録も更新。進学校出身なだけあって、クレバーな走りが印象的です。𠮷田選手もスピードとスタミナを兼ね備えた選手。彼も箱根2区を任せてもいいくらいの力を持っています。
 その他にも楽しみな選手が多いです。スピードのある神林主将、ロード巧者の飯田選手がその中心か。三大駅伝経験者以外も勿論、それ以外では4年新号選手、さらに2年生では宮坂中倉選手を筆頭に記録を持っている選手が多数。やはり他校と比べても戦力が頭一つ抜けてる印象です。


主なルーキー(5千14分20秒以内)
佐藤 一世   13:57.58
倉本 玄太   14:08.39
山内 健登   14:10.55
鈴木 竜太朗  14:11.89
松並 昂勢   14:15.16
志貴 勇斗   14:18.85
小原 響    14:19.34
佐々木 塁   14:19.96


 やはり今回もスカウトは良く、5千14分20秒台は8名。その中でも目立つのは八千代松陰の佐藤選手。5千13分台なのはもちろんですが、高校駅伝のエース区間1区で区間賞はかなり大きい。層が厚い青学と言えども即戦力となりそう。 その他にも強豪である世羅から来た倉本選手、中学時代に世代トップだった盛岡一高の佐々木選手などがおり、充実しています。


 おそらく大学駅伝3冠を目指していくでしょうが、戦力的には充分可能ではあります。ただ、出雲では留学生を2人要する東京国際、全日本は青学自体がやや苦手ということを考えると一筋縄ではいきません。それでも何度も言うようにかなりな戦力を持っていきます。前代未聞の2度目の学生三大駅伝3冠は果たして実現なるでしょうか。

 箱根王者の座も奪還し再び強くなって戻ってきた青山学院大学、再び黄金時代の幕開けとしていきたい。



※5月9日0:44 三大駅伝経験者以外の選手を追記しました。