男「住めば都と言うが住んだらお化け屋敷だった」3 | Let's easily go!気楽に☆行こう!

Let's easily go!気楽に☆行こう!

映画、写真、B級グルメ、格闘技、そして少しばかり日常を語る雑記帳です。


男「霊子さん幽霊なら夜が本番でしょ!?」

霊子「夜が本番とか、私そんなに淫乱じゃありません!!」

そういういみじゃない

男「幽霊って夜仕事しなきゃいつするの?今でしょ!?」

霊子「幽霊だって眠くなるんですー!男さんのは偏見です!」

幽霊って眠くなるのか・・・

男「だからってベッドに入って来ないでよ!」

霊子「なんでですか!?私だって寒いんです!このまま寝たら凍死しちゃいます!」

凍死って・・・もう死んでるじゃん

霊子「大丈夫です!私人には触れないんでベッド狭くなりませんから。

透けて通り抜けちゃいますから!」

なんか想像すると気持ち悪い・・・

男「俺になにもするなよ・・・?」

霊子「はい!」

また満面の笑顔

この幽霊明るすぎて怖くない

男「じゃぁ・・・今日だけなら・・・」

早速霊子さんがベッドに入ってくる

背中に霊子さんの感触がある

男「ねぇ?俺の背中になんか当たってるんだけど?透けるんじゃないの?」

霊子「あ・・・服には触れちゃうんで出来たら脱いで・・・」

男「やっぱ出てけぇぇぇ!!!」





翌朝

男「・・・・ふぁぁ」

爽やかな朝だ

霊子「おはようございます!」

こいつもなんか機嫌がいい

男「・・・で、霊子さんは結局どこで寝たんです?」

霊子「あ、心配してくれるんですか~?」

ニコニコしてなんか楽しそう

男「凍死するって言ってたし・・・。もう死んでるけど」

霊子「ずっと起きてましたよ。」

なんだ・・・さすが幽霊じゃん

霊子「男さんったら結構寝顔かわいいんですね」

ずっと観察されてたのか・・・

男「俺これから着替えるんで後ろ向いてt・・・」

霊子「あぁ~・・・あったか~い・・・」

霊子さんは俺が寝ていたベッドに早速潜り込んでいる

男「寝るんすか・・・?」

霊子「寝ますよぉ・・・・」

もう寝かけてるし・・・

男「早く出ってて・・!!」

スカッ・・・

男「触れねぇんだったぁ~!!」

目の前で霊子さんはどんどん眠りに落ちていく

男「ちょっと!!勝手に寝ないでよ!!」

霊子「いいじゃぁ・・・」

完全に寝た・・・

男「・・・・まじか」

今日は休みだったのでベッドを取られるのはきつい

男「とりあえず・・・朝飯買ってこなきゃ・・・」






コンビニ

男「どぉすっかなぁ・・・」

朝飯は適当にパンを買ってレジに並ぼうとすると・・・

手袋が売っていた

男「手袋・・・か・・・」

確か霊子さんは物には触れるんだったよな・・・

その逆もまた・・・

男「これだ!!」

店内の視線が一気に俺に集まった





俺が帰ると霊子さんはベッドに潜り込んで寝ていた

男「ベッドを返して下さい」

霊子「スー・・・スー・・・」

聞こえていないのか・・・?

男「返してくれないと・・・色々しちゃいますよ?」

霊子「ん・・・?どぉかしました・・・?」

むふふふ・・・

男「ベッド返してくれないと色々いたずらしちゃいますよ?」

霊子「一緒に寝ます・・・?」

あ、それには抵抗ないんだ

男「いいからどいてください!!」

今の俺は手袋装備

これなら触れる!

男「じゃぁ・・・強制的にどいてもらいます!」

布団に手をかけた時・・・

霊子「あ!手袋~!」

手を・・・厳密には手袋を掴まれた

男「ちょ・・・なに!?」

手袋を奪われる

霊子「手袋欲しかったんですよ~!ありがとうございます!」

え・・・・・

いや、あなたのために買ってきた訳では・・・

霊子「冷え症で指先冷たくなっちゃうんですよね~」

男「いや、元々死んでるんだし」

霊子さんはテーブルの上の買い物袋を見て

霊子「あれ・・・?朝ごはん買ってきちゃったんですか?」

男「え・・・?だって腹減ったし」

すると霊子さんは台所を指差して

霊子「なにか作れますよ?」

男「・・・料理ですか?」

霊子「はい」

確かに物に触れるなら料理はできそうだけど

男「材料がないんだけど・・・」

霊子「じゃぁ買えばいいじゃないですか」

男「それって・・・買ってこいってことですか?」

霊子「ご飯作ってあげるんですからそれくらいお願いします」

いや、それよりも

男「それより成仏することを最優先でお願いします」

それを聞いて霊子さんが涙目になる

霊子「男さんは・・・私に居なくなって欲しいんですか・・・?」

男「まぁ・・・そうですね」

霊子「こんなに無害な幽霊なのに・・・?」

泣きながらすがられると少し可哀想な気もする

男「だって・・・誰かに見られながら生活するってやじゃないですか」

霊子「そんなじろじろ観察するようなことしてませんっ!」

逆ギレされてもなぁ・・・

男「成仏するまでは我慢しますから・・・。出来るだけ努力してください・・・」

霊子「成仏するまでは居てもいいんですか?」

なんだそのキラキラした目は・・・

男「俺の寝床は譲りませんし、料理出来るっぽいんで料理をしてくれるって約束なら・・・」

霊子「はい!男さんのベッドにはもう勝手に潜り込みません!料理も頑張ります!」

いい感じで平和条約が結ばれて行く

男「あと、俺がハウスって言ったら押し入れに入ること」

霊子「え・・・・・なんだかワンちゃんっぽい・・・」

男「嫌ならいいですけど。契約は無理ってこt・・・」

霊子「あわわっ分かりました!ワンちゃんのまねごとでもなんでもしますっ!!」


やべぇ・・・なんかうまく利用できそうな感じ

男「あとは・・・」

霊子「・・・あの・・・」

なにか言いたそうだ

男「なんですか?」

霊子「脱いだりとか・・・そういうのはダメです・・・」

それは・・・

男「それは・・・脱がせってことですか?」

霊子「ばかっ!!」

べちんっ!!

手袋をした手でビンタされた

男「ぐはっ!」

意外に強くて痛かった

そのまま霊子さんは押し入れに入って引きこもってしまった

霊子『ばかっ!!変態っ!!』

怒らせてしまった。

調子に乗りすぎたな・・・



・・・・・

結局俺たちは一つの部屋で共同?生活を始めることになった






<続く>

.