という漫画をご存知でしょうか。
田舎でお婆ちゃんが死んだため、
小学生の女の子とその父親が田舎へ帰ってきたました。
実家へ帰ると、顔に白い布をかけたお婆ちゃんが
安らかに眠っていた。
みんなで、生前お婆ちゃんが大好きだった
おはぎを作ってお備えしました。
また実際に人が死んだ場合、火葬まで
布団の心臓のところに刃物を置く風習が
残っているところがあるそうです。
そのお婆ちゃんの地方では、刃物として
「鎌」を置く風習があったそうです。
通夜も終わり、親類同士で思い出話で
盛りあがっていましたが、
大雨によって洪水の危機になり、
村の大人達は全員、堤防の応急処置のために
出ていってしまい、家にはお婆ちゃんと
主人公の女の子2人だけになりました。
出て行くとき、おばさんが
「その鎌だけは絶対に動かしちゃだめよ」
と言い残して出ていきまた。
女の子は、お婆ちゃんとはあまり面識が無かたため
多少の怖さがあり、なるべくお婆ちゃんの遺体を
視界から外すようにしていました。
しかし時間が経つにつれ緊張感もなくなり、
さっき作ったおはぎを食べながら
大人達の帰りを待っていました。
だがその時、不注意からお婆ちゃんにつまずいてしまい、
鎌が遺体の上から落ちてしまいました。
女の子は慌てて元に戻し、おばさんの
「絶対に鎌は動かしちゃだめ」
という言葉を思い出して、恐怖に震えていました。
どのくらい時間が経った頃か、
女の子は妙な気配を感じて振り向くと、
そこには、恐ろしい形相で立ち上がり、
こちらを見下ろすお婆ちゃんがいました。
女の子は恐怖から部屋中を逃げ回っりましたが、
お婆ちゃんは鎌を振り回し
女の子を追いかけ、切りつけてきました。
「お婆ちゃんに殺される!」
そう思って玄関に逃げたところで、
大人達が帰ってきました。
父親に泣きつき事情を話しても信じてもらえず、
お婆ちゃんの遺体も元に戻っていました。
でも「あれは絶対に夢じゃない!早く帰ろう!」
と父親にすがりつく少女の必死の訴えに
ついに父親も折れ、
火葬を待たずに翌日帰ることになりました。
翌日、火葬が行なわれ、
お棺が火にかけられたのでしたが
その棺桶から、
この話は、この続きがあるのですが、
ここから先は書きません。
楳図かずおの漫画でご覧になってくださいね。
(楳図PERFECTION!『ねがい』(小学館)に収録)
この「鎌」以外の漫画も秀作ぞろいです。

.