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『神尾?』

今更だけど、俺の名前は神尾進という。

懐かしい電話の向こうの声の主は、
かつて大学時代に一緒にバイトしていた仲間の林原伸之。

今になって思えば、あの頃が一番輝いていた気がする。


『おー。久しぶりじゃん。』

『おまえ、全然連絡くれないし。』

出来るワケがないだろ。
連絡なんてしたら、俺が離婚した事や
リストラされた事を話さなければいけなくなる。


プライドだけは人一倍高い俺が、
そんな情けないことを人に話すのは
死んでも嫌なことのひとつだった。

続く

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