強力な台風が八丈島に接近する可能性があるものの
台風はこちらに向かわないと勝手に読み、
完全な「見切り発車」で神津島に向かう
hikoさんと4人の仲間たち。
ここから佳境に入っていきます・・・。
神津島行きの客船に乗り込むも
想像を超える揺れ!
大きな船は揺れないってのは
タイタニックやクイーン・エリザベス2世号のような
名の知れた大型客船のことだったんでしょうか。
海上ではさらに揺れが増しました。
大学生Eが
「hiko!こんな揺れじゃアッという間に
酔っちゃうから、先にビールを飲んで
船酔いをマヒさせたほうがいいぜ!」
hiko「おお!なるほど!」
ビールを買い込み5人一斉に「乾杯ーっ!」
でも・・・
僕、お酒は飲めなかったんだ(笑)
景気づけに最初のほうだけ飲んだら
残りは横の友達にあげちゃいました。アハッ
時間が経つにつれ、揺れが激しくなってきます。
さすがに僕も気分が悪くなってきます。
「さっき、一緒に飲んでおけばよかったかな・・・」
なんて思いましたが、ふと気がつくと友達が
一人もいなくなっていました。
後から友達に聞くとみんな、
ビールと船酔いの相乗効果でとんでもない酔い方を
していて、アッチコッチに行っていたそうです。
いや一人だけ・・・ビールを飲もうと進言したEだけは
へっちゃらで甲板の日なたでイビキを書いて寝ていました。

これ、そのときの実際の証拠写真。爆睡でございます。
こいつ・・・大物かも。
時間がたち、トイレに行ったら
かなり大きなトイレですが・・・
人、人、人!で埋め尽くされています!
そこはまさしく阿鼻叫喚の地獄図のような状態でした。
どうしてって・・・・ゲ○(くわしく書けません)
用を済ませて、即効おもてに逃げ出すように
外へ飛び出し甲板の海側の柵から、
左右に大きく揺れる遠くを見ていると
僕の肩を後ろからポンポンと叩く人がいます。
振り返ると女子高生ぐらいの女の子が二人。
その表情を見た瞬間に僕はサッと体を引くと
その女の子たちは、空いたところに駆け寄るや(マーライオン)
これはヤバい!ヤバすぎ!と友達をとりあえず
集め回りました。Eだけはまだ寝ていたので
そいつを目印に集合だ!と友達に声をかけて
まわりました。僕は気持ち悪かったですけど
何とか乗り切れました(これ、マジです)
ガーガー♪艦内放送、
『シケが大変強く、到着は大幅に遅れます』
ガーガー♪艦内放送、
『シケが大変強く、到着しても
岸に(船を)寄せることができないかもしれません』
困るような放送が次々と流れてきます。
7時間ぐらいかかったのかな・・・
神津島が見えてきました。
周りの人も、やっと降りられると
安堵の表情・・・しかし、
艦内放送『台風が近づいており、神津島便は
この船が最後となり、次の便の来航予定は
未定です』
周囲もザワつきます。
僕らもこの船で帰るか、話し合いましたが
結局みんな、船酔いで体力を消耗してしまい
とにかく降りよう!これで一致しました。
周りの人たちも同じだったみたいです。
とにかく楽になりたいんだ!それだけでした。
しかし、客船は神津島に到着するも
岸まで100メートルほど離れて停泊。
波が荒すぎて接岸できないんです。
やっと、艀(はしけ)がやってきて
少人数を乗せて往復を開始します。
僕らの乗船の番です。
艀に乗って岸に向かうと
周りの波が艀より高いんです!
本当に!
あれは迫力あるとかのレベルじゃなくて
かなり怖かったです。
そしてとうとう神津島に上陸!
ヤッター!\(^_^)/
時間は、もう夕方になっていました。
とりあえずジュースを飲みながら
みんなで話し合ってから
島唯一のキャンプ場、多幸湾に向かうべく
バス停に行きました。
バス停のそばまで行くと、1台のバスが
ちょうど出ていったところでした。
バスの時刻表と自分の時計を見るhiko。
「(みんなに)おいっ!今出て行ったバスが
今日、最後の便だったんだよ!」
「ええーっ!」
「じゃあ、今日はどこ泊まるの?」
夏とはいえ、夕方ですから、空は徐々に
東の方から暗くなりつつありました。
「民宿か?」
「夏休みの今の時期、この時間から
いきなり行って泊めてくれるとこなんか、あるか?」
「それに、そんなに金を持ってきてないよ・・・」
「hiko、多幸湾って歩いて行ける?」
「そんな近場じゃなかったはずだよ」
一同「・・・(無言)」
上陸して30分で、この有様。
しかもhikoたちは大型の台風が
次第に神津島に近づいていることを
この段階で、まだ知らなかったのです。
vol.2 おわり
この物語はほぼ100%実話です。
また、可笑しく書いていますが
伊豆諸島・神津島は海も空も
大変綺麗ないい島です。

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