青い詩 | 闇とブルー

青い詩

「夢くず」

星屑の時限発火装置を
ソーダ水の湖に静かに沈めたい
気泡のささやきに耳をすませてみたい
クラムボンがかぷかぷ笑うなら
わたしはゆふらゆふら笑うよ
わたしたちはみんな
飛べない飛行石を持って生まれた
呪文も知らずに
だから
いつかきみと
発火ボタンを押すよ
その話ばかりしていたい
体のなかをぐるぐると彗星が巡るように
その話ばかりをしていたい
青春は露草の色水
素早く逃げさる