雨の詩 | 闇とブルー

雨の詩

     雨の小箱

雨をガラスの小箱に閉じ込めた
いつでも眺められる
わたしのためだけに降る雨が欲しくて
そっと開ければ
小箱のなかでだけ静かに降っている……銀色の涙……
優しそうな顔をして
わたしを手のひらに閉じ込める……永遠に降る雨……
知らぬ間にやわらかく冷やされて
足先から僅かずつ銀色になる
わたしの骨もあなたのような銀色になりたい

あなたがいなくなっても
わたしは何処にも行かないよ