5年前から利用してる地球暦だけど
ちゃんと使いこなせてなくて
イマイチよくわかってなかった
いつか
開発者の杉山開知氏に
会いたいと思ってた
そしたら埼玉県秩父の三峯神社で
ワークショップがあるというじゃない
そりゃあ行くでしょ
埼玉だし
駄菓子菓子
埼玉と言っても秩父の山の上
これがなかなかけっこう遠かった
会場は神社の中にあるお茶屋さんの
ちどりやさん
せっかくなので三峯神社を参拝した
以前からお客さんに
超絶オススメされてたけど
確かにその日は霧がかかってて
ちょうど弥生満月の日で
幻想的な格別な
威厳に満ちたような
雰囲気を醸し出してた
三ツ鳥居
異界への門
狛犬じゃなくてここは狼
150年前にグレゴリオ暦が
日本に導入されて以来
旧暦は影を潜め
日本古来の円環の時の流れは
欧米の直線的な流れに
すり替わったという
それと共に私たちの
生活も数値化され
直線的思考に埋没していった
グレゴリオ暦が導入される前は
太陽暦と太陰暦の2つの暦が
使われていた日本
太陽のリズムに合わせた太陽暦
月のリズムに合わせた太陰暦
2本の暦を
使いこなしていた日本だからこそ
日本という語源なのかもしれない
なんてな🤣
古来の日本人は
時間を数字ではなく
空間で捉えていたんだって
自然界の中に身を置いて
自然界の微細な変化を
感じ取る感受性が
高かった日本人だけど
グレゴリオ暦が導入されてからは
直線的な時空に
閉じ込められてしまった感も否めない
開知くん曰く
〝暦という字には麻が使われている〟
確かに、麻と日で出来てるじゃん
元々は麻と太陽を元に
暦が作られてたのかな
暦という字に含まれる麻
そんな話を聞いたら
麻農家の大森のおっちゃんと
開知くんを繋げたいなって思った
本来の日本の暦と共に
ずっと封印されてきた麻
麻と暦
そんな究極の日本人の
根幹に触れる2つのものが出会ったら
面白い化学反応が
起きるんじゃないかなって感じた
そう、発酵‼️
2つの異なるものを混ぜ合わせて
そこに圧をかける事で
第3のものが降りてくる
物理モノノコトワリ
2人の対談で
どんな発酵が起きて
何が生まれるのか
大森のおっちゃんに話したら
大乗り気であれよあれよと
話が進んだ
開知くんが
打ち合わせの時こう言った
「三峯講はすごいんですよ
なにせ関東一円を網羅してますから
その三峯講が
引き合わせてくれたご縁ですから
これは凄いことですよ」
奇しくも絶滅した日本狼が
繋いでくれた麻と暦
おっちゃんはいつも言う
「俺は麻をお世話させてもらってる
ただの百姓だよ
結局、百姓の仕事は感謝と祈りなんだよな」
そんな2人の発酵が楽しみだ‼️
【特別対談】大森由久 (麻栽培農家) ✕ 杉山開知 (地球暦考案者)
『年があらたまるとはどういうことか』
〜年神様と依代について〜
□ 日時 : 2024年6月15日(土)
開場 12時〜
開演 13時半〜16時半
懇親会 16時半〜17時半頃まで
早めに来て麻畑を見ながらお弁当をお召し上がり下さい。
□ 金額 : 1万円(資料代・お弁当・麻のお土産込み / 当日現金)
□ 申込 : 下記フォームよりご記入ください。
□ 場所 : 野州麻紙工房
□ 住所 : 栃木県鹿沼市下永野600-1
□懇親会ご参加希望の方はお持ち寄り歓迎!
※電車でお越しの方は、JR栃木駅・東武線栃木駅北口からタクシー約30分(¥9000円〜1万円)。声を掛け乗り合いで来られるとお得です。例 : 4人割@¥2500円前後
※諸事情にてやむを得ず中止の場合はご容赦ください。
※取材関係者は事前に詳細をご連絡下さい。
※当日は麻畑に囲まれたギャラリー納屋にて麻グッズのお買い物もお楽しみ頂けます。
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【対談に寄せて】
世界には様々な暦術が存在するが、信仰や宗教、祭祀や儀礼の形態よりも、とりわけ衣食住の違いに基づく影響が大きい。つまり“何を着て、食べて、暮らしてきたのか?”という生活スタイルが風土特有の「暦」をもたらしたと言える。
私が二十代に中南米を旅したとき、先住民の暦からは明らかに“とうもろこし”が主食になっていることを肌で感じたし、ヨーロッパの暦からは“羊とぶどう”の雰囲気が漂っていた。ひるがえって日本の暦を眺めてみれば、そこにあるのは“大麻と稲作”であり、それが日本の国体であると同時に、歴史の中で忘却まっ最中のミッシング・リンクである。
全国各地の氏神さまをはじめ、神社には御祭神の力が宿ったお神札(ふだ)があり、それは「大麻(おおぬさ)」と呼ばれている。また暦も神宮では「大麻曆(たいまれき)」として扱われてきた。つまり全国のご家庭の神棚や壁に祀られている“お神札と暦”は、その成り立ちも存在も「大麻」と同義であるという事実がある。
そして“お神札+暦=大麻セット”を、年神さまの依代をとして背負った修験者たちは、各地の山々を駆け回り、座元や講元へと直接それを頒布していた。そのネットワークは現代風に言えば、まさにガラパゴス化した神事の御師活(おしかつ)だったのであろう。これは宗教と言うよりも万物に宿る霊性を重んじてきた日本の自然崇拝が醸成された結果としての祭祀文化の基盤であった。
かくして明治の改暦を機に17万人いた山伏・修験者たちは生業を終え、観象授時のもと純国産の暦制作を担った天文・暦方も消滅した。そして戦後にかけて米と同様に作付けしていた3万人の大麻の生産農家もいまや20数軒と風前の灯火である。
ヨーロッパ式の数字を数えるだけのカレンダーと、日本式の祭り事を取り仕切る暦とは、文化的に大きな違いがある。その根本である“大麻と暦”とは、換言すれば天と地の理(ことわり)の素形であって、人知を超えた何かでもある。
だから『暦』という字は麻を冠しながらも、一画目の“点”を省き、人が一歩引いて“天”に大事を委ねているのではないかと私は思っている。
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【プロフィール】
■杉山開知 Kaichi Sugiyama
太陽系時空間地図 地球暦 HELIO COMPASS
暦師 / 地球暦考案者 / 静岡市在住
2004年から本格的に古代の暦の伝承と天体を学び、2007年 太陽系を1兆分の1に縮尺した『太陽系時空間地図 』を考案し地球暦と名付ける。天文、農業、教育など多分野の研究者。日本暦学会会員。
■大森由久 Yoshihisa Omori 麻栽培農家
栃木県鹿沼市出身、在住。江戸時代から続く麻栽培農家七代目。
麻に関する伝統文化、生活文化の継承と麻に関する産業の振興を目的に設立された一般社団法人「日本麻振興会」の代表理事。日本国内各地において過去10回の「麻フェスティバル」を開催。麻栽培の後継者の育成、麻の伝統工芸、加工業の開発など、古来より衣食住全てにおいて使われてきた麻を現代にアレンジしながら、人々の生活と麻のつながりを取り戻すための多岐にわたる取り組みを行なっている。