えびの市にある

程よく寂れた京町温泉の

宿近くにあるレトロな居酒屋で

マスターにオススメの場所を

聞いてみたら


オーナミイケ


と言うじゃない


次の日の予定もノープラン


今回の旅は

行き当たりバッチリで

成り行きに任せようと思ってたので

これもご縁と

そこに行ってみることに



宿に戻ると受付に

霧島錦江湾国立公園の

パンフレットが置いてあったので

パラパラとめくってみる


そもそも

オーナミイケって

一体どこにあってなんなのさ❓



土地勘も何もないから

距離感もまったく掴めない



大浪池

どうやらカルデラに

広がる火口湖らしい



早目の朝食を済ませて宿を出発



しばらく走ると山からモクモクと

噴煙が上がってるじゃん



温泉の噴気にしちゃ

やたらダイナミックだなと思ったら

今もなお活発に活動してる

硫黄山の噴煙だった









朝からちょっと感動


ダイナミックな

地球の脈動に触れて

地球は生きてるんだなって実感した



誰もいない道を

快適に走ってたら

2頭の鹿が突然道路を

横断して来たので急いで

ブレーキをかけた


渡りきった林の中で

逃げることなく

微動だにせず

こちらをずっと見てる


人慣れしてるのか、ここの鹿は




大浪池に到着すると

駐車場にはまだ誰も

来てなかったようで

1番乗り






この登山口から

40〜50分歩いて行くらしい








お邪魔しますと一礼して

山に入る







遊歩道は整備されてて歩きやすい

鳥の囀りだけが聞こえる静かな朝



1人黙々と歩きながら

自分の身体に意識を向けると

上半身に力が入ってることに気づいた






急登があったり

最後の方は石がゴロゴロしてて

若干歩きにくかったけど

ちょうどいい距離






ガサガサと音がして

すわっ‼️熊‼️と思ったけど

確か九州には

熊はいないよなと思い返して

よく茂みを見るとまた鹿が2頭



あちこちに鹿がいるんか、ここは







そして大浪池に到着




おおおお〜

ダイナマ〜イト、否

ダイナミ〜ック










誰もいなくて

霜柱が朝日で

溶ける音だけが響き渡る

異空間



いやああ〜美しい


澄み切った青空に

湖面の色が映える





毎回、九州に来ると

自然の雄大さに圧倒されて

なんならエネルギー酔いしてたけど

やっとここに来て身体が

合って来たような感覚がした


だからけっこう疲れてる割には

なんだか元気がみなぎって来る


エネルギーチャージがハンパない





向かいには1700メートルの

韓国岳がそびえ立つ





眼下には霧島市かな

遥か遠くには霧島連山





阿蘇の山もいいけど
霧島連山を見るとホームに
帰ってきた感じがするから不思議だ

ひいおばあさんの血が騒ぐのかね



大浪池をぐるりと一周
回れるコースもあるらしい

いやああ九州のポテンシャル
高すぎて困る🤣


この辺一体を縦走して
のんびり歩いてみたい







高校生の時
高千穂という文字を
学校のパンフレットで目にした時
戦慄が走った

なんか知ってるような
懐かしいような
そしてこんなに美しい文字は
今まで見た事がないと思った

高千穂峡とか
高千穂神社かと思ってたら
高千穂峰だったと
別府温泉に向かう途中の
運転手のオッちゃんとの
会話で判明したわけだが
その高千穂峰に
元々あったのが霧島神宮


過去の噴火で
今の場所に移築された


2年前に訪れた時
あるお願い事をしていたので
もし可能ならいつかまた
御礼参りがしたいと思ってた


今回はどんな流れになるのか
時間的にも読めなかったから
寄れるかどうか未知だったけど
これから向かう場所の
たまたま通り道だったので
思いがけず
2年ぶりに寄ることができた







龍馬の新婚旅行の場所





霧島神宮からの眺め

噴煙を上げる桜島

よし、次はあの近くに行ってみよう




御礼参りも無事できて

ホッとしながら

桜島方面を目指す



前の晩に見た

宿のパンフレットに載ってた

雄川の滝が気になって

そこまで足を伸ばしてみることに


なんでも火砕流によって

形成された幾何学模様の岩肌らしく

それはソソられるでしょ

それは見るでしょ



大隅半島にある

南大隅町まで南下する



一般道なのか高速道路なのか

もはやわからないほど

車が走ってなくて

信号もなくて貸切状態

なんて走り易いんだ、九州


そしてみんな南国のせいか

のんびり走ってる








雄川の滝には上流と

滝壺に当たる下流と

2箇所の展望所がある



初めに上流展望所に到着











おおおおお〜

ダイナマ〜イト







断崖絶壁を

川から流れ落ちる
なかなかの落差に
一瞬ひるむ

若干、高所恐怖症だから
身を乗り出して見られない


そして眼下には
エメラルドグリーンの滝壺


マーベラス








上流からでは

幾何学模様の岩肌は

見られなかったので

下流の滝壺に行ってみることに






すぐ下なのにも関わらず

これがなかなか遠かった


車でくねくねとけっこう走った



駐車場から下流の滝壺までは

しばらく歩いていくようだ




どうもこっちがメインみたい



行ってらっしゃいの

看板に見送られ

期待値ゼロで歩き出す





歩きやすい遊歩道のすぐ脇には

透明度の高い

エメラルドグリーンの川が流れてる





四国の仁淀川を思い出す


果たしてあの川の水で

カルピスを作って飲んだのは

うちの家族だけだろうかwww






20分ほどで滝壺の展望所に到着




うおおおおお〜

ヤバババババー






なんたる水の青さ


なんたる幾何学模様の造形美











もはや異次元空間


あまりの美しさに言葉もない









なんかすごいところに来ちゃったな



九州の底力を垣間見た



帰りの飛行機を

最終便にしておいてよかったよ


誰もいなくて

しばらくのんびり過ごす




この地の主が大きく

旋回しながら飛んでる


お邪魔してます、と心の中で挨拶する




人は神社に限らず

大自然を目の当たりにすると

自然と手を合わせるんだなあ


勝手に畏敬の念が

溢れてくるんだなあ


阿蘇でも大浪池でも

ここ雄川の滝でも

自然に手を合わせてる自分がいた






エネルギーチャージMAX



いつまでも圧巻な

景観に浸りながらも

後ろ髪を引かれつつ

やっとの思いで

雄川の滝を後にして今度は

鹿児島空港を目指して北上する



名残り惜しかたい

ばってん、また来るたい

たぶん、きっとたい





開聞岳が遠くに見える


見事なピラミッドの形






今度はどんどん左手に

桜島が迫ってくる







火口から噴煙を

モウモウとたなびかせてる





桜島が噴火して
ガス抜きしてくれてるおかげで
阿蘇はゆっくり
休息していられると言う話もある


もし仮に阿蘇が噴火したら
日本壊滅するレベルだとかなんとか


桜島ありがとたい





南国らしくもう枇杷が収穫を待ってる






光のカーテンが降り注いで

幻想的な桜島が浮かんでた









鹿児島空港に着くと

友達からラインが来て

飛行機飛ぶの?と心配してるから

どしたのかなと思ったら

都心部で突風が吹き荒れて

電車や飛行機が遅延

してるって言うじゃない



そういやアナウンスで

羽田に着陸できない場合は

神戸空港に引き返すとか

放送してたかも



今回はたまたま夜8時発の

最終便にしてたので

その頃にはもう風も収まって

何事もなく出発できた



あばよ〜霧島連山

また来るたい





ギリギリ終電近い電車に

乗り込んでホッとしながら

ふっと思った


そういや2017年の

NHK大河ドラマ

西郷どんのオープニング映像の

ロケ地ってどこだったんだろう


西郷どんが好きすぎて

いつか訪れたいとずっと

思ってた場所だった


今日訪れた場所で

あのレベルだから

もっとすごい場所が九州には

まだまだあるんだろうな


今度はそこに行ってみたいな




ググってみたら驚いた


なああ〜〜にいい〜〜


大浪池と

雄川の滝じゃないかーーーい


電車の中で1人ズッコケた


なんだなんだ

まんまロケ地だったんかーい


そうならそうと知ってれば

もっと感慨深く

感動できたのに😂




そういや似たような景色だったよな

なんで気づかなかったんだ

バカ、バカ、バカ、私のバカ




てか知らず知らずのうちに

7年来の願いが

叶っていたんじゃないかーい






若尊鼻に集まるニャンコたち






ここから毎日桜島を眺めてるんかな