4/1のちょうどお昼前
巣箱の周りにおびただしい数の
ミツバチが集まり出した
おおおおおおお
これがもしや分娩の始まりかーーーー‼️
まるで奥さんの初めての
分娩を見守る旦那のような気分www
やっとやっと
この瞬間がやってキターーーー‼️
がんばれーがんばれー
ヒッヒッフー
ヒッヒッフーwww
このところ分蜂に合わせて
店の予約をかなりセーブしている
いつ分蜂が始まるかわからないので
仕事してても気が気じゃなくて
まったく仕事が手につかない
お客さん、ごめんなさい🙏
でも分蜂はこの時期限定の
最大イベントなので
命かけさせてもらいますw
世界中の養蜂家さんたちが
そう思っている事だろう
ミツバチたちもこの日のために
1年と言う月日を過ごすわけで
なかなか聞いたことのない羽音に
すぐ裏の家の奥さんも
何事かと外に飛び出して来た
知らない人はビビるわな
頼むぜ〜
巣箱のすぐ側に設置した
2箇所どっちかの
集合板に集まってくれよ〜
1万匹はいるだろうか
空一面に蜂蜂蜂…
あれあれあれれれれーーーー
どんどん西に向かって行くーーーー
5分もしないうちに
あっという間に
うちの敷地内から消えて行った
大群を追いかけて行くと
なんと2軒裏の
お宅のカーポートに
集まり出してるじゃないのーーー😱
ひぇええええええええーーーー
よりによってそこーーーーー?
そのお宅の奥さんも
玄関から飛び出して来た
そりゃそうだよ
ハンパない羽音に何事かと思うよ
まるでホラーだよ
赤丸が女王蜂
うわあ〜初めて見た‼️
この女王蜂が
お母さん女王蜂なんだろう
長女の女王蜂が生まれると
お母さん女王蜂が引っ越して行く
巣箱の中に2匹の
女王蜂は存在できないのだ
1群につき1匹の女王蜂
女王蜂から発する
フェロモンにつられて
働き蜂が集まる
分蜂に備えて
たくさんの蜜を体に蓄えた働き蜂たちは
いつもより体がパンパンしてて
なんだか女王蜂の方がスリムだな
女王蜂と聞くと
群のリーダーが女王蜂で
すべてを女王蜂が
1人で仕切ってると思うだろう
ところが実は違うのだ
女王蜂は単に役割に過ぎず
蜂のコロニーには
リーダーが存在しない
分蜂を仕切るのも
すべて働き蜂たちの合意、同意のもとに
進められているのだ
種の存続のために
一致団結して
リーダーが存在しなくても
完璧な秩序が保たれている
それって凄いことだ
それぞれが真に自立していて
自ずから然るという事なんだろう
これから私たちが目指す社会とも言える
ミツバチの世界は
知れば知るほどに深く
学びが多い
カーポートのシートの裏に
あっという間に蜂球が作られていた
蜂友のユカリさんと
ともちゃんが
助っ人に駆けつけてくれた
おととし一緒にMさんから
譲り受けて飼い出した
友達夫婦のユカリさんは
去年の分蜂で何群も
成功しているパイセンなのだ
そのうちの1群を譲り受けて
うちも今回ここまで漕ぎ着けた
経験者のユカリさんに
記録係のともちゃんと
初めての分蜂に
仲間が立ちあってくれて
こんなに心強い事はなかった
師匠のMさんにも
いちいち電話して指示を仰ぐ
ユカリさんと息を合わせて
蜂球を捕獲する
すぐに家に持ち帰って
捕獲ネットを木に吊るして
蜂たちが落ち着くのを待つ
この中に女王蜂がいないと
すべて水の泡になる
こればかりは確認する余裕も術もなく
天に祈るばかり
逃亡防止のために
活動が鈍くなる夕方の頃を見計らって
巣箱に移動させる
ユカリさんの旦那さんが大工さんなので
巣箱から何から何までこしらえてくれる
この移動台も
あっという間に作って持って来てくれた
ノロノロと列をなして上に登っていく
果たして新しい住居は
気に入ってもらえるのだろうか
中を覗いてみると
一塊になっている
新しいこの物件が気に入らなければ
次の日早々に引っ越してしまって
間抜けの殻となる
3日間は予断が許さないらしい
今日巣箱を確認してみたら
底板に白いキラキラ光るものが
たくさん落ちていた
これは蝋鱗または蜂蝋と言って
巣を作り出したサインなんだって
どうにか当物件を
気に入ってもらえたようだ
何やら巣門では
2匹の蜂が同じ方向を向いて
逆さになってカリカリと
入り口の木をかじってる
暑いのかな?
巣門を広げて換気を良くしたいのかな
生まれて初めての分蜂は
どうにか無事済んでホッとした
でも正直その日はえらく落ち込んだ
まさか集合板に集まってくれるとばかり
思っていた自分の予想に反して
裏の家に飛んで行って
そこに巣を作ろうとしてたという
イレギュラーな展開に
動揺したような
落胆したような
蜂は危険、怖いって言う
一般の人たちから非難が来るかも、と
一瞬ビビったのもある
もちろん近所の人たちは
誰も文句を言わないいい人達ばかり
でもその日にソッコー菓子折をもって
お礼に行ったのは言うまでもないがw
裏手は住宅街なのでちょっと
リスキーなところもあるね
心の中でうまいこと
自分の思い通りの
展開になるだろうと
たかをくくっていた自分にも凹んだ
そうやって無意識に
コントロールしようとしてる
自分に気づいた
でも初めての分蜂がサクサクと
思い通りにうまく行ったら
きっと私のような人間は
途端に傲慢になってしまうから
こんな展開でちょうどよかったのかもね
てか裏の家のそれも
手の届く場所に
蜂球を作ってくれて
2人がかりでスムーズに捕獲できて
入居契約もほぼ確定して
これを成功と言わずして
なんと言う、だな
分蜂にも
いろんなパターンがあるんだろうな
それは人間サイドの
都合なんてお構いなしで
ミツバチたちの都合なわけでね
その事を身をもって知ったせいか
ミツバチへの異常な執着が
見事になくなった
ご縁があれば繋がれるし
なければそれまでだし
自分では操作できないもんね
自然に任せよう
ミツバチたちに任せよう
なんだかこれからは
もっと気楽に飼えるような気がするな
分蜂デビューいい勉強になりました
さてこれからあと何回分蜂が続くのかな
分蜂第1陣の
お母さん女王蜂と働き蜂たち
お疲れさん‼️
これからもまたよろしくね‼️
でもやっぱり4月は仕事にならないな🤣