不治の病になったブロンドが悪魔を呼び出した。
「俺を呼び出したのはお前か、願い事は何だ?」
出てきた悪魔は言った。
「もっと長生きがしたい」
ブロンドは言った。
「簡単な事だ」
そう言って悪魔は火のついたローソクを取り出した。
それはかなり短くてもうすぐ燃え尽きそうだ。
「こ、これ私の寿命」
「そう、あと半年くらいかな」
そう言って悪魔は真新しいローソクを取り出し、
それに火を移した。
「さあこれでお前の寿命は延びた、ま、言ってみれば
今日が新しい人生の誕生日のようなものだ。」
そう言って悪魔は唄いだした。
「♪ハッピバースデートゥーユー、ハッピバースディ、
ディア、ブロンドぉ、ハッピバースデイトゥーユー」
唄い終わったのでブロンドは、つい目の前の
ローソクをフーっと吹き消して…
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