ある少女が七夕のお願いをしようとして笹で指を切ってしまった。
傷は大したことなかったが、バイ菌が入ったらしく傷口が化膿しはじめた。
慌てて医者に見せたが良くならず、少女は衰弱していった。
一年後の七夕の日、母親が少女に聞いた。
「何かお願いすることは?」
すると少女が答えた「来年の七夕まで生きていられますようにって書いて」
母親は涙が止まらなかった。
母親は少女の願いを短冊に書き、自分の短冊には
「○○(少女の名前)が1日も早く元気になりますように」
と書いて笹に掛けた。
ふと見ると笹の陰に隠れるように一枚の短冊が掛けられていた。
そこには少女の字で「二度と七夕が来ないように」と書かれていた。
未知との遭遇