新年早々

博多に向かった







8ヶ月ぶりの博多は2回目


1回目の博多レポ↓




前回あまりにもよかった泥湯の

別府温泉をリピして

今回は宮崎にも足を伸ばしてみた



佐世保にも足を伸ばす予定でいたのに

出発前日の大雪でまさかの

茨城空港が欠航になってしまい

急遽、羽田空港に

振り替えての出発で

その日は夕方に福岡に到着した



佐世保は私の曽祖父

ひいおじいさんが

海軍兵で働いていたところで

私の祖父

おじいさんが

生まれたところでもあるので

ぜひ訪れてみたかった



でもどうやら今回の佐世保は

必要なかったみたいだ



先祖代々は

長野県のルーツなのだけど

ひいおじいさんは

生みの母親が亡くなって

後妻が入ったのをキッカケに

海軍に志願して長野を出て

佐世保にやって来た



そこで宮崎県の

都城市からお嫁さんをもらった



去年の夏にご先祖さまを

調べるキッカケがあって

先祖の過去帳を見てみたら

ひいおばあさんが

都城市の人だとわかった



ずっと茨城と長野の

混血だと思ってた私にも

九州の血が流れてるを知って驚いた

ハーフじゃなくて

クォーターじゃなくて

Wクォーター

1/8みたいな



いつか

ひいおばあさんの生まれたところを

訪れてみたいなあと思ってた



そしたら早速

そのチャンスがやって来た



博多での予定が終わると急いで

別府行きの特急に飛び乗った



あの泥湯にまた入りたーいと

夜の8時に宿に滑り込んだ



別府駅からのタクシーで

運転手さんとの会話の中で

何気なく私の先祖が

都城市だと話したら

運転手さんが

宮崎県には天孫降臨の伝説の山

高千穂峰があると教えてくれた




ん?天孫降臨?

高千穂峰?

ん?ん?ん?



商業高校に通っていた時

進学パンフの中に

高千穂商科大とか

なんとかの文字を見た時

戦慄が走ったんだっけ


高千穂…


なんだ、この響きは…


なんか気になる

なんか知ってる


なんでだろ?


それ以来

ずーーーっと

高千穂って言葉が

気になっていた



その約40年来の謎が

点と点で結ばれようとしてた



でも高千穂と言っても

高千穂峡にある高千穂神社とか

天の岩戸神社とか

そっちの方ばかり気にしてた


いつか行くぞーと

意気込んでた割には

不思議とまったく

興味がなくなっていた


去年の福岡に来た時も

行けるチャンスがあったのに

なんだか気が乗らなくてスルーして

別府温泉に行ったくらいだった



タクシーの運転手さんと

話してる最中も

高千穂神社のこと言ってるのかな?

そこが天孫降臨の地なのかな?

と頭の中には

ハテナマークが踊ってたけど

そのままスルーした





約8ヶ月ぶりの別府温泉は

そこら中から

地獄の煙が立ち昇っては

硫黄の匂いに覆われて

温泉欲をそそった




泥湯待ってろよー






昭和レトロ炸裂の

紺屋地獄別府保養ランドの

泊まり客はどうやら私1人らしく

貸し切り状態



祝日にも関わらず

みんなは隣接する

オサレ大型ホテルに

吸い込まれていった



うひひ〜

これぞ地獄の醍醐味独占


地獄という名の極楽三昧じゃーーー



もちろん共同トイレ

もちろん布団もセルフ

いい意味で完全放置プレイ

その気楽さもたまらない














別府湾から朝日が上る直前の

部屋からの眺め







地球からのマグマの轟が鳴り響く








今回は

前回チャレンジ出来なかった

蒸し湯に入ってみた






轟音と共に噴き出す

蒸気の中に入ってみたら

サウナどころの騒ぎじゃなかった


毛穴という毛穴から蒸し上げられて

蒸しパンか、みたいな


大自然の恩恵を

穴という穴から全身に浴びて

穴という穴からプシューと

汗が噴き出した



それが気持ちよくて

これは病み付きになるやつ




もちろん泥湯の

混浴露天風呂も独り占め





コロイド湯も安定の極楽







保養ランドからちょっと上に行くと

タクシーの運転手さん推しの

地獄蒸しプリン岡本屋がある





プリンも美味しかったけど

温泉玉子の鶏めしおにぎりも

美味しかった








大分在住の知り合いから教えてもらった

湯布院温泉の塚本温泉火口の泉





鹿が身体を休めていた温泉で

源頼朝が発見したとか


日本三大薬湯の1つらしい



別府地獄のように

硫黄臭はしないけど

これはこれでまたいいお湯だ






地球の熱という火と水のアルケミー

それが温泉



そんなアルケミーのエネルギーを

たんまり頂ける温泉が

至る所にある九州ってやっぱり

ダイナミックでエネルギッシュだよなあ








温泉の梯子で

ヘロヘロになりながらも

一路南国宮崎県を目指す






ひいおばあさん待ってろよー




先祖の過去帳に

書いてあった住所を頼りに

到着するも

都市部のど真ん中で

その番地は大型店舗と化していた



四方を山々に囲まれた都城市は

盆地ながらも広々としてて

中心部は地方都市として発展してた



着いてみて初めて知ったんだけど

ほとんど鹿児島県寄り

つかほぼ鹿児島県やないかーい



そして目の前には霧島連山がドーン





ここがひいおばあさんが

生まれ育った土地なのか



なんだか感慨深くなった



この夕陽を

ひいおばあさんも見てたのかなあ





会ったことも

喋ったこともない人だけど

ちゃんと私の血液の中を流れる

ひいおばあさんのDNA



それこそ先祖の誰一人が欠けても

この私は存在しないし

命のリレーのバトンをしっかり

受け取れた奇跡に

なんだか胸がいっぱいになった



とにかくひいおばあさんが

生まれ育った土地を

感じてみたかったので

なるべく番地の近い宿を探した






木立の中に佇む
こじんまりした宿






ラッキーなことに温泉も付いてた









ここはセルフじゃなくて

ちゃんと布団を敷きに来てくれた



そのスタッフさんに聞いてみた


「この辺でどこか

オススメのところありますか?」



「ここからちょっと行ったところに

霧島神宮がありますよ

そこからすぐのところには

天孫降臨の伝説の地になってる

高千穂峰もありますよ」



「高千穂峰ですか〜」



ん?ん?

あの運転手さんが言ってたのは

この事だったのか?



なんでここ都城市に?



ひいおばあさんの故郷に来れれば

それで十分満足だったので

今回は珍しくノープランだった



でもこんだけ

高千穂高千穂言われたら

行くっきゃないでしょう




その前にせっかくなので

霧島神宮も参拝することにした








 


ニニギノミコトを祀っている霧島神宮

鳥居をくぐるとそこは御神域

うっそうとした森が続く参道







鹿島神宮のように松林に囲まれた

自然豊かな霧島神宮は

なんでも坂本龍馬とおりょうさんの

新婚旅行の地だったそうな






お正月の参拝客もちらほら

ひいおばあさんも参拝したのかなあ







ひいおばあさん達も新婚旅行に
来てたりしてな










霧島神宮を後に

30分も林道に車を走らせると

高千穂峰のある高千穂河原に到着




霧島神宮とはうって変わって

素朴な小ざっぱりした雰囲気




古びた木の鳥居をくぐると

広々とした砂利道が続く







この鳥居の後ろにそびえ立つ

高千穂峰の頂きに

ニニギノミコトが降臨したと

古事記、日本書紀に書かれているらしい







砂利道をしばらく進む












鳥居からは

高千穂峰の手前にある

御鉢火山が顔を覗かせる







鳥居をくぐると

霧島神宮古宮趾がある








横には何やら八芒星のマークが







人っ子1人いなくて静かで厳かな空間



ああ、私が高校生の時から

ずっと気になってた高千穂って

ここだったのかあ、と

しっくり来て感無量だった



ひいおばあさんとのご縁が

なかったら来られなかったよなあ



ひいおばあさんが導いたくれたのかなあ

ひいおばあさんが呼んでたのかなあ



長年の高千穂の謎が解けた瞬間だった



なんだかひいおばあさんと

繋がってるような気がして

胸がいっぱいになった






ここ高千穂河原には登山口があって

たくさんの登山客で賑わうらしいが

この日は強風で

登山禁止になっていた








高千穂峰の頂上には

鉾が逆さに刺さっていて

それを龍馬とおりょうさんが

引っこ抜いたと言う話がある


ウケる


龍馬、破天荒すぎw





上り2時間

下り1時間の登山コースらしく

火口脇の登山道を歩いて行くと

360°の大パノラマが広がる

最高のロケーションらしい




次は登ってみたいなあ




ハートがあったかく満たされたまま

天孫降臨の地を後にした



フライトまではまだ時間があったので

宿の人にオススメされた

滝を見に行くことに








滝の前には吊り橋がかかってたんだけど

ビビって前に進めなかったというね





ひいおばあさんもこの滝

見に来たのかなあ







ここも気持ちよかった〜



マイナスイオン浴びまくりで

しばらくぼーっと過ごした







ひいおばあさんの生まれ育った都城市

ひいおばあさんの後ろにもたくさん続く

ご先祖さまたちの故郷



自然豊かで

盆地なのに開けていて

いいところだった



ここから佐世保の軍港に暮らす

ひいおじいさんの元に嫁いで

7人も子供を産み育て

第二次世界大戦後は

長野に戻ったひいおばあさん



高千穂って言葉は

ひいおばあさんから

繋がってたのかなあ


面白いなあ



見える私たち子孫と

見えない先祖のコラボレーション



見える体と

見えない心のコラボレーション



見える世界と

見えない世界のコラボレーション




そんなコラボレーションを

大切に深めて生きなさいよって

ひいおばあさんからの

メッセージのような気がした




天孫降臨の地を後にしたら

宮崎から福岡に向かう空からは

今度は光が降臨しててなんだか

ますます嬉しかったなあ








ご先祖さまたちが

喜んでるのかな



ご先祖さまたち

いつもありがとよ〜