『学園祭にまつわる話 3 【歌謡ショー編】 前編』
の続きになります。
さあ、この後は少し話を加速させて行きますよ!
ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ それ~~っ!
高校3年の学園祭で、僕のクラスの出し物は
『歌謡ショー』をやることに落ち着いたのは
前回書いたとおりでございます。
では具体的なプランということになると
10人いれば10人の考えがあるわけで、
やはり前回書いたように、「自分は舞台に出て、何かやるわけがない」
という安直な思考から、トンでもプランが次々と出てきて
一応、この段階で決まったのは次のとおりです!
一、昔、TBSでやっていた「ザ・ベストテン」のような
順位発表スタイルで10曲を演奏する(歌う)。
テレビ同様、久米宏と黒柳徹子に似せたMC(司会)を立てる。
二、男性歌手のものは女子が、女性歌手のものは男子が歌う。
(一部例外あり)
三、歌は『ザ・ベストテン』で歌われていたものに縛られず、
古い歌でもOKとして、観客に楽しんでもらう選曲を優先する。
といったものでした。
次に選曲とキャスティングに入りました。
まず選曲についてですが、10曲どんなものを選んだかは
忘れました・・・ (^▽^;)
というか、後で書きますが10曲用意したのに
僕たちの前に出ていた人たちがどんどん(時間を)押して
僕たちの持ち時間が少なくなり結局5、6曲しかだせなかったんですよ。
そのせいで、ちょっと僕の記憶や印象が
薄いものになってしまっています。
さて、どんどん決まっていく歌は、
西城秀樹の『ヤングマン』
松坂慶子の『水中花』
サザン・オールスターズの『勝手にシンドバッド』などです。
『ヤングマン』は背が高くてバレーボール部の女の子が
秀樹役になり、後ろにボンボンを持った女の子たちをたくさん従えて
「ワイッ、エムッ、シィーッ、エェーッ!」
とやります。これ、簡単に決まりました。
衣装は白いTシャツに、短パンと言う格好で決まり。

『水中花』ですが、この歌は知ってるんですが
テレビで見た覚えが・・・あまりないんですけど、
(年齢を分かり難くしようというのではなく、
テレビをあまり見ていなかったのかな・・・)
これもクラスに、女顔(顔は篠田麻里子のセン)で
長髪の男子(身長は180cm)がいたのですんなり。
衣装は、網タイツを履かされ、モロこれです! ↓

『勝手にシンドバッド』は・・・
他のクラスに桑田佳祐そっくりなヤツ(激似!)がいたので、
似せセンをやめて、めっちゃ背の低い男子にローラースケート履かせて
ギター持たせて演奏させました。(意図不明)
ここまで決まったところで、実は上記3人は
そっくりという訳ではないけれど見事にハマっているんです。
それにアイドルがいない!ということで検討に入り、
いろんな名前が出ましたが、『榊原郁恵』に決定しました。
榊原郁恵といえば、

こんな感じの健康的なお色気が人気で、
女性タレントとして歴代5位となるプロマイド月間売上1位獲得を
17回という実績を持つアイドルでございました。
誰がやってもらおうかと考えていると・・・
教室の後ろのほうで仲間と遊んでいるひとりの男に
視線が集中しました。

どう見ても榊原郁恵に見えない、その男・・・
hiko「俺、やらねえよ」
当時のhikoさんは、昔の舘ひろしみたいな、

こんな感じじゃね?
↓ これは4月24日掲載の『狼のレクイエム 制作秘話』より
hikoさんの顔の公開にもっとも近づいた瞬間でございます。


僕はもちろん断固、 NO!
でしたが、周りからの強い説得により受託はしましたけど・・・。
体なんかゴッツかったですしね。

とにもかくにも『歌謡ショー』は、
走り出しました!
放課後、屋上とかで歌練、振り練、衣装合わせ・・・。
男はカツラを被せられましたよ。
女子がお母さんの持ち物を持ってきたんです。
衣装は女子が手作り。
松坂慶子の水着網タイツは用意されましたが、
どっから用意したものだったんだろ。
で、僕ですが・・・
自分ではまったく分かっていなかったんですけど
学校では、少しは知られたほうの部類に入る生徒さんだったので
同学年では「今度、hikoが榊原郁恵をやるんだってさ!」
と、本当に僕の知らないところで話がひろまっていたんです。
また同じ高校の2年下(つまり高校1年)に、僕の弟がいました。
そうしたら僕が榊原郁恵をやることを弟の耳にも入るわ。
弟「俺、見にいくから・・・」
ある日、僕の両親、僕、弟、妹(弟と双子です)の
5人で晩御飯を食べていたとき
妹「(弟に)そっちの学園祭っていつ?」
弟「○月○日だよ」
妹「わたし、友達つれていくから行っても構わないよね」
hiko『(心の声)来るんじゃねえ!』
母「わたしも学園祭って行ったことないけど
お父さん、行ってみる?」
hiko『(心の声)そ、そいつは、いけねえよ!』
ビクビク・・・。
僕が休み時間に廊下を歩いていると
顔は知っているけど、一度も話したことのないヤツからも
「ねえ、hikoくん!君の事すっごい評判だから、楽しみにしてるよ!」
いろんな生徒から声がかかる、かかる・・・。
僕の個人的な感想なんですけど、
どうみても『歌謡ショー』より
僕が女装して榊原郁恵をやることが
かなりセンセーションになっていたように思えます。
さて、いよいよ都立○○高校学園祭がはじまりました。
『学園祭にまつわる話 【歌謡ショー編】 中編』 終わり
※ この物語は
ノンフィクションです。
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