仮想通貨が詐欺であるとは何度も言って来たことですが、整理しておくと…
仮想通貨の生成時は、特に問題ない。
誰が何の権限を持って発行するのかというのは、法定通貨と引き換える時に問われる問題。
仲間内で取引に使うのなら別にいいんじゃない。
ところが、法定通貨と交換出来る「交換所」が介入してくると、たちまち詐欺の匂いがプンプンしてくる。
仮想通貨を創設した人は、何の努力も担保もなしに法定通貨を得られるのだ。
ま、現在の借金がお金を創るという貨幣システムも決してよいとは言わないが、それでも作られたお金は全国津々浦々ちゃんとその価値で取引出来る。
仮想通貨は変動が大きいため、価値尺度にならない。
交換機能はあるものの、尺度があまりに不安定であるため、交換機能も怪しい。
そして保存機能だが、データだけのものだから、秘密キーさえ知られてしまえば、根こそぎ奪われてしまうという危険性がある。
ゆえに現行の法定通貨のように機能はしない。
そしてウェブ上で完結出来るため、非合法的なブツに使われることが非常に多い。
この時点で犯罪性を帯びてしまっている。
ブロックチェーンに必要なマイニングという作業に時間がかかる。
マイニングを行う側は、パソコンや電気代と費用がかかる。
その量は膨大なもので、環境によいものとは言えない。
そして新たに追加しよう。
マイニングに使われたパソコンは粗大ごみとなる。
ビットコイン採掘で大量の電子廃棄物 研究
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(Bitcoin)の採掘(マイニング)によって大量の電子廃棄物が発生し、「環境への脅威が高まっている」と指摘する研究論文が、「エルゼビア(Elsevier)」の科学データベースに発表された。
共著者の一人、オランダ中央銀行のエコノミストのアレックス・デブリース(Alex de Vries)氏は17日、ビットコイン採掘に使用される高性能コンピューターの平均寿命はわずか1.3年で、iPhone(アイフォーン)などの電子機器に比べると「極めて短い」とAFPに語った。
論文によると、今年5月までの1年間にビットコイン採掘によって生じた電子廃棄物の量は3万700トンで、「オランダのような国で生じる小型IT・通信機器の廃棄物量に匹敵する」。
ビットコイン採掘競争を行うことで、マイニングマシンの処理能力はあっという間に劣化する。論文によると、ビットコインの価値が高まるほど、電子廃棄物の量も増える。
2019年に世界で発生した電子廃棄物の量は5360万トンとなっており、ビットコイン採掘で生じた廃棄物が占める割合はまだ小さい。(AFP=時事)
このマイニングのせいで、車やスマホやゲーム機器などの半導体不足という経済活動に極めて重大な問題を起こしている。
詐欺の時点でアウトなのだが、そのほかにもたくさんのダメな部分がある。
現行の仮想通貨は廃止した方がいい。